golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バルトーク「ピアノと管弦楽のための狂詩曲、2台のピアノと打楽器のためのソナタ」バルトーク他

2012-04-14 21:56:56 | Weblog
かくして、おっさんの靴下臭が充満、濃縮して行くのであった…。

明日に迫った某資格試験の最後のあがきで、昼過ぎから先週も行った都内の某マックへ。

絶対的な勉強不足で合格点に達しないのは明白な感じではありますが、一応の形作りと言いましょうか、最後のあがきを。

時々うつらうつらしたり、携帯でホークスの戦局をチェックしたりしながらも(本日は残念ながら負けた)、一応は勉強を進めて行ったのであります。

数人のグループや、やはり某かの勉強をしている人など、店内基本的に若者の世界。私一人が平均年齢を上昇させていた雰囲気でありました。

と、そこへお仲間が一人。

オッサンが隣の席に着き、何か勉強を始めました。

同じような歳格好のオッサン仲間が増え、何とはなしの安堵感も覚えました。

ところが、これが大きな間違い。

雨とは言えど花粉症の症状が消えない私は、マスクを掛けておりました。

ところが暫くすると、どこからともなく、芳しい香りがマスクを通過して鼻腔に侵入して来たのです。

最初はその震源地が何処か分からず。

しかし、何気に隣のオッサンの方を見ると、靴を脱いで前の席に足を伸ばしているのが目に入りました。

そして、臭気もそこから同芯円状に拡がっているのでありました。

離れた席が空いたので慌てて避難。

ホッと安堵。

ところが、「掛け流し」では無い循環式の室内空調。

運の悪いことに、私の頭上に吹き出し口が。

最初仄かであった香りがどんどん濃縮されて…。

妙に店内が空いて来たのもその影響かも。

マスクをしたままの私も、夕方には遂に方の店への移転を余儀なくされました。

アンドール・フォルデス(ピアノ、狂詩曲)、フェレンツ・フリッチャイ指揮RIAS交響楽団(狂詩曲)、ベラ・バルトーク、ディッタ・バーストリ・バルトーク(ピアノ、ソナタ)、ハリー・ベイカー、エドワード・ラブサン(パーカッション、ソナタ)(MEMBRAN盤)

バルトークの激安10枚組BOXから。

古い音源ばかりですが、管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、オペラと、大好きなバルトークの代表作がコンパクトに収納されているので買ってみました。

「ピアノと管弦楽のための狂詩曲」は、もしかしたら初めて聴いたかもしれません。

1904年の作品1で、ベラ・バルトーク(1881~1945)20代前半の作。

初期作品だけあって、バルトークらしさはありませんね。知らずに聴かされたら作曲家を当てる自信がありません。

ピアノとオーケストラの楽天的で親しみ易い曲調ですが、それだけにバルトークらしくないです。

バルトークの傑作の一つ、「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」は1937年の作曲。

このバルトーク夫妻による自作自演盤は、LP時代、コロンビアの廉価盤で愛聴しておりました。懐かしい音源。

太古音源ですが、バルトークの芯の太い演奏で、ジャズの要素も入ってリズムも面白いこの曲を楽しみました。

この曲、1937年にブダペストで書かれていたのですね。

明るい曲調ではありませんが、不安な時代の影よりは、力強さや音楽の面白さを感じるのがちょっと意外でした。

狂詩曲が1951年、ソナタが1940年の録音。

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バッハ「ヴァイオリン協奏曲第1番 、第2番、2つのヴァイオリンのための協奏曲」他、ハーン、カヘイン

2012-04-12 23:29:59 | Weblog
レバ刺し、お前もか!

