本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

上野の西郷像の視線

2018-01-23 09:15:07 | Weblog
 観てもいない「西郷どん」だが、上野の西郷像の話を見つけた。ある測量技師が書いている。その話題の所どころからつまみ食いする。

 西郷像の視線はどこを向いているか調べたという。毎年、鳩の糞で汚れた西郷像を洗浄する団体からの依頼とか。この団体のメンバーの多くは西郷南洲を崇敬する鹿児島出身の人たちらしい。
 それまで、西郷像の視線は、はるか故郷の桜島をのぞんでいるという説が有力のようだ。しかし、測量で割り出したところ、房総半島の白浜あたりを過ぎて、その先の太平洋を睨んでいることが判ったそうだ。

 有力説とは方向が違うので、団体の代表に話すべきか最初は逡巡したとある。薩摩方面をのぞんでいないとがっかりすると考えたようだ。
 ところが、代表は納得して、こう言ったそうだ。
 「西郷どんの気持ちになれば、鹿児島を向いておらんのは、当たりまえでごわす。一蔵(大久保利通)と顔を合わしたくなかとですよ」言うまでもないが、鹿児島市には大久保利通の像も建っている。

 西郷と大久保の関係を話すこともないだろう。