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多摩川雑学事典 by元林徹(文と写真)

名前の通り多摩川の話題ブログ。それとなぜか保守の立場から政治・社会も取り上げますのでこちらもどうぞ!

八月歌舞伎、初日観ました

2016-08-10 | 歌舞伎つぶやき
八月納涼歌舞伎の初日の第一部を観ました。

演目は『嫗山姥』と『権三と助十』。

『嫗山姥』は若手の坂東巳之助と新悟に注目。

巳之助はうまくなってはいるが太田太郎の役であの声でいいかなというところ。

新悟は沢瀉姫で、きれいなお姫様にはなっていました。

そして肝心の主役の扇雀の八重桐で、そのまた肝心の「しゃべり」ですが、熱演だが初日のせいもあってか上ずったところも。

それと『嫗山姥』とは対照的に分かりやすい『権三と助十』ですが、権三の獅童と助十の染五郎で回っていて特に獅童がうまかったかな。

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坂東巳之助、知ってますか?

2016-07-23 | 歌舞伎つぶやき
坂東巳之助と聞いても「誰それ?」の人、多いでしょう。

坂東三津五郎の息子で歌舞伎役者と言えばお分かりでは。

この巳之助君、オヤジの境地にはまだまだですが、最近そろそろ増えてきた歌舞伎の舞台、なかなか力が入っています。

ただ入るのはいいがオットットもあって、以前の海老蔵みたいに危なっかしいところもある。

まあそれも海老蔵みたいにやっているうちにうまくなるでしょう。

歌舞伎では名門の出身ですが優等生というよりちょっととがったところもあるようです。

原石を磨き過ぎてなくならないようやって欲しいですが、これからサテどうなるか?

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ひょっとして歌舞伎ブーム?

2016-07-14 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座ですが最近、客が増えているのでは?

特に安い席です。

従来の二部から三部制にして観やすくした効果が早速あらわれているのかもしれませんが、二部のときも増えた気がします。

新作歌舞伎とかの分かりやすい演目も増えて、自分的にはおもしろくないが松竹的には色々と営業努力もしているのでしょう。

ということで例の歌舞伎座リニューアルの時みたいな熱気はないが客は今の方が増えている気もするがサテどうか?

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国立劇場『文楽若手会』観ました

2016-06-27 | 歌舞伎つぶやき
国立劇場の『文楽若手会』を観ました。

演目は『妹背山女庭訓』。

太夫では豊竹咲寿太夫が声のボリュームも幅もついて一段とうまくなっていました。

それと若手会の人形は危なっかしいことがあったが、今年はいつの間にかうまくなって動きもそろってもいました。

ところでなぜ「若手会」を観るかという理由。

特に太夫ですが声は若いほど充実しています。

クラシックで声楽をやったり聴いたりする人なら分かると思いますが、だから少々雑でも若い方がいい。

歌舞伎もブランドで観るなが当てはまりますが文楽はもっとそれが言えるのでは。

後はほかに細かい理由。

安い、東京では文楽の公演自体が少ないとかもあります。

それと日本の伝統芸能をこれから観ようという人にアドバイス。

いきなり文楽はよした方がいいよ。

それやると橋下みたいになるかもしれません。

テレビやDVDでいいから歌舞伎から入る方がお勧めです。

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歌舞伎座六月歌舞伎、『すし屋』観ました

2016-06-18 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座六月歌舞伎第二部、『木の実・小金吾討死』『すし屋』です。

『木の実・小金吾討死』は松也が好演、こんなのもやるようになりましたか、適役でした。

『すし屋』は幸四郎の世界でそれも余裕でやっているというところ、猿之助のお里は面白味もあり一部より注目。

ただ『すし屋』はスピード感がないとダレるかなという気もしました。

それにしても幸四郎の存在感、もしも病気にでもなって不在になったら影響は計り知れないのではとも思いましたが余計な心配?

