ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「手負いの獅子」ほど怖いものはありませんから。

2015-02-02 07:50:02 | 日記
残念ながら、後藤健二さんを救出できませんでした。
安倍首相は、動画が公開されたあとで、
「ご家族のご心痛を思うと言葉もありません。」
「政府としては全力で対応してきた、誠に痛恨の極み。」
「非道、卑劣きわまりないテロ行為に強い怒りを覚える」
「テロリストたちを決して許さない。」
「日本がテロに屈することは決してない。」
「罪を償わさせるために、国際社会と連携していく。」
と、述べました。

また、解放に向けて協力をしてくれた世界の指導者、日本の友人たちへ感謝を述べ、
「食料支援、医療支援といった人道支援をさらに拡充していく。」
「国際社会において、日本としての責任を毅然として果たしていきます。」
とも。

首相の表情には、疲れが、かなり色濃く出ていました。
救出出来なかったわけですから、無念の気持ちも強いことでしょう。
国民の一人たる私も、言葉も出ない思いです。
失われた「いのち」の痛みに、合掌するのみです。

誰もが、イスラム国の恐怖と暴力による統治機構を、「良し」とは思っていません。
でも、
“断じて許さない”
“断じて屈しない”
“罪を償わせる”
と、声高に宣言して済むものでもありません。

テロと戦うのには知恵が大切ではないでしょうか。
相手方を不用意に刺激して、自らの陣営を危険に晒させるようでは、指導者としては失格です。

さてこれからです。
私は、安倍首相の今後の政治姿勢に不安を覚えます。
自民党内からは、自衛隊の日本人救出活動を広げる法改正を求める声も出ています。
そして また、首相自身も
「自衛隊の持てる能力を生かし、救出に対応できるようにすることが国の責任」
と1月29日の衆院予算委員会で、述べています。

『日本国民の平和と安全を守る』が、口ぐせになっている安倍首相が、
“罪を償わせる”
と、いきり立ち、「愛国」のスローガンを がむしゃらに押し立てて、
日本国民をキケンな方向へ向かわせはしないだろうか、との不安を強く覚えます。

「手負いの獅子」ほど怖いものはありませんから。
                                    〈ゴマメのばーば〉
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4 コメント

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本当に、そう思います! ()
2015-02-02 08:12:02
心からのコメントです!
返信する
こんにちは。 (takaちゃん)
2015-02-02 11:26:03
イスラム国と名乗るテロ組織による残虐非道な
行為で人命が失われた事実は、返すがえすも残
念でなりません。
動画で流された様に、彼らは「人と場所を選ばず」
日本人へのテロの実行を宣言しています。
在留する敬虔なイスラム教徒の、差別と言った問
題もありますが、まず身近で現実的な水際作戦の
万全を期すことも、大きな課題だと思います。
「悪夢の始まり・・・」は、単なる脅しではなく、彼らは
命を捨てて、実行する能力と資金を持つ組織なので
すから。
それが気掛かりでなりません。

返信する
Unknown (ゴマメのばーば)
2015-02-02 11:47:16
(空)さま
コメントありがとうございました。
返信する
『天衣』のように。 (ゴマメのばーば)
2015-02-02 12:04:33
コメントありがとうございました。
ボッティチェリの「春」、色を載せると、また別な美しさですね。
風に軽く揺れている衣は、『天衣』のように感じられます。
春、萌えだす さまざまな「いのち」に、“ようこそ”と言いましょう。

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