またも悲しいニュース。

食品衛生委員会が、牛の生レバ販売禁止の見解を纏めたという。

私、ユッケもレバ刺しも大好き。

そもそも、食べ物は生が一番旨いのではないかと思っている。

大変悲しい話。

万一、今後魚の刺身もダメなんて話になったら食べる楽しみも激減。

また、バナナは必ず焼いて食べること、メロンは必ず煮ること、…なんていうのも考えただけで恐ろしい。

ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)、マーガレット・バーチャー(オーボエ)、ジェフリー・バーチャー指揮ロサンジェルス室内管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

先日購入して未聴だったディスク。

古楽はオリジナル楽器で聴くのが基本の私ですが、ハーン盤も良さそうなので調達した次第。

ピリオド楽器に慣れた耳からすると、角が取れてまろやかな響きに最初はちょっと違和感も感じました。

しかし、昨日から何回も繰り返し聴いておりますが、慣れて来るとなかなか良いです。

ある意味ちょっと不思議な演奏。

ビブラートを多用しているが、現代楽器による旧来型のロマンチック演奏とは大きく一線を画す。

勿論、ピリオドとは違うが爽快感という点では共通するものもあるかもしれない。

メシアンは音楽を聴いて「色」を感じたといいます。

凡人の私にはなかなか色が分からないのですが、通常バッハのこの2番の曲を聴くと、オレンジのような暖色系の色合いが浮かびます。

ところが、このハーンの演奏から感じるのは「無垢な白色」。滑らかな光沢感のある白色であります。

その点では、ヴァイオリン協奏曲3曲の最後に置かれた1番がハーンの音楽性に最も合っているのかな。

なお、指揮者の問題かもしれませんが、2つのヴァイオリンのための協奏曲と2番は、ちょっとテンポが速すぎて性急な感じも致しました。

最後には、「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」が併録されています。

古楽器教の私としては宗派は違いますが、いずれも傾聴に値する演奏と思いました。

オリジナル楽器演奏を知らなかったら、ファーストチョイスになっていた可能性も。

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ニールセン「組曲《明けの明星》、3つの小品、大人と子供のためのピアノ音楽」エランド

2012-04-10 23:48:27 | Weblog
ホークス5連勝で勝率8割!に。

まだシーズン開幕したばかりで、8割とは言っても8勝2敗ではありますが、なかなか快調なスタート。

投打、攻守走バランス取れて高水準なのが強さの要因でしょうね。

投手は先輩、中継、抑えとも充実。

打席も大技、小技に足技(盗塁)がまた凄い。

毎日、安心して試合の進行をチェック出来ます。

アンネ・エランド(ピアノ)(MEMBRAN盤)

10枚組の激安ニールセンBOX、楽しみながら聴いて参りましたが、これが最後の1枚です。

ちなみに、他のBOXでも同様ですが、1枚目から順番にではなくアットランダムにいつも聴いております。

6曲から成る「組曲《明けの明星》」は、いずれの曲も魅力的ですが、特に2曲目と6曲目に惹かれました。

キラキラと雪が光り舞うような硬質の輝きの第2曲、華やかなパッセージだがそれが熱を帯びることなくあくまでもクールな美しさをたたえた第6曲。

北欧のピアノ曲ではグリーグの抒情小品集などが格別好きな私ですが、この曲をはじめニールセンのピアノ曲もなかなか素敵です。

「3つの小品」も佳曲。

よりリズミカルでダイナミックな音楽ですが、常に端正さを保っているところがニールセンでしょうか。

「大人と子供のためのピアノ音楽」は、終曲のみ3分ですが他は30秒~1分半ほどの短い曲で、計25曲から成る小品集。

シンプルで愛らしい、文字通り子供も大人も楽しめる音楽です。

なお、清潔で美しいピアノを聴かせてくれている女性ピアニストのエランドには、やはり廉価BOXでベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集が出ています。

なかなか評判良いようですので、こちらもまた聴いてみたいです。

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ホルンボー「ピアノ三重奏曲」、コッペル「ピアノ三重奏曲第1番《リヴォルタ》」他、ヤリーナTR.

