golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

マーラー「交響曲第10番~アダージョ」シノーポリ

2010-10-20 23:04:44 | Weblog
今日は人間ドックでありました。

最終的な検査結果は後日送付されて来るのですが、いつもは少し高めの血圧(特に最低血圧が高い)が正常値だったり、わずかではありますが同体型の人の平均より筋肉量が多かったのはプチ嬉しかったです。

これってもしかして体育館に通いだした効果?

たった2回行った程度で、そんなに変化がある筈無い!と思うのですが、ちょっと励みになる結果でありました。

毎週は必ずしも行けそうに無いけど、これからもちょくちょく通ってトレーニング致しましょう。

まあ、2年ほど前にも同じ様に思ったのですが、結局三日坊主に終わってしまった前科がありますから、今度こそ心を入れ替えて頑張りましょう!

ジョゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

未完の10番の交響曲は、マーラーの作品の中でも特に好きな曲の一つ。

前にも同じようなことを書いていますが、後期ロマン派から半歩踏み出し、マーラーが長生きしていたらその後どういう方向に進もうとしていたかを占う、非常に重要で非常に興味深い作品と思っております。

それだけに、マーラー自身が完成させたものでないにしても、補筆完成版で聴きたいという思いが強くありました。

しかし、このシノーポリによる演奏を聴いていたら、マーラーの手になる初楽章のみの演奏も良いなと思えて来ました。

ゆったりしたテンポで丹念に演奏されるのみならず、作曲家でもあったシノーポリ故もあるのでしょうか、ロマン派を飛び出した新しい響きが聴き取れます。

ぞくぞくと来る魅力に満ちています。これぞ10番!という気もします。

10番の前衛性にスポットライトを当てた凄い演奏です。

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グローフェ「グランド・キャニオン」バーンスタイン

2010-10-20 12:34:13 | Weblog
これから書くのは、神々の世界の神聖な儀式を描いた物語だが、食事前の人間などは読んでならない掟となっているので注意されたし。

この物語は、作曲家ホラフーキによりオペラ化されており、前衛的な演出なども登場している現状である。

まずは、登場人物をご紹介しよう。

【登場人物】
トート湖を守る妖怪フータ(ソプラノ)
フータの下臣ベンザー(メゾソプラノ)
妖刀ケンサー(テノール)
一反木綿神ペーパー(テノール)
巨人ゴルフー(バリトン)
茶色い謎の物体ウンカー(バス)

【あらすじ】
巨人ゴルフーは、年1回の謎の儀式「人間犬」を翌日に控えている。

人間犬というのは、巨人達がお肌の艶を良くするらしい「張生(はりうむ)」という白濁した液体を飲み、機械の前で横になったり縦になったりする謎の祭事である。

怪人ゴルフーの住む山中には、透明な水に満たされた謎の湖トートがある。

トート湖は、上流のダムからの放水によって一瞬にして全ての水が入れ替わるという不可思議な湖として知られている。

しかも、この湖は普段は妖怪フータが身を挺して守護しており、湖の存在すら外界からは伺い知れない。

それが、巨人達の神事の時だけ、妖怪フータが仁王立ちとなり湖が姿を現わす。

色白で「ぬりかべ」の様にのっぺりしたフータは、普段は湖に覆いかぶさって湖を庇護しているだけのため、二本足で立てることさえ知らない者も多く、「フータが二本足で直立した」というだけで大ニュースになったことさえある。

さて、「人間犬」の前夜祭が始まった。

フータが直立し湖が姿を現わす。

巨人ゴルフーが湖を跨いで腰掛け、体内から出でし茶色い謎の物体ウンカーから妖刀ケンサーでその一部を採取する、という祭事が執り行われる。

ところが、今年は昨年までと様式が変わり、巨人ゴルフーに戸惑いの表情が見られた。

例年であれば、ゴルフーはフータを背にして湖に覆い被さり、紙製の巨大な風船状の方舟を浮かべ、その上に分身ウンカーを受け止める。

これにより、ウンカーが湖に水没する懸念も激減し、以降の妖刀ケンサーでの切り取りの儀もつつがなく進行していたのである。

ところが、神々の世界にも不況の波が押し寄せているらしい。

今年の祭事では、何と方舟の用意が無かったのである。

仕方なく、ゴルフーは湖を取り巻くように守っているフータの下臣ベンザーにも二本足での直立を命じ、フータと対面する方向で湖に覆い被さった。

湖際の砂浜に一反木綿神ペーパーを横たえさせ、ウンカーを受け止めさせようという構想である。

ところが、近年神々の里にも観光開発の波が及び、湖の中央付近に移動式の噴水が付設されており、その制御室がベンザーの更に外側にあり、巨人ゴルフーと言えども湖に覆い被さるのに至難を極めたのである。

更に悪いことに、一反木綿神ペーパーはウンカーを受け止めることが出来ず、湖の中に転落させるなど、今年の前夜祭は散々なものであった。

しかし、幸いにして本祭である「人間犬」の方は無事に終了。

【現代の演出について】
この哲学的な寓話に関しては様々な解釈がなされ、オペラの演出も色々試みられている。しかし、いくら何でもこれは酷すぎるというものも見たことがある。

何と、洋式トイレを舞台としたものであった。

余りにもお下劣過ぎる!酷すぎる!

レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(SONY盤)

アメリカン・クラシックというと、ミニマルなどの現代曲ばかりで、近代の作品にはなかなか手が伸びません。

特にこういうポピュラーな曲は、「今さら感」もありまして…。

実は、この今さら感は、クラヲタ初期からありまして、この曲もきちんと聴いた記憶がございません。

それで、たまにはと思い、昨日から繰り返し聴いております。

次の5曲から成る、言わずと知れたグランドキャニオンを描いた描写的な作品。

1.日の出
2.赤い砂漠
3.山道を行く
4.日没
5.豪雨

久々聴いて感じたのは、後期ロマン派の延長線上の見事な管弦楽法。

映画音楽との共通性も感じます。

また、終曲の「豪雨」など、ストラヴィンスキーを思わせる響きの意外な新鮮さもありますね。

たまには、こういう曲も良いですね。

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