小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

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その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

展開が最高な父島ショートトリップ② 遊び感動編

2022年10月11日 | 父島

前回①の続き

■3泊4日で行ってきた父島ショートトリップ。
講習、視察、仕事とMIXで行ってきたのですが、
やはり思い出深いのが余暇の部分♪

気付けばメインになってしまうほど、
信じられない展開が目白押しでした(#^.^#)

お世話になったコーヒー山のプーランビレッジにバイクを借してもらったので、
気軽に色んな所に行っては、自由な時間を過ごしていました。
その中で、再確認させられた大切にしたいことがあります。

それは大人が「思いっきり遊ぶこと」です☆

子供の頃は当たり前に、しかも無意識にできていた「思いっきり遊ぶ」という行為。
それが年を重ねると、日々忙しくなり、
仕事に就いたり、家事や育児をするなかで、
つい置き忘れてしまうものだったりします。

時間がない、仕事が忙しい、やることがあって暇がない。
色んな事を言い訳にしてしまいます。

しかし、時々父島に行くと、
わざわざ手間をかけて、
SUPやカヤックで沖に出て夕陽を見に行ったり、
山に行ってタケノコやワラビを採りに行ったり、
自然を使った多様な遊びを、
大人たちが思いっきり楽しんでやっている様に見えてきます。

愉快に小笠原を味わい尽くし、楽しむ大人たち。
それを見て子供たちも楽しんでいく…

もちろん、母島でも楽しむのが上手な大人はいますが、
父島に行くと、毎回その多様性と雰囲気の豊かさに気付かされます。

逆に父島の人が母島に来ると、
行き交う人同士の挨拶やゆったりとした時間を味わって、
すごく良かったと言われたりするのも、よく聞きます☆

どっちがいいという話ではなく、
どちらも素敵なんです(#^.^#)

そんな事を感じさせてくれる存在や仲間が、
50㎞隣にあることがとても有難いです☆


■今回は講習だけなら2泊で済んだのですが、
いつものパターンではなく
敢えて1泊増やしてみました。

結果、それが大当たりで、視察はできるし、
沢山遊べるし、ゆっくりできるし、逢いたい人に会えるし、
最高のリフレッシュになりました(#^.^#)
滞在中、1度も外食してないのに、少し太って帰ってきました☆

滞在3日目の朝、プーランのちかちゃんに午後にカヌーを漕ぎたいから、
メンバーを集めてほしいとお願いをして、
当日の朝招集なのに、6名が揃って、
父島の6人乗りアウトリガーカヌー「イケカイ」の出航が決まりました♪
海は文句のつけようもないほどベタ凪です!

予定して調整して沖へ行ったのではなく、
流れで声かけて実施できてしまう島らしさ♡
そんな展開がたまらなく愛おしいのです(#^.^#)

父島の仲間と、ああだこうだ言いながら、
ベタ凪の沖へと漕いでいき、
みんなで南方面に向かうリクエスト!

すると、南島周辺でまったりしているハンドウイルカがいました♪

すぐさまみんなも海に入り、ドルフィンスイム☆
追いかけ回すのではなく、お互いゆったりとした雰囲気がまた最高でした(#^.^#)


■カヌーを漕いでいくうちに、海況が良く南島に行く話になって来ました。
漕ぎ手メンバーの中にまだ南島に行った事のないメンバーもいたし、
僕自身も恐らく20年ぶりの南島上陸、とっても楽しみになりました♪

これも予め予定を決めて目指すのではなく、
その場その場で楽しんでいく雰囲気です☆

できれば南島の扇池にカヌーで入れたらいいねと話していましたが、
入口が狭く、過去に何度も断念していると聞いて、
まあ、泳いでも入れるから大丈夫と思っていました。

近づくにつれて、風もなく、うねりも小さく、
しかもカヌーの船首と船尾にはステア(舵取り役)が出来るベテランのパドラーが揃ってます。

僕自身も母島でいつもステアをしているので、
直感的に行けると確信できたので、お互いで確認しながら「行きましょう!」と一声。

みんなで集中しながら漕ぎ進めていきました。
その感動的な瞬間がこちらです↓



■「うおおおお!やった~~!」
「初めてだよ~!やったね~!!」
程よい緊張感の後の最高の達成感。
目の前には真っ白な美しい砂浜が拡がっています♡

全長16メートル、幅2.5mちょいのOC6「イケカイ」が見事、南島の扇池に入ることが出来ました!