2012-04-09 21:43:19 | Weblog
「ちょこっと睡眠」の不思議な効果。

今朝は5時半前に起床し、出社前に会社近くのマックで資格試験の勉強。

なかなか集中出来ず、正味30分程度でしたが。

終業後、また同じお店に。

テキストを開くが内容が苦手な章でもあり、なかなか集中出来ない。

そもそも、早起きした影響で眠くて仕方がない。

ちょっと眼を瞑ってウトウト。

ほんの15分か20分程度だったでしょうか。

それでも取り敢えず睡魔は霧散。

過去、仕事でも試験勉強でも徹夜はいくらもやっていますが、30分でも1時間でもちょこっと寝ると意外に回復することも多いというのが経験則。

3時間睡眠が8時間睡眠に勝った事なども多いですね。

まあ、完徹だと30分だけのつもりが、そのまま寝続けてしまうことも結構ありますが。(笑)

ほんと睡眠というのは不思議であります。

人生後半は、「資格マニア」の道も悪くないかなと思っている今日この頃の私。

難しいものは無理なので、易しいやつを色々というのが狙いの路線。

先ずは、今週「ちょこっと睡眠」も活用して頑張ってみますか。

と、言いながら勉強ほったらかしでこうしてブログ書いているいけない私。(笑)

ヤリーナ三重奏団(リーネ・フレデンス(ヴァイオリン)、ヤンネ・フレデンス(チェロ)、深澤なつき(ピアノ))(MEMBRAN盤)

「シュピラール」BOXより。

1.ヴァーフン・ホルンボー(1909~1996)「ピアノ三重奏曲」(1955年)
2.アナス・ノーエントフト(1957~)「ドルンティーン」(1994年)
3.ペア・ノアゴー(1932~)「スペル」(1997年)
4.マイケル・ニヴァング(1963~)「侵食…劣化」(1995年)
5.アナス・コッペル(1947~)「ピアノ三重奏曲第1番《リヴォルタ》」(1992~94年)

ホルンボーの「ピアノ三重奏曲」は、3つの楽章から成る17分ほどの曲。ロマン派の延長線上として普通に楽しめます。終楽章は結構ノリの良いところも見せます。

「ドルンティーン」は、無調っぽい8分ほどの曲。暗めではありますが、決して難解ではない作風。

「スペル」は、16分半ほどの作品。執拗な音の繰り返しが緊張感を生みますが、ピアノの分散和音が緊張を緩和して行き暖かな響きももたらします。

「侵食…劣化」は、武満徹を思わせる静寂と間合いの音楽。約6分。

「リヴォルタ」は、悲しげな気配が続きますが、後半はタンゴのノリや抒情的なフレーズも登場し多彩さを見せます。最後はまた悲しげなフレーズが回帰して終曲。約15分半。

知名度の低い作曲家の地味な室内楽ですが、各曲ともそれぞれ良さがあり、意外にバラエティーにも富んでおりなかなか楽しめました。

演奏には、日本人ピアニストが参加しています。

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ワーグナー「楽劇《トリスタンとイゾルデ》」フルトヴェングラー

2012-04-08 20:44:17 | Weblog
昨日に続き、マックに出撃して試験勉強。

今迄ほとんどやっておらず、着手が大幅に遅れたことを改めて痛感するが、考えてみれば学生時代の試験など一夜漬けも普通。

1週間前から着手していれば、かなりましな方でありました。(笑)(だから成績も悪かった)

そう考えれば、まだ活路はあるかも。

ということで、今日は朝からと思ったのですが、出遅れ昼時から都内のマックで勉強開始。

携帯でしょっちゅうホークスの戦況をチェックしてなかなか身が入らなかった昨日の反省から、今日は出来るだけ気を散らさずと思いましたが、やはりそれは無理。

ホークスがシーソー・ゲームを続けておりましたから、気になっちゃって気になっちゃって。

それでも、4時間店内にいて実質3時間位は勉強したから昨日よりはまし。

しかし疲れても来て、それ以上の延長戦は出来ませんでした。

あと試験日迄に纏めた時間が取れるのは14日の土曜日が最後。

また、3時間程度しか粘れないとまずいなあ~。

そこで、野球から学んだ作戦が「継投策」。

ホークスだって、後ろに森福、ファルケンボーグをはじめとした強力な中継ぎ、抑えの投手陣が控えているから、先発投手の状況を見て継投策を取るじゃないですか。

14日はこれで行こう!

