goo blog サービス終了のお知らせ 

多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

名前の通り多摩川の話題ブログ。それとなぜか保守の立場から政治・社会も取り上げますのでこちらもどうぞ!

新橋演舞場「初春花形歌舞伎」観ました

2016-01-08 | 歌舞伎つぶやき
新橋演舞場の新春歌舞伎です。

目玉は海老蔵と中村獅童。

この二人ほか若手、『車引』と『白浪五人男』は頑張っていますが、西洋人が着物を着てお辞儀するような固さがまだ抜けきれません。

出色は最後の『七つ面』。

この短い芝居というか日舞で海老蔵の世界満載。

これで海老蔵、踊りも芝居もうまくなって坂東三津五郎みたいな領域に到達する時代がくるかサテどうか?

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「新春浅草歌舞伎」観ました

2016-01-04 | 歌舞伎つぶやき
「新春浅草歌舞伎」観ました。

この時期の浅草、浅草寺に初詣の日本人が多くて中国人観光客が減ってどうも不思議な感じです。

それはさておき本題の浅草歌舞伎。

有望若手のお披露目という位置づけが定着したようです。

せりふに固さとかありますが、何といっても若さです。

体型や動作の機敏とか、いくら高齢幹部が頑張っても若い人にはかなわない。

特に女形の中村隼人や坂東新悟が出色。

お目当ては松也の切られ与三郎ですが、これからが楽しみというところかな。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立劇場12月歌舞伎『四谷怪談』観ました

2015-12-25 | 歌舞伎つぶやき
12月の歌舞伎と言えば『忠臣蔵』。

その忠臣蔵の一部としての四谷怪談にスポットを当てたいようですが、それに触れると話が長くなるのでそちらは別の機会に。

松本幸四郎の民谷伊右衛門と市川染五郎のお岩です。

四谷怪談は伊右衛門とお岩と佐藤与茂七でほぼ決まるが、今回は与茂七役も染五郎。

となると幸四郎と染五郎親子で芝居はほぼ決まりますが、芝居、幸四郎を軸に動いていました。

幸四郎のことだからもちろんソツはないが、全体、ちょっと重たい感じ。

と、こんなとこでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立劇場11月歌舞伎『神霊矢口渡』観ました

2015-11-09 | 歌舞伎つぶやき
国立劇場の11月歌舞伎、『神霊矢口渡』を観ました。

大正以来の復活上演の幕もあり、いかにも国立劇場らしい演目。

ただ通し狂言で観ても、ここが退屈だから上演されなかったのだな、というよりなぜ今まで通し狂言で上演されなかったのかという感じで、芝居としてうまくやれていました。

なかでも見どころは吉右衛門の出る二幕目と大詰、というところでしょうか。

それと多摩川沿いの矢口がどこか、という話題ですがこれに触れると話が長くなるので別の機会に。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立劇場十月歌舞伎『伊勢音頭恋寝刃』、観ました

2015-10-23 | 歌舞伎つぶやき
少し前ですが国立劇場の十月歌舞伎『伊勢音頭恋寝刃』、通し狂言、観ました。

今頃投稿しても千穐楽間近ではありますけれど。

序幕・二幕で鴈治郎や若手の中村亀鶴が頑張って好演だったのが大詰で失速して平板になってアレレ。

もっとも見る機会のない序幕・二幕に比べ大詰めはおなじみの演目だから今回もこんなもんかな、と思ったのがあったからかも。

という感じでして新聞の演劇評とは逆でした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

役者衆もみんな高齢化…歌舞伎座十月歌舞伎

2015-10-11 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座の十月歌舞伎、昼の部を観てきました。

歌舞伎をあまり知らない人も、詳しい人も満足させる内容でした。

と、当たり障りのないことを言っときましたが、それ以上に気が付いたのが、看板役者衆が皆歳をとったこと。

しばらく観てないのもあるから余計にそう感じたのかも。

仁左衛門も藤十郎も歳をとったが、玉三郎がおばあさん役で実感があったのが特に印象的。

みなさん、アンチエイジング競争しているみたいでしたが、中でも割合若かったのは左団次というところかな。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌舞伎座にしては渋い…九月歌舞伎