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海老蔵の嫁、麻央さんがガンに…

2016-06-11 | 歌舞伎つぶやき
海老蔵君の嫁さんの麻央さんの病気の話です。

歌舞伎役者本人のお仕事は結構紹介されますが、その嫁さんというかおかみさんが何やっているかはあまり知られていません。

例えば海老蔵君の母というか十二世團十郎の嫁さんがどういう人で何をやっているか、思い浮かぶ人はあまりいないのでは。

そこで提案。

テレビは役者の一日みたいな番組はときどきやりますが、おかみさんのお仕事紹介もやっては。

役者のおかみさんも歌舞伎の伝統の一つでしょうから。

反安保安倍死ねデモや日本死ねをやたらと取り上げるより、テレビとしてよほど有意義だと思うのですが。

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歌舞伎は「海老・菊・松」時代到来?

2016-05-13 | 歌舞伎つぶやき
この前、『團菊祭五月歌舞伎』観て海老蔵・菊之助・松緑の時代到来かと書きました。

「海老・菊・松」のエビ・キク・マツ時代ということです。

ただちょっと気になるのは松緑。

海老蔵・菊之助に比べ小柄で地味です。

『團菊祭五月歌舞伎』では「時今也桔梗旗揚」で松緑、光秀でしたがどうもその地味が気になった。

それがどうしても引っかかるというならとりあえずは「海老・菊」時代でいくかも。

自分的には松緑みたいによく言えば古風な役者もそれはそれでいいのではと思いますがサテどうか?

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團菊祭五月歌舞伎、観ました

2016-05-10 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座の『團菊祭五月歌舞伎』観ました。

豪華顔ぶれ・豪華演目だから書けば長いので全体の印象をザッとまとめます。

これからの歌舞伎は菊之助・海老蔵・松緑の時代到来かな。

特に菊之助が踊りも芝居もスキのないピシっとした舞台で出色。

となると音羽屋の時代到来かも。

それと梅枝・又五郎・松也あたりもうまくなった印象。

そのまた若い世代もいますが長くなるので別の機会に。

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歌舞伎座四月歌舞伎観ました

2016-04-05 | 歌舞伎つぶやき
というタイトルですが昼の部だけです。

踊りの『操り三番叟』は染五郎と松也がカッチリできてましたが、も少し遊んでもよかったかなという気もします。

『不知火検校』は幸四郎が相当思い入れのようですが、軽めの娯楽ものとして楽しんでもいいのでは。

宇野信夫作の新歌舞伎ですが重いテーマを扱ったにしては台本の中身が今一つですから、役者が芝居で補うにしても限界があるのでは。

『身替座禅』は仁左衛門が好演でした。出演者が少ない演目だからさらに目立った?

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歌舞伎座の桜の水引き

2016-04-03 | 歌舞伎つぶやき
この写真、歌舞伎座地下の木挽町広場の桜の水引きの飾りです。

ただし先月3月の写真。

それをなぜ今頃? ですが今は多摩川沿いのリアル桜の盛り。

桜の写真となったら同じようなのばかりになります。

そこでちょっと趣向を変えてみて、というわけでした。

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いつ襲名? 十三代目市川團十郎

2016-03-15 | 歌舞伎つぶやき
市川團十郎という名跡は江戸時代から途切れることなく連綿と続いてように思いますがそうでもない。

昭和から平成の今までの通算では、團十郎不在の空白期間の方が長い。

海老蔵君の父の十二代目が平成に入ってからもずっと舞台に立っていたので團十郎と言えば大昔から続いているような気がするのかもしれません。

なぜ不在が長かったかは長くなるから省略しますが、要するに九代目團十郎の存在感があまりにも大きかった。

なので十一代目のように遠慮してなかなか團十郎を継ごうとしなかったのもあります。

ところで海老蔵君、年齢からいけばそろそろ團十郎を襲名してもおかしくないし、このところほかの役者衆の襲名も続いています。

ですが團十郎の名は重みが違い、ウカウカ襲名できない。

昭和以降は團十郎の不在期間の方が長いと書きましたが、これは過去にも空白があったのだから、何も無理に急いで團十郎を襲名しなくてもという口実にもなります。

かといって歌舞伎界にはいずれ團十郎を、という空気があります。

なかなか難しいですが、はたしていつ襲名するのでしょうか?