ファーストフード店などを3軒ほどハシゴして少しでも勉強時間を稼ぐつもりです。

図書館という手もありますが、音楽聴きながら出来ないのが辛いんだよな。

写真は、帰り掛けに見た桜。

キルステン・フラグスタート(ソプラノ、イゾルデ)、ルートヴィッヒ・ズートハウス(テノール、トリスタン)、ブランシュ・シーボム(アルト、ブランゲーネ)、ヨーゼフ・グラインドル(バス、マルケ王)、ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン、クルヴェナール)、エドガー・エヴァンス(テノール、メロート)、ルドルフ・ショック(テノール、牧童、水夫)、ローデリック・デイヴィーズ(バリトン、舵手)、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア管弦楽団、コヴェントガーデン王立歌劇場合唱団(EMI盤)

言わずと知れた傑作の名演。

DOCUMENTS盤の同じ演奏を所有しておりますが、本家EMI盤はどうか。フルトヴェングラーBOXから。

DOCUMENTS盤は若干ステレオプレゼンスが掛けられているのか(?)、音の拡がりがある反面、ちょっと軽い音という印象がありました。

オケがベルリン・フィルではなく、フィルハーモニア管なのも響きに影響しているのかなあ、と思っておりました。

ところが、今日このEMI盤を聴いてみると、イイんでないの!

時間が無いので、DOCUMENTS盤と聴き比べた訳ではないのですが、音に重量感もあって、フルトヴェングラーの物としてはモノラルと言えど録音もとても良い方では。

私にとって、マタイと並んで特別な作品。稀代の大傑作。

第3幕への前奏曲など、聴く度、身体が痺れる感覚を覚えます。

フルトヴェングラー盤は、モノラルな分ちょっと分が悪い気がしておりましたが、いやいやこれなら十二分世紀末の究極の響きを堪能出来ます。

14日はDOCUMENTS盤を聴き直しながら勉強するか。

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ロドリーゴ「ピアノ作品全集」マリアノビチ

2012-04-07 22:21:39 | Weblog
どうも集中力に欠けていかんとです。

来週に迫った某資格試験、今迄殆ど勉強していなかったもので、最後のあがきをしなきゃならんとです。

別に受かったからどう、落ちたからどうという事は無いし、この期に及んでは既に絶望的な感じでもあるのですが、あまりにも出来な過ぎだと試験会場で自己嫌悪に陥っちゃうでしょ。

それでこの土日は真面目に勉強しようかと。

当初の予定では、今日は朝から勉強漬けのつもりでしたが…。

やはりそれは無理無理。

昼頃まで寝ていて、午後からやろうと思ったけれど…。

自宅ではなかなか出来ないので、都内の静かでゆったりとした希少な存在の某マックへ。

結局着いたのは夕暮れ時。

今迄も何回か行ったことのある店舗で、いつも空いている印象があったのですが今日は何故かほぼ満席。

何とか空席を見付け、テキストを開く。

勿論、CDを聴きながら。

しかも、贔屓のホークスvsライオンズの試合中でもある。

試合の進行が気になって仕方がない。

携帯でしょっちゅう戦況をチェックする訳です。

聴いているCDも気になる曲とかあるとライナーノーツを開く。

ランナーの状況チェックしながら、ライナーノーツもチェック。

これじゃ、勉強に身が入りませんわな。

マックに居たのは2時間半程度で、しかも正味勉強に費やしたのは1時間に満たない雰囲気。

ホークスは今日も逆転勝利を飾ったけれど、私の試験は順当な敗北が待っているようであります。

もし集中力があったら、私の人生変わっていただろうなと時々思います。

サラ・マリアノビチ(ピアノ)(SONY盤)