2015-09-05 | 歌舞伎つぶやき
今日は保守政治でも多摩川でも猫の話でもないが、まあ聞いて下さい。

歌舞伎座の九月歌舞伎、昼の部を観てきました。

歌舞伎座はリニューアルしてから歌舞伎を知らない人向けの歌舞伎ショーみたいな演目が増えたから最近はあまり観ていません。

ついでに言うと、旧歌舞伎座→工事中代行の新橋演舞場と受け継がれてきた古い歌舞伎座の良さもリニューアルでほぼ途絶えたのもあるかも。

そういうわけで最近は国立劇場の渋くてマニアックな通し狂言ばかり観ていましたが、今回は珍しく歌舞伎座でそんな演目だったので観たのですが、そうとは知らず生まれて初めて歌舞伎を観る人には悲惨な体験だったかも。

「紅葉狩」は別として「双蝶々」の序幕と「伊勢物語」がそれです。

全部の劇評書いたら一週間くらいかかるので「伊勢物語」だけ少し。

役者は粒ぞろいなのに芝居がダレて失速して、なるほどこれでは今まで上演されなかったわけだわ、と変な所に納得。

その点国立劇場は珍しい演目をなかなか工夫して見せるのがうまい、とこれまた変な所に感心。

それでも最後は吉右衛門が得意の熊谷陣屋みたいな感じで引き取って芝居にまとめ上げていましたが、吉右衛門がいなかったらどうなったか、と余計なことばかり考えた次第でした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こんな歌舞伎の楽しみ方も…国立劇場歌舞伎研修生終了発表会

2015-08-18 | 歌舞伎つぶやき
あまり知られていませんが八月には国立劇場で歌舞伎研修生の終了発表会があります。

発表会と聞いただけで引く人もいるでしょうがちょっと待て。

ド素人の発表会でなくプロを目指す研修生の発表会だから舞台は限りなくプロに近い。

とは言っても研修生だからやはりオットットもありますが…。

最近は歌舞伎を観る人もブランド志向が強いから大看板の舞台だけが歌舞伎みたいに思っている。

しかし新人若手から大物まで色々なのを観れば観賞眼が養えるのでは。

昔の人はこうやって目を養ったと聞きました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立劇場の歌舞伎一座?

2015-03-23 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎は歌舞伎座だけでなく国立劇場でもやっています。

が、存在感が薄い。

公演が少ないのもありますが、演目が地味だったりマニアック、主役はともかく脇役以下が小粒などなど、理由が言われます。

今月の「髪結新三」の新聞批評もそんなパターンの評でした。

ただ裏を返せば歌舞伎座の松竹歌舞伎は演目が素人向き、配役が派手で芝居や役者のことはよく分からないブランド志向の客目当てとなる。

特に演目は最近は素人向きが増えています。

だから国立劇場の歌舞伎、歌舞伎座松竹系の補足でなく、それとは別物の独自の世界の歌舞伎一座と割り切って観たほうがいいのでは。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悲報…坂東三津五郎さんが亡くなりました

2015-02-23 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎役者の坂東三津五郎さんが亡くなりました。

追悼記事では踊りの名手だったとかあります。

それも確かですが三津五郎さんと言えば何といっても生の舞台。

テレビや映画に出たりしていましたが、この人は舞台を観ると観ないとでは印象がまるで違いました。

ただこれ以上、ヘタな文章で説明しても仕方ないのでこれでオシマイ。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の歌舞伎は海老蔵の年だった?