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どうなった? 中村福助さん

2016-03-12 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎役者の中村福助さんですが、脳内出血で現在療養中だそうです。

それなりに調べましたが、分かったのはこのくらい。

ご本人の映像もコメントもなく、病気で倒れてから情報の殆どない状態が2年以上続いている。

きわめて情報が限られ分からないことが多く、マレーシア航空機事件みたいです。

自分が福助さんの舞台を最後に観たのは歌舞伎座こけら落としの『助六』でした。

海老蔵が助六で福助さんは三浦屋揚巻でした。

そして倒れた当初、重大な病気とも知らずか週刊新潮はまた恋のもめ事でもなどと見当違いの記事を書いていました。

別に週刊新潮の肩をもつわけでもないですが、すぐ回復するだろうと思ってたからそんな記事でも書いたのでしょうし、その頃は誰もそう思っていたのでは。

そして繰り返しになりますが、それから2年以上。

これだけの長い間情報が途絶えた歌舞伎役者は、江戸時代を別とすればいないのでは。

無事リハビリ終了で復帰にしても年齢のことがある。

中村福助さん、どうなったのでしょうか。

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歌舞伎座三月歌舞伎『中村雀右衛門襲名披露』観ました

2016-03-05 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座の三月歌舞伎、『中村雀右衛門襲名披露』観ました。

まず『寿曽我』ですが、よく上演される演目ですが全員豪華顔ぶれでやはりうまい。

『双蝶々』は橋之助と菊之助のキャスティングが成功。

メインの雀右衛門が時姫・雪姫役の『鎌倉三代記』『金閣寺』ですが、芝居の本の中身が?で名作とはいいがたい。

だからそのせいで雀右衛門頑張り、幸四郎・仁左衛門さんたちが盛り立ててもちょっと退屈。

生まれて初めて歌舞伎観る人がこれに当たったりしたら悲劇でしょう。

「口上」は話せば長いので省略。

それと踊りを全部まとめていうのは乱暴ですがどれも充実でした。

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歌舞伎座二月歌舞伎観ました

2016-02-04 | 歌舞伎つぶやき
歌舞伎座の二月歌舞伎の夜の部、観ました。

演目をひとつ選ぶなら『籠釣瓶花街酔醒』。

なかでも目玉は菊之助の花魁八ツ橋。

最上階一番奥までビンビン通るような例の美声で、今の役者衆では最高のキャスティングでは。

他は八ツ橋に惚れた田舎者次郎左衛門が吉右衛門、恋敵がその菊五郎でしたが、主役の吉右衛門、あまりくどくならず抑え目で菊之助を引き立てていた感じでした。

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国立劇場初春歌舞伎『小狐礼三』観ました

2016-01-25 | 歌舞伎つぶやき
国立劇場の初春歌舞伎『小狐礼三』を観ました。

今頃何が初春というかもしれないが、色々都合がこちらにもあったしそれに千秋楽近いこの頃には舞台も練れてきますよ。

国立劇場の歌舞伎と書きましたが尾上菊五郎劇団というか一座の舞台です。

菊五郎劇団とか一座というとダサいですが、芝居のスタイルや質は明確でどういう舞台になるか、観る前からおよそのイメージつかめる。

寄せ集めの役者衆豪華顔ぶれより舞台の質は均一で安心して観ていられます。

ブランド志向の時代にはあまり合わないかもしれませんが、特に菊五郎・菊之助の例の声はこういう劇団スタイルで生きてくる。

それと舞台、特に大詰の鳥居前の場の舞台の仕掛けとバク転トンボが見ものでした。

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