本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

西郷の顔

2018-01-18 09:12:59 | Weblog
 昨日の読売新聞のエッセイにNHK大河ドラマ「西郷どん」の冒頭シーンについて触れていた。引用は少し長い文になる。
 「上野の山にある西郷像の除幕式。そこで西郷の妻・糸さんが「こげな人じゃなか」と言い出す。これは史実である。西郷像は陸軍大将の軍服姿ではない。これでは西郷は西南戦争の賊徒から名誉回復されていない。遺族が、そう思ったのではないか」

 昨年9月24日のブログにこう書いた。
 「西郷は龍馬や勝海舟のように本人と断定できる写真はないそうだ。よく知られた肖像画はイタリア人の銅板画家が描いたものだそうだが、西郷には会ったことはなく、弟の西郷従動(つぐみち)の写真の顔を参考にしたものとか」さらに「除幕式に参列した西郷の奥さんは呟いたそうだ。「うちの主人は、こげんなお人ではなか」と」

 この文脈から糸さんはてっきり顔のことを言ったのかと思っていた。しかし、面貌が違うなら「こげなお顔ではなか」と言うだろう。やはり、犬を連れた浴衣姿の像は「こげな恰好ではなか」の意味の発言かもしれない。
 
 月曜日に鹿児島本線の「田原坂駅」を通った。駅周辺には何もない。「つわものどもの夢のあと」の感じだ。ただ、本来の西南戦争の激戦地は駅から離れたところにあるのだろう。

 ついでながら小生はNHKの大河ドラマを観ない。