図書館から借りた2枚組のロドリーゴ・ピアノ曲全集です。ホアキン・ロドリーゴ(1901~1999)のピアノ曲が、ほぼ年代順に収録されています。

以前にも借りたことがあるのですが、あまりちゃんと聴いていなかった気がします。

1.ピアノ組曲(1923年)
2.歌と踊り(1925年)
3.早起き鶏への前奏曲(1926年)
4.パストラル(1926年)
5.遙かなるサラバンド(1926年)
6.バガテル(1926年)
7.2つの子守歌(1923年、1928年)
8.とある若い娘の名によるバレエ用アリア(1929年)
9.スペインのセレナード(1931年)
10.別れのソナタ(ポール・デュカスの墓のための讃歌)(1935年)
11.4つのピアノ曲(1938年)
12.16世紀の5つの曲(1938年)
13.3つのスペイン舞曲(1941年)
14.朱色の塔のかげに(1945年)
15.セシリアのアルバム~小さな手のための6つの作品~(1948年)
16.カスティーリャのソナタ集、物売りの声によるトッカータ付き(1950~51年)
17.アンダルシアの4つの版画(1946~52年)
18.アマポーラの踊り(1972年)
19.3つの回想曲(1981年)
20.郷愁のプレリュード(1987年)

ここで聴くロドリーゴは、アランフェス協奏曲のイメージとはかなり異なります。

アルベニス、グラナドス、ファリャとも。

モンポウほどではないとしても静謐さをたたえる曲が多く含まれています。

ラテンの熱く陽気なイメージを連想するとハズされます。

涼しげで内省的な音楽が多いです。

最初期の「ピアノ組曲」は、プレリュード、シチリアーナ、ブーレ、メヌエット、リゴードンの5曲から成る懐古調の10分ほどの静かな曲。古い旋律もとり入れていますが、よくある擬バロック調ではなくロドリーゴの語法によるもの。

「歌と踊り」も、先日取り上げたギター曲の「祈りと踊り」(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/d2aa3111a65a7959307d314f3ec73a0b?guid=ON)とは違って穏やかな踊りの印象。

「早起き鶏への前奏曲」は、無窮動的な細かな音が喧しく鳴く鶏の鳴き声のようですが、この速い曲とて熱狂などとは遠く意外に静かな印象。

「バガテル」などとてもリズミカルですが、こちらも穏やかさを失わず。

やはり、ロドリーゴのピアノ曲は同じスペインのフェデリコ・モンポウ(1893~1987)に近い印象。

しかし、小節線までをも無くしたモンポウの芒洋さと比べ、型のくっきりとした音楽。

画家に例えれば、印象派のモネとマネといったところか?

いや、そこまで違わない、2人の作曲家ともモネに近い。

ちょっと毛色の違う曲は、「カスティーリャのソナタ集、物売りの声によるトッカータ付き」。

冒頭の、物売りの声によるトッカータで無調っぽい音型や荒々しいリズムも聴け、他曲とは違った面白さがあります。

いずれにしても、ピアノ曲ではアランフェスとは全く違ったロドリーゴが聴けます。

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シェーンベルク、シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」ハーン、サロネン

2012-04-06 23:51:10 | Weblog
同窓会の新人獲得策は今のところ空振り。

高齢化で活性化策に悩む大学同窓会、先日急遽卒業式に合わせて新卒業生向けポスターを用意することになりました。

最近は、個人情報保護法も同窓会活動には逆風。

新卒業生の名簿が入手出来ない為、彼らから同窓会へアクセスして貰う為にポスターを学内に掲示して貰うことになりました。

末端幹事の私が原案を作成。アクセスして貰い易いようにメアドをQRコード化して載せたりもしました。

しかし、掲示から半月ほど経ちますが今のところメール無し。

準備不足で文面や見栄えの工夫が足りなかった反省がありますが、改めて同窓会に対する関心の低さを痛感。

また、幹事会で相談して次の手を打たねば。

ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)、エサ=ペッカ・サロネン指揮スウェーデン放送交響楽団(GRAMMOPHON盤)

