■とある日の夕暮れ。
アウトリガーカヌーを漕いで、夕陽を見にベタ凪の海に浮かんでいました。
そこには
最近、屋久島と八丈島を拠点にしていて、
今回、小笠原に1ヶ月程度滞在している若者ふたりが一緒でした。
一緒にあまりにも美しい夕陽を見ながら、
なんとその二人が偶然にも同じ便のおがさわら丸で来島していたことが判明して、
なんと帰る便まで偶然に一緒ということが分かって、ビックリしました(笑)。
話していく中で、
屋久島の宿で働く彼女と、
八丈島で伝統的な牛飼いを学んでいる彼女の間に、
幾つもの共通項があって、
なんだか世界は広いようでほんと狭いなぁと思う瞬間でした。
ふたりともこんな光景の中で、
夏以降のお互いの予定を話し合っていて、
なんだかとてもピースフルな七夕の夕暮れのひと時でした(*^_^*)
■そんなこれからにワクワクしているふたりを眺めながら、
僕は旅について考えていました。
思えば僕も19歳で初めて小笠原に来る時、
本当にお金が無くて、
トラックの運転手さんに乗せてもらって仙台~東京までの旅費を浮かしていました。
なんとその時の運転手さんとは、今も年賀状やFacebookで繋がっていて、