golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ヘンセ「昼は煙、夜は光」、ラウルセン「アパート」、フロウンベア「ヒドラ」他、ヨハンセン

2012-04-04 19:50:51 | Weblog
マスクすると暑い、マスク取るとくしゃみ鼻水。

マスクしていたって花粉症の症状が出るというのに、それを取れば最悪。

台風一過ならぬ、爆弾低気圧一過で晴天になった今日は花粉も一段と飛んでいたようで、仕事中、マスクを着けたり外したり、くしゃみしたり鼻かんだりで大変忙しい1日でありました。(何だよ、仕事で忙しかったんじゃないのか(笑))

そうそう、時々目薬も点けたりしてね。

今年は寒さが長かったせいか、これから本格的な花粉症シーズンが来そうで嫌です。

ニルス=オーレ・ボー・ヨハンセン(トロンボーン)、メーズ・ベンセン(ヴィブラフォン:アグラⅡ)(MEMBRAN盤)

「シュピラール」BOXよりトロンボーンと電子楽器による曲集。

1.ウェイン・シーゲル(1953~)「ジャックドー」(1995/1997年)
2.イェスパー・ヘンセ(1955~)「昼は煙、夜は光」(2001年)
3.ラッセ・ラウルセン(1969~)「アパート」(2001年)
4.イヴァール・フロウンベア(1950~)「ヒドラ」(1996年)
5.ベント・ロレンセン(1935~)「シュピラール」(2001年)
6.イェンス・ホルスヴィング(1969~)「アグラⅠ」(2001年)
7.イェンス・ホルスヴィング「アグラⅡ」(2001年)

ウェイン・シーゲルは、ロサンゼルス生まれのポスト・ミニマルの作曲家で、1970年代からデンマーク在住とのこと。

「ジャックドー」とは、コクマルガラスというカラスの1種だそうで、鳴き声がやかましく盗癖があるとのこと。最悪じゃん。

曲の方は、トロンボーンとパーカッションのノリの良い音楽。現代音楽を含むクラシックの範疇に捉われないポップスに近い感覚。

パカパカパカパカいうトロンボーンの音がカラスの鳴き声なのでしょうか。

ノリノリで楽しいですが、休み無く吹き続けで、奏者はさぞ大変なのでしょうね。

「昼は煙、夜は光」も、同系統のかっこいい曲。

謎掛けのような標題ですが、タバコの事とかなのでしょうか?そう思って聴くと、トロンボーンのほわ~んとした音が煙の漂う様に聴こえなくもありませんが。

「アパート」は、トロンボーンのパカパカ音が中央から聴こえたと思うと、今度は左右左右…と音像が移動する実験音楽的色彩の作品。前の2曲に比べると「現代音楽らしい」曲。

「ヒドラ」は、水中で泡がブクブクいうような音で開始され、不気味な風のような音やバリバリ音なども聴こえる怪奇感漂う音楽。

今まで聴いて来たこのBOXのディスクはいずれも魅力的な音楽と演奏で良かったのですが、現代音楽にしては(シマノフスキ、ヒンデミット、プーランクといった近代音楽も含まれていますが)おとなし目で聴き易い曲ばかりだったのがちょっと残念でもありましたが、こういった過激な曲も含まれているのは嬉しい限りです。

ちなみに、ヒドラというのはギリシャ神話でヘラクレスに殺された9つの頭を持つ蛇の名前です。

一つの頭を切ると、そこに二つの頭が現れたそう。

怖いですね。そんな音楽です。

「シュピラール」は、このBOXのタイトルになった曲でしょうか。英語でスパイラル、螺旋ですね。

風のような音、息遣いのような音、叫び声というより動物の鳴き声のような声なども入ります。

但し、「ヒドラ」のような猟奇性は無く、最初の2曲のようなノリの良さも。

「アルガⅠ」、「アルガⅡ」は、トロンボーンがパカパカ言ったり、電子音がビリビリ言ったりしますが、不思議と静寂を感じさせる作品。

今日も、知らない作曲家の聴いたことない曲ばかりでしたが大変楽しめました。

私的には、特に「ヒドラ」が気に入りましたね。

やはりこのBOXとてもお買い得です!

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