本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

ピサの旅行2

2017-08-04 08:58:43 | Weblog
 昨日からの引き続き。
 
 ピサの最大の観光の目玉は言うまでもなく斜塔である。
 建てた場所の地盤が軟弱のため、建設途中から傾いたという。旅のノートにはこうある。
 
 「工事中から傾きはじめたというが、どういうわけでそのまま完成させたのか。ガリレオの実験に利用するためか、未来のピサ市の観光ドル箱にするためか」と冗談もじりの文を綴っていた。

 「伊政府はこの斜塔が未来永劫まで倒れない発明者に賞金を出すという話を何かで読んだことがある。その後、倒壊防止の工事の国際入札があり、日本の会社が落札したと聞き及んだがどうなったのだろうか」と綴り、それに続いて、

「傾斜側の土中にCCP工法でコンクリートを注入する発想があるとか。CCPとはクルクルパーのことかい」と書いている。そんな工法もあったかどうか。

 ノートにある私のアイデアは、「反対側からもう一つの斜塔を建てて支えあう方式はどうか」というものだった。旅も2週間すぎると、旅慣れて軽口もたたけるようになる。

 この斜塔の傾きについては、トリノ理工科大学教授の監修で、1990年から補強工事が始まったとある。その教授の弁によると、3百年は大丈夫とか。
 
 それはよかった。

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