時間的にもう15時頃だったので、日が陰り、砂浜が暗いかなぁと思ってたら、
バッチリの美しい景色が広がっていました♪

僕も20年振り(たぶんw)の美しい南島の景色を味わいました(#^.^#)
まだ多くの人が入る鮫池コースを通ってないので、
昔と違い、足場がコンクリートで固められたり、
手すりが出来たというのを見れてはいません。

カヌーはアンカーをするわけではないので、3人が残り、
僕たち3人は南島の扇池の砂浜ではしゃいでいます(笑)。


いつもはエンジンの付いたボートで、
南側の鮫池から入って来ていた南島。

それを化石燃料を使うことなく、
手漕ぎで、しかも扇池から入れたことに感動しました☆

そして、それ以上に、当日の朝に声をかけて集まり、
こうして大自然を共に味わえる仲間がいることが本当に嬉しかったです!
みんな超笑顔です(#^.^#)



■帰りもみんなで集中しながら、南島扇池のアーチの下をくぐっていきます。
昔はみんなでこの上から度胸試しで飛び込んでいたものです☆


ここから、帰りの扇浦に向かうわけなのですが、
ここでも信じられないような出来事がありました。

南島の近くに二本岩という、
魚影の濃いポイントがあります。
そこで良さんが「トローリングするから、みんなで全力で漕いでみようか」と言いました。
トローリングはある程度速さがある方が効果があるそうです。

普段の漕ぎはだいたい20%ぐらいの力で漕いでいるのですが、
この瞬間はみんなで全速力で漕ぎました!
良さんが「あと20パドル!!」と言い、
「1,2,3,4…18,19,20、かかった~~~!!!」
と叫びました。

内心「マジか!」と思いました(#^.^#)
展開があまりにマンガ過ぎる(笑)。
カヌーを漕ぐのをやめて、みんなで良さんの格闘を見守ります。

こちらが釣りの瞬間です!


島でも特に美味しいアジの仲間、カッポレが釣れました!!
すごい!凄すぎる!!
展開があまりに凄すぎる(笑)!!
マンガのような展開でした(#^.^#)

お見事!!

さらに再度漕ぎ進めたら、
また良さんが「またかかった!!」と叫ぶので、
今度は釣りが大好きな11歳のA君が竿を持って、
大きな魚との駆け引きに突入し、
見事、1回目より大きなカッポレを釣り上げました!!

見事に2匹釣った私たちは十分に満足して、扇浦へ戻りました。

いつもはパドルを「ハッ!ホー!」と言って左右を代えるのに、
「カッ!ポ~レ!」に変わっていました(笑)。

人生で一番の釣り上げを経験したA君は
「もう釣ってから肩が痛くて大変だよ~」
と超笑顔(#^.^#)

大満足なボヤージングでした☆


■実はそんなA君、実は超自然大好きで、日々バードウォッチングをしている凄腕なのです。
小学生とは思えないほど、鳥の知識も豊富だし、観察力が飛び抜けています。

今回の父島ショートトリップで到着した初日に、
A君の自宅に伺ったら、
話が盛り上がり過ぎてあっという間に2時間以上が経過してしまい、
ヨガに行く予定が行けなくなっていました(#^.^#)

そんな彼とは一緒に鳥を見に行こう!ということになり、
カヌーを漕ぐ日の朝に約束して、八瀬川に探鳥に行ってきました☆

久し振りにゆっくりと八瀬川をあるく僕たち。
ビックリするくらい色んなものを発見しました♪

ティラピアを咥えて泳ぐオオウナギ、
なんとロウニンアジの稚魚が川に入っている、
A君にとっては初めてのオナガガモのメスを見れた!等々。

僕はさらに八瀬川の景観の美しさにも息を吞みました。
本当に美しい。
母島ではなかなか見れない景観です。

A君が、先日小港海岸でマガンを身近で目撃したというのです。
しかし、その時カメラを持っていなかったので、
写真が撮れておらず、今回はそのリベンジをしたいとワクワクしていました♪