先日、ハーンのディスクを1枚買ったので(というのも変ですが)、図書館からこのディスクを借りてみました。(買ったディスクはまだ未聴)

シェーンベルクのこの曲は、彼の晩年の作で12音技法に基づいている訳ですが、冷たく無機質に響くことも多いこの技法が、ハーンのヴァイオリンで聴くと何とも優しく美しく響きます。

厳格な書法×完璧かつ凛とした演奏=優しく美しい、となるのがちょっと不思議。

シベリウスは、ハーンの澄んだ音色がピタリ。

最近あまり聴いていなかったこの曲ですが、サロネンのサポートとも相まって、この曲の素晴らしさを再認識致しました。

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ショスタコーヴィチ「弦楽四重奏曲第10番、第11番、第15番」ショスタコーヴィチSQ.

2012-04-05 21:10:15 | Weblog
「ティッシュの切れ目が仕事の切れ目」と言うことで今日は帰って参りました。

終日会社に居たのですが、マスクをしているにも関わらず、くしゃみ、鼻水が止まらない。

ポケットティッシュをたくさん持って行っていたにも関わらず、18時半には在庫切れになってしまいました、ということで潮時に。

ティッシュ無しで仕事を続けるのは不可能。かと言って、コンビニに買いに行くのもかったるいですから。

さて話は変わりますが、2、3日前の新聞に、東大の研究で、像を拡大出来る特殊なメガネを掛けて食事するとダイエットに効果があることが実証されたといった記事が出ておりました。

詳しくは読まなかったのですが、食べ物が大きく見えることで、たくさん食べたと脳が錯覚するようです。

今後、そういった「ダイエット用メガネ」も商品化されるかもしれませんね。

まあ、それが手に入る迄の間、お手軽な「虫眼鏡ダイエット」は如何でしょうか。

100均とかでも大きな虫眼鏡売ってますよね。

それで食べ物を拡大しながら、もう一方の手で箸やスプーンなどを持って食べるのです。二刀流。

熟達して来ると、左手に虫眼鏡を持ちながら、フォークで肉などを押えて右手のナイフで切るなどという術も難なく使えるようになることでしょう。

いや、虫眼鏡付フォークなども登場するかな。

ガラスが凸レンズになっている「減酒グラス」なども売れそう?…

アホな妄想がどんどん拡がって参ります。

ショスタコーヴィチ弦楽四重奏団(OLYMPIA盤)

好き嫌いという軸とは別に、古今東西の凄い作曲家という点でショスタコーヴィチは最高峰の一人ではないかと予てより思っております。

元々優れた才能が、自由な作曲が許されない体制の中で歪められ、それにより他に類を見ないシニカルな独特の作風が醸成されたのかなと想像しています。

今日、ショスタコーヴィチの優れた作品が聴けるのも、もしかしたら体制による大きな制約の所為もあるかと思うと歴史の皮肉を感じます。

前にも書きましたが、もしショスタコーヴィチが自由な環境の中で作曲に励めたとしたら一体どんな曲を書いたのか?、音楽史上の最大の謎というか、個人的に最大の関心事の一つです。

存外、普通の12音系の作曲家になっていたかもしれません。しかし、天才ショスタコのことですから、普通のセリー音楽にはならず独自の技法を開発したようにも思います。

それはさて置き、交響曲ほどには当局の圧力が及ばず、比較的書きたい音楽を書いたとも言われる弦楽四重奏曲。

傑作の宝庫かと思いますが、CDの手持ちはブリリアント・クラシックスのルビオ四重奏団の全集とハーゲン四重奏団の1枚のみ。

それらとて、さほど聴き込んではおりませんでした。

この傑作群をまた他の演奏でも聴いてみたいと思っていたところ、先日ブックオフでこのディスクを発見。250円。

第10番は、第2楽章、第4楽章などバーバリスティックで、大好きなバルトークの弦楽四重奏曲を思わせる雰囲気。(第5番辺りと似ているか)

勿論、バルトークとは違い、ユーモアとも皮肉ともつかぬ楽想も混ざるのがショスタコーヴィチらしいところ。

第11番は、悲しげで寂しげな風情が、バルトークで言えば第6番に近いか。勿論ここでもシニカルさも発揮されています。

改めて聴いて、第10番共々素晴らしい曲と再認識しました。

第15番は、ルビオ四重奏団の演奏で初めて聴いた時、第2楽章セレナードで仰天致しました。

12音が1音づつ、弱音からクレッシェンドして放たれる様が火の玉が飛んでいるように感じて。

こんな音楽、他の誰にも書けません!

ルビオ四重奏団の若々しさも良かったですが、こちらはより熟成された印象でなかなか素晴らしい演奏に思いました。

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ヘンセ「昼は煙、夜は光」、ラウルセン「アパート」、フロウンベア「ヒドラ」他、ヨハンセン

2012-04-04 19:50:51 | Weblog
マスクすると暑い、マスク取るとくしゃみ鼻水。

マスクしていたって花粉症の症状が出るというのに、それを取れば最悪。

台風一過ならぬ、爆弾低気圧一過で晴天になった今日は花粉も一段と飛んでいたようで、仕事中、マスクを着けたり外したり、くしゃみしたり鼻かんだりで大変忙しい1日でありました。(何だよ、仕事で忙しかったんじゃないのか(笑))

そうそう、時々目薬も点けたりしてね。

今年は寒さが長かったせいか、これから本格的な花粉症シーズンが来そうで嫌です。

ニルス=オーレ・ボー・ヨハンセン(トロンボーン)、メーズ・ベンセン(ヴィブラフォン:アグラⅡ)(MEMBRAN盤)

「シュピラール」BOXよりトロンボーンと電子楽器による曲集。

1.ウェイン・シーゲル(1953~)「ジャックドー」(1995/1997年)
2.イェスパー・ヘンセ(1955~)「昼は煙、夜は光」(2001年)
3.ラッセ・ラウルセン(1969~)「アパート」(2001年)
4.イヴァール・フロウンベア(1950~)「ヒドラ」(1996年)
5.ベント・ロレンセン(1935~)「シュピラール」(2001年)
6.イェンス・ホルスヴィング(1969~)「アグラⅠ」(2001年)
7.イェンス・ホルスヴィング「アグラⅡ」(2001年)

ウェイン・シーゲルは、ロサンゼルス生まれのポスト・ミニマルの作曲家で、1970年代からデンマーク在住とのこと。

「ジャックドー」とは、コクマルガラスというカラスの1種だそうで、鳴き声がやかましく盗癖があるとのこと。最悪じゃん。

曲の方は、トロンボーンとパーカッションのノリの良い音楽。現代音楽を含むクラシックの範疇に捉われないポップスに近い感覚。

パカパカパカパカいうトロンボーンの音がカラスの鳴き声なのでしょうか。

ノリノリで楽しいですが、休み無く吹き続けで、奏者はさぞ大変なのでしょうね。

「昼は煙、夜は光」も、同系統のかっこいい曲。

謎掛けのような標題ですが、タバコの事とかなのでしょうか?そう思って聴くと、トロンボーンのほわ~んとした音が煙の漂う様に聴こえなくもありませんが。

「アパート」は、トロンボーンのパカパカ音が中央から聴こえたと思うと、今度は左右左右…と音像が移動する実験音楽的色彩の作品。前の2曲に比べると「現代音楽らしい」曲。