2014-12-28 | 歌舞伎つぶやき
ちょっと大げさなタイトルですが、海老蔵が変わってきています。

念のため断っておきますが芸能人でなく歌舞伎役者としての海老蔵の話です。

以前の海老蔵のイメージと言えばテンションが高くて危なっかしくてそれがまたおもしろかったというところ。

それが一皮むけて海老蔵スタイルみたいなものができつつあるのではないか。

お年寄りの歌舞伎通に言わせればあんなのまだダメ! となりそうですが、あれはあれで独自というか新しいスタイルでは。

ケチをつければまだ色々あるでしょうが、少なくとも声は先代の団十郎よりずっといい。

それにしても松竹、こういう役者を抱えて演目や配役で大変だろうなと余計な心配をしてしまいます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立劇場『伽羅先代萩』初日観ました

2014-11-03 | 歌舞伎つぶやき
今朝は政治でなく歌舞伎の話です。

昨日の国立劇場の『伽羅先代萩』初日でした。

二幕の「竹の間」は国立劇場初演だそうですが、ストーリーはそれなりに面白いが最初の辺がやはり退屈、初演でやるならもう少し工夫せい。

ただ竹の間で政岡をやっていた扇雀はよく、翫雀と孝太郎とでうまくやっていました。

三幕は有名な「御殿」ですが藤十郎のセリフがさえなかった。

特に最初は声が小さくて聞き取れなかったが大丈夫ですかい?

3階で観ましたが3階は遠いから聞こえなかったでは困るよ。

大詰めですが声の話のついですが、梅玉の声も小さかったな。

というか、橋之助の声がデカ過ぎてバランス取れなかったのかも。

その橋之助の仁木弾正ですが、他がかすんだのか小粒なのか分かりませんが、芝居の中では際立っていました。

この人、バカなスキャンダルとかやらかさなければ将来、大看板になるかも。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の歌舞伎座の演目はくだらない?

2014-07-08 | 歌舞伎つぶやき
最近、歌舞伎座の演目がどうも面白くない。

だから観に行かない、となります。

なぜ演目が面白くないか、その理由。

面白い演目は去年の新装オープンこけら落としで出尽くしたからでは。

実際、去年はこんな充実の演目はそうないだろうなどと思って金もないのにせっせと観に行っていたら、今年頃から予想通りになりました。

ちなみに写真は去年のその全盛期というか黄金時代の歌舞伎座。

ということでもう出尽くしたから最近は仕方ないとなりますが、気になるのは演目で新歌舞伎や新作歌舞伎が増えていること。

別に歌舞伎は江戸時代の作品に限るというつもりはないですが、新や新作はやはり中身が薄い。

その代わり言葉とか、歌舞伎にあまり詳しくない人にも分かりやすい。

となるとサテは金儲け主義で分かりやすい演目ばかりやっているな、と勘繰りたくなります。
もしそうなら歌舞伎も普通の商業演劇と同じになってしまうのでは。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立劇場三月歌舞伎観ました

2014-03-22 | 歌舞伎つぶやき
国立劇場の三月歌舞伎、「車引」と「切られお富」、観ました。

この公演、マスコミの批評はあまりよくなかった。

確かに時蔵のお富はおとなしかったですが、あれはもともと難しい役では。

しかし与三郎、蝙蝠安や赤間源左衛門その他はムラがなかった。

台本も含め芝居のまとめ方も、同じ国立劇場新春歌舞伎の『三千両初春駒曳』よりはよかったのでは。

客の入りが少ないのは、今の歌舞伎、それだけブランド信仰が強いということでしょう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歌舞伎座三月歌舞伎観ました

2014-03-20 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座の三月歌舞伎の夜の部、観てきました。

『加賀鳶』は幸四郎の世界。この人、こういう軽い世話ものが一番うまい?

『勧進帳』は吉右衛門の弁慶ですが、若い頃より練れたともおとなしくなったとも言えます。

むしろ菊五郎の富樫の声がいいのが印象的で、菊之助も声がいいから親子の遺伝?

『日本振袖始』は玉三郎の世界でしたが(自分がこういうと皮肉みたいですがまじめにほめているのです)、それはさておきずいぶん分かりやすい歌舞伎にしたものです

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする