本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

高速道路の無料化

2009-08-21 11:06:26 | Weblog
 高速道路の無料化の是非がかまびすしい。
 昔聞いた話だが、アメリカのインターステート(州間高速道路)はスリー・フリーすなわち三つの自由があるという。料金からの自由、速度制限からの自由(制限速度はあるが、百キロを下回らない)、インターチェンジからの自由である。
 インターチェンジからの自由とはわかりにくいが、要するに無料だから料金所はいらない。それで、あちこちに出口が設けられ、一般道とのつながりが多いことだ。
 アメリカで車を転がしたことがないので、そのシステムを確認したわけではない。

 イギリスでは何度かレンタカーを転がして実感した。料金所がないのはまことに素晴らしい。出入り口の多いのも助かる。一度、方向違いの高速道路に入ったが、至る所で一般道や農道と接続している。そこから出て、陸橋を越えてUターンすれば行き先方向の高速に入れる。
 日本では料金所を通ると二股に分かれて、方面の標識がある。ところが、イギリスでは料金所が不要であるから、一本の太い幹(高速)の両側に沢山の枝(一般道)があるということだ。

 高速道路の無料化は、料金収入から充てていた従来の道路公団の借金はどうする、道路維持管理費はどうするかという問題がある。また、電車、バスの公共交通機関の減収にも影響する。
 民主党は地方の高速道路から順次無料にする案のようだが、首都圏を中心に東北道は仙台までの間、山陽道は広島までの間と本四の橋は無料化しないほうがよいと思う。