釜山の大宗台なる岬から対馬がよく見える。韓国領だと思われても、あながち不届きではないくらい近い。事実、韓国領だと主張する者もいる。韓国から観光客が押し寄せるのもそんな思惑がありそうだ。しかし、歴史的事実から紛れもない日本領土だ。
ある本に、大伴旅人のことが書いてある。大宰府に赴任していた折、都の藤原房前に琴を送ったそうだ。その琴は対馬産の桐で作ったものとか。「離島対馬の高峰に生育していた木」であるといった旨が添え状にある由。
別段、対馬の領土問題に触れた本ではないが、このことから、対馬は日出ずる国の離れ島であると分かる。当時の朝鮮、新羅の領土から取り寄せたわけでもなく、ふんだくったわけでもない。
文献には史実をでっち上げたものや改ざんしたものがあるだろう。大体、都合よくまとめた官製の資料はあやしい。むしろ、こうした私信にこそ、書誌に入れるべき重要な資料になるのではないか。
ある本に、大伴旅人のことが書いてある。大宰府に赴任していた折、都の藤原房前に琴を送ったそうだ。その琴は対馬産の桐で作ったものとか。「離島対馬の高峰に生育していた木」であるといった旨が添え状にある由。
別段、対馬の領土問題に触れた本ではないが、このことから、対馬は日出ずる国の離れ島であると分かる。当時の朝鮮、新羅の領土から取り寄せたわけでもなく、ふんだくったわけでもない。
文献には史実をでっち上げたものや改ざんしたものがあるだろう。大体、都合よくまとめた官製の資料はあやしい。むしろ、こうした私信にこそ、書誌に入れるべき重要な資料になるのではないか。