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ごちゃ混ぜ日記

北近江の旅 2

2017-05-11 13:34:19 | 

滋賀県の郷土料理の「鮒寿司」を一度は食べたいと思っていたが、「臭くて食べられない」と聴くと怖さと興味半分で迷っていました。

長浜の街中で探した店先でも、お値段の高さもあり悩みましたが、思い切って店内に。

曾祖父の代からのレシピ「飯と米だけ」で、今も作っているとは店主の説明。

出てきたそれは僅か5切れ。特に強い匂いは感ぜず。これで¥2000

恐る恐る口に運んだら・・・・うん食べられる。

寿司だから飯のイメージがありましたが、それは無し。

かなり塩気が強いので飲み物無しでは食べられない。日本酒と合いそうです。

店主は曰く「湖の綺麗な水で育った子持ちの鮒しか使わない」「土産店の安価なそれは輸入されたもの」

「泥の中の鮒で作ったものは黄色のカビがはえる」

等々説明後「見ますか?」と倉庫に案内してくれました。

狭い庫内に漬物樽が積み重ねられ、15か月熟成。さすがに臭気(発酵臭)が漂っていました。

素材と作り方にこだわっている店主の誇りを感じた「鮒寿司」でした。


己高閣の見学後、休憩を求めて歩いていたら「オオサンショウウオを見ませんか」と声をかけられました。

近辺には、オオサンショウウオの生息地があります。

研究の為に捕獲したばかりのようでプラスティックのケースに収まっていました。

特別天然記念物に指定されている「オオサンショウウオ」を初めて目にしました。

体にチップが埋まっているので、生育状態などを見る為に捕獲して保護に努めているようです。

「生まれた時は魚で、成育と共に肺呼吸になる両生類。100年は生きると言われているけれど誰も見たことが無い。この子は40年かな」

と我が子のように慈しむ所員氏。

体を返して手足まで見せてくれました。

前足は4本、後ろ足は5本で丸く白い肉球状でした。爪楊枝の頭くらいで可愛い。

前述の店主氏やこの保護センター所員氏の喋る柔らかな近江弁(京都弁か?)に触れ、暖かな気持ちで旅が終わりました。

コメント
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