本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

子どもを大事にする伝統

2019-04-18 09:08:33 | Weblog
 山上憶良は「銀も金も玉も何せむに勝れる宝子にしかめやも」と詠んだ。子どもは最高の宝というわけだ。

 イギリスの初代総領事のオールコットは「日本は子どもの天国」といったとか。この国では子どもを大切にしていると感嘆していたようだ。

 エドゥアルド・スエンソンの『江戸幕末滞在記』では「日本人は、子どもが楽しむものの開発に抜きんでている」と書いた。これも子どもを思うがためだ。
 W・グリフィスは『明治日本体験記』で「日本ほど子供の喜ぶものを売るおもちゃ屋や縁日の多い国はない」と述べている。スエンソンの言葉を裏付けるが、眼を付けたところが面白い。

 外国人の話は本から拾い上げたものだが、いかに昔の日本では子どもを可愛がり、大事にしている。
 そこから現代のアニメやマンガが長けてきたのだ。それなのに、かくも児童虐待が多い世の中になったのか。

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