高野山・熊野三山をめぐるツアーに参加しました。
高野山に行くだけで一日がかりという距離や、宿泊を考えると二の足を踏んでいたのですが、
2泊3日の旅が終わった今、新鮮な思い出が増えました。
真言密教の聖地・高野山への足は、橋本駅から出る観光列車「天空」に乗り「極楽橋」で下車です。
このままあの世へ行ってしまうのかと思われる、このネーミングは笑えます。
2年後の平成25年は弘法大師が入定して1500年を迎えますが、
高野山・奥の院の霊廟には現在も大師が禅定を続けているとされています。
その日は寺院117か所ある内、宿坊を兼ねている52の中の一つ「天徳院」に宿泊です。
当たり前のことですが、夕食、朝食は精進料理、自称少食の私でさえ空腹を感じました。
宿坊の寒さに震えた夜。寒いはずです、翌朝部屋から見た庭はご覧のとおり。初雪でした。
2日目から回った「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」は平安時代から続く巡礼地。
この熊野詣は「万物に神が宿る」の考えは何者をも受け入れ、巡礼者に新たな生命力を与えるのです。
「那智の滝」は落差は133mで一段の滝としては日本一。
熊野古道
巡礼者達が歩いた古道は、古代杉に導かれて、とても趣のある道々でした。
時間に追われずにゆっくり歩きたい道ですね。
他にも「谷瀬の吊り橋」を渡ったり「瀞峡めぐり」もしましたが、特に印象に残ったことがあります。
それは、至るところで2年前の洪水被害の爪痕が見られたことです。
復旧工事が盛んに行われていましたが、豊かな自然に恵まれた紀伊の国だけに、
一度猛威を振るわれたら元の姿に戻るには、まだまだ時間がかかるでしょう。
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