「ヒドラ」は、水中で泡がブクブクいうような音で開始され、不気味な風のような音やバリバリ音なども聴こえる怪奇感漂う音楽。

今まで聴いて来たこのBOXのディスクはいずれも魅力的な音楽と演奏で良かったのですが、現代音楽にしては(シマノフスキ、ヒンデミット、プーランクといった近代音楽も含まれていますが)おとなし目で聴き易い曲ばかりだったのがちょっと残念でもありましたが、こういった過激な曲も含まれているのは嬉しい限りです。

ちなみに、ヒドラというのはギリシャ神話でヘラクレスに殺された9つの頭を持つ蛇の名前です。

一つの頭を切ると、そこに二つの頭が現れたそう。

怖いですね。そんな音楽です。

「シュピラール」は、このBOXのタイトルになった曲でしょうか。英語でスパイラル、螺旋ですね。

風のような音、息遣いのような音、叫び声というより動物の鳴き声のような声なども入ります。

但し、「ヒドラ」のような猟奇性は無く、最初の2曲のようなノリの良さも。

「アルガⅠ」、「アルガⅡ」は、トロンボーンがパカパカ言ったり、電子音がビリビリ言ったりしますが、不思議と静寂を感じさせる作品。

今日も、知らない作曲家の聴いたことない曲ばかりでしたが大変楽しめました。

私的には、特に「ヒドラ」が気に入りましたね。

やはりこのBOXとてもお買い得です!

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バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番、パルティータ第1番、第2番」ポッジャー

2012-04-03 18:06:43 | Weblog
爆弾低気圧の接近で、昼食後自席に戻ると帰宅指示が出ており早々に帰宅致しました。

昨夜ちょっと飲み過ぎで寝不足。昼食後眠くなる時間でしたので助かりました。

最近は台風などの際にはこのように早めの帰宅指示が通例になって来ていますが、今日同僚とも話をしましたが昔はこんな事無かったよな。

帰れなくて会社に泊まった事も確か何回かあったかなあ。

ただ、台風で帰宅に難渋したのは、強烈な1回しか記憶しておりません。

あるイベントで外出しており、その片付けとちょっとした打上げ後帰宅しようとしたら、電車がほとんど動いていない。

風の様子を見ながら、少しの区間のみ時たま運行。乗り継ぎ乗り継ぎで、結局自宅に着いたのは早朝。どっと疲れたのを今でも良く覚えております。

ところで、今日昼過ぎに帰宅準備をしていると、「○○さん(私のこと)、どこへ出掛けるのですか?、もう自宅に帰ってるじゃないですか!」と言われました。

確かに、以前忙しい当時はよく会社に泊まって、自宅のように振る舞っていましたからね。

泊まる時は、常備した洗剤でハンカチと靴下くらいは洗って、自分の席の背もたれにハンカチを干し、人の席の背もたれに靴下を干したりとかして。(笑)

レイチェル・ポッジャー(バロック・ヴァイオリン)(CHANNEL CLASSICS盤)

バッハのこの曲集は、意外にも古楽器による演奏が少ないように思います。

クイケンの新旧2種、ファン=ダール、寺神戸亮、シュレッダーといったところの録音がありますが(この内、手持ちはクイケン旧盤のみ)、ビオンディもマンゼもカルミニョーラもオノフリも録音していなかったのではないでしょうか?

そんな中貴重な存在で、評判の高いこのポッジャー盤を後れ馳せながら先日入手。

期待に違わず、いや期待以上の素晴らしい演奏。

春に相応しい、しなやかで軽やかなバッハ。

勿論テクニックは完璧で、やや速めのテンポで爽快に聴かせてくれます。

1番のソナタとパルティータは暗めの曲調で、時としてやや重苦しく感じるのですが、いずれもがとても気持ち良く聴けるのです。

パルティータ第1番のクーラントに続くドゥーブルなど痛快の極み。

逆に、シャコンヌにはもう少し深遠さも欲しいというのは贅沢な要望でしょうか。

いずれにしても、これは屈指の名演にして快演。

バロック・ヴァイオリンによる録音、ビオンディ辺りにも期待!

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