小笠原では比較的珍しいマガン。
過去には母島で弱ったマガンを保護し、数か月お世話したこともあります。

ふたりで八瀬川を歩いていると、
父島の凄腕バードウォッチャーがバイクで通って、A君と鳥情報を交換します。
ここに大人と子供の関係性は微塵も感じられません。

A君にマガンの情報を得て、
「マジか!そりゃあ楽しみだなあ!先に行ってるよ~」
と嬉しそうに走り去っていきました。

僕らが河口に着いた時、
「あそこにマガンがいたよ。あんまり人数になると逃げちゃうかもだから、僕は失礼するね。教えてくれてありがとう」
と親切に声をかけてくれました。
このやり取りだけでも、普段のA君の過ごし方、関り方が分かって来ます。

僕たちが八瀬橋に着くと、
マガンはひっそりと休んでいました。

A君は見事なまでの静かなアプローチでマガンを撮っていました。
珍しい生き物を追いかける興味本位の人とは違い、
しっかりと日々自然に向き合っていることを証明する動きでした。

気付けばすっかり僕は鳥よりもA君ウォッチングになっていました(笑)。

そんな動きとアプローチ、周囲の人との関係を築けるA君はまだ11歳。
今後がすごく楽しみです☆


■そんな事を考えていたら、なんと八瀬川に熱帯魚のツノダシがいました!!
これは僕にとっては初だし、想像もできない出会いだったので、
目玉が飛び出るほど驚きました( ;∀;)

20年小笠原に住んでいるけど、これは超ビックリ!!

その後、出逢った島民のみんなに放しても、
みんな目玉をまん丸にして「マジでっ!」と驚くのがとても微笑ましかったです☆

終いには、カヌーでイルカに扇池にカッポレに奇跡の連続を経過して、
「川でツノダシを見た日は、奇跡が起こる」
なんて、A君と笑いながら漕いでいました♪

その日の夜は、
宿を小笠原に来た当初お世話になり、
2年半ほど働いた小笠原ユースホステルに泊まりました。

懐かしい顔ぶれにも会えて嬉しかったし、
20年前、一緒にユースで働いたメンバーも青灯台に集結して、
ウクレレや三線を弾きながら、
みんなで歌って踊って楽しく過ごしました(^^♪

母島に帰る日は、
みんなが見送りに来てくれて、なんとレイまで頂いちゃいました☆

みんなが「引き揚げかいっ!」とツッコんでくれました。
お別れを惜しんで、こうして手間暇をかけてレイを作ってくれることが、
とても嬉しかったです♪

みんなも沢山のお土産をくれて、
気持ちが溢れるほどお腹いっぱいになりながら父島を出港していきました。

二見港を離れながら、みんなに手を振って別れを惜しみます。
おがさわら丸で観光に来て、3泊4日でお別れするのと同じような時間を、
ははじま丸で来て、特別に過ごした4日間。

とても充実しまくりで、超リフレッシュできました☆

帰る時には当初の目的の講習や視察、仕事などももちろん、
こうした奇跡の連続のような時間、
愛おしい父島の仲間との時間が心底嬉しかったです♪

逢いに行ったけど、
タイミングが合わなかった仲間もいて、
それはそれでそういうご縁のタイミングだったのでしょう。
そこはまた会える時のタイミングで再開したいです☆

予定してなくても、
バンバン逢えて過ごせてしまったご縁のみんな。
本当にいつもこの神様の采配には絶妙な加減がされていて、
とても不思議で面白いです!

関わってくれたみなさん、本当にありがとうございました!

たった4日間ですが、
あまりに過ごした時間が濃密で、
ブログに書ききれない事もいっぱいですが、
取り敢えずこのくらいにしておきます(#^.^#)

帰りのははじま丸で、
乱舞するカツオドリたちを見ながら、
母島に帰って来た嬉しさもヒシヒシと感じています。

船から降りたら、
入港日なので思いっきり配達の仕事が待っています。

船から降りて、
行き交う人に挨拶を交わす母島らしさを感じながら、
「大人が遊ぶこと」の大切さを再確認できたので、
仕事ももちろんですが、遊びもしっかりやっていこう!
と思った父島ショートトリップでした♡








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