新宿文化センターって、マイクを吊った場所だったっけ?
ブログでお世話になっているsachikoさんが出演されるコンサートがあったので聴きに参りました。
会場は、新宿文化センター。
こちらの会場は、昔何かのコンサートを聴きに来たことがあるのですが、果たしてそれが何だったのか思い出せません。コンサートが終わって、新宿駅迄の夜道を歩いたことを漠然と記憶しているのみ。全く情けない記憶力であります。
さて、その時とは別に昼間こちらの会場に来たこともあったのかなあ?と開演前天井を見ていて、やはり昔のことを思い出しました。
ここの会場だったかなあ?、天井の感じや舞台の様子に何となく見覚えがある。
若かりし頃、今の会社に転職した頃、職場の先輩のお友達のピアニストの方のコンサートが新宿でありました。
それも普通に聴きに行ったのではなく、先輩がピアニストの方から録音を頼まれ、私はその助手といった役回り。
2人とも別に専門家ではないのですが、私家録音でありそれで十分ということで。
日曜日、朝の内から録音のセッティングを開始したことを何故か良く覚えております。
俄か録音技師で妙にウキウキしたからでしょうか。
当時まだテープ録音の時代。
先輩が持ち込んだレコーダーの設置と動作確認は無事済んだのですが、問題はマイクの設置。
マイクスタンドが無かったのでしょうか、「釣り糸で天井から吊しましょう」と発案した記憶があります。
開店を待って伊勢丹に釣り糸を買いに行き、演奏中、舞台の袖で天井から吊り下げたマイクが落ちやしないかハラハラしながら見ていたのを覚えております。
場所が新宿だったことは確か。会場はもしかしたら違う可能性もありますが、少なくとも記憶の中の天井と舞台はそっくりでした。
さて、本日のコンサート。
ピアノ独奏が3人とフルート(ピアノ伴奏)が1組というプログラム。ピアニストの個性の違いも聴け楽しめました。
sachikoさんが演奏されたのは以下の曲。
N.ガーデ:水彩画 第一集 スケルツォ
D.スカルラッティ:ソナタK.113
H.カウエル:Exultation
北野善知:かえりみち、澄んだ鏡、成長する植物文様
限られた演奏時間の中で、考えられた良いプログラムと思いました。
ガーデ(ゲーゼ、1817~1890)は、短いながらも陽光が差す曲で1曲目に相応しかったと思います。
そして、スカルラッティ。
キラキラと輝く音が、響きを大切にするsachikoさんのピアノととても合って、現代音楽とともに向いている演目と感じました。スカルラッティらしい、機知に富んだ楽しさが上手く表現されている演奏でした。
続くカウエル(1897~1965)。
現代音楽に馴染み薄で度肝を抜かれた方もいらっしゃったかもしれません。
左右の肘で鍵盤を押下箇所が何回か出て来ましたからね。
「いいぞ!、いいぞ!」と心の中で叫びました。
もっとも、トーンクラスターとは言ってもペンデレツキやリゲティの様なドロドロした響き(←勿論、これも好き)では無く美しい響きで、現代曲に馴染み薄の方でも違和感は少なかったかとは思いますが。
是非是非、これからも内部奏法(弾かせて貰えない場合もありましょうが)など多様な奏法でピアノの多彩な響きを聴かせて頂きたいと願います。
特にこういう演奏会では、プログラムがロマン派や古典派にどうしても偏りがちですし。
白眉は「成長する植物文様」。
北野善知さん(1971~)の曲は初めて聴きました。
「かえりみち」、「澄んだ鏡」も美しい曲でしたが、凄いと思ったのがこの曲。
多彩な音の織り成す綾が繊細緻密で、ピアノって弦楽器だったっけ?とさえ感じました。
ミニマルに属する曲ですが、そこに日本的な繊細な感性が加わった作品。
最後の1音まで響きの美しさを大切にしたsachikoさんのピアノがまた素晴らしかった。
この曲、今後も是非弾き続けてください。
他の出演者の方では、CDを出されたということで後半が森岡薫さんのピアノのミニ・リサイタル。
ロマンチックで力強いピアノで、ベートーヴェンの6番のソナタや、シューマンの「蝶々」などを楽しく聴きました。
千葉えみさんのピアノ、萩谷康一さんのフルート(ピアノ伴奏は吉川由利子さん)の演奏も含め、2,000円と廉価でたっぷり2時間楽しめ、こういうコンサートも良いなと改めて感じました。
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会場は、新宿文化センター。
こちらの会場は、昔何かのコンサートを聴きに来たことがあるのですが、果たしてそれが何だったのか思い出せません。コンサートが終わって、新宿駅迄の夜道を歩いたことを漠然と記憶しているのみ。全く情けない記憶力であります。
さて、その時とは別に昼間こちらの会場に来たこともあったのかなあ?と開演前天井を見ていて、やはり昔のことを思い出しました。
ここの会場だったかなあ?、天井の感じや舞台の様子に何となく見覚えがある。
若かりし頃、今の会社に転職した頃、職場の先輩のお友達のピアニストの方のコンサートが新宿でありました。
それも普通に聴きに行ったのではなく、先輩がピアニストの方から録音を頼まれ、私はその助手といった役回り。
2人とも別に専門家ではないのですが、私家録音でありそれで十分ということで。
日曜日、朝の内から録音のセッティングを開始したことを何故か良く覚えております。
俄か録音技師で妙にウキウキしたからでしょうか。
当時まだテープ録音の時代。
先輩が持ち込んだレコーダーの設置と動作確認は無事済んだのですが、問題はマイクの設置。
マイクスタンドが無かったのでしょうか、「釣り糸で天井から吊しましょう」と発案した記憶があります。
開店を待って伊勢丹に釣り糸を買いに行き、演奏中、舞台の袖で天井から吊り下げたマイクが落ちやしないかハラハラしながら見ていたのを覚えております。
場所が新宿だったことは確か。会場はもしかしたら違う可能性もありますが、少なくとも記憶の中の天井と舞台はそっくりでした。
さて、本日のコンサート。
ピアノ独奏が3人とフルート(ピアノ伴奏)が1組というプログラム。ピアニストの個性の違いも聴け楽しめました。
sachikoさんが演奏されたのは以下の曲。
N.ガーデ:水彩画 第一集 スケルツォ
D.スカルラッティ:ソナタK.113
H.カウエル:Exultation
北野善知:かえりみち、澄んだ鏡、成長する植物文様
限られた演奏時間の中で、考えられた良いプログラムと思いました。
ガーデ(ゲーゼ、1817~1890)は、短いながらも陽光が差す曲で1曲目に相応しかったと思います。
そして、スカルラッティ。
キラキラと輝く音が、響きを大切にするsachikoさんのピアノととても合って、現代音楽とともに向いている演目と感じました。スカルラッティらしい、機知に富んだ楽しさが上手く表現されている演奏でした。
続くカウエル(1897~1965)。
現代音楽に馴染み薄で度肝を抜かれた方もいらっしゃったかもしれません。
左右の肘で鍵盤を押下箇所が何回か出て来ましたからね。
「いいぞ!、いいぞ!」と心の中で叫びました。
もっとも、トーンクラスターとは言ってもペンデレツキやリゲティの様なドロドロした響き(←勿論、これも好き)では無く美しい響きで、現代曲に馴染み薄の方でも違和感は少なかったかとは思いますが。
是非是非、これからも内部奏法(弾かせて貰えない場合もありましょうが)など多様な奏法でピアノの多彩な響きを聴かせて頂きたいと願います。
特にこういう演奏会では、プログラムがロマン派や古典派にどうしても偏りがちですし。
白眉は「成長する植物文様」。
北野善知さん(1971~)の曲は初めて聴きました。
「かえりみち」、「澄んだ鏡」も美しい曲でしたが、凄いと思ったのがこの曲。
多彩な音の織り成す綾が繊細緻密で、ピアノって弦楽器だったっけ?とさえ感じました。
ミニマルに属する曲ですが、そこに日本的な繊細な感性が加わった作品。
最後の1音まで響きの美しさを大切にしたsachikoさんのピアノがまた素晴らしかった。
この曲、今後も是非弾き続けてください。
他の出演者の方では、CDを出されたということで後半が森岡薫さんのピアノのミニ・リサイタル。
ロマンチックで力強いピアノで、ベートーヴェンの6番のソナタや、シューマンの「蝶々」などを楽しく聴きました。
千葉えみさんのピアノ、萩谷康一さんのフルート(ピアノ伴奏は吉川由利子さん)の演奏も含め、2,000円と廉価でたっぷり2時間楽しめ、こういうコンサートも良いなと改めて感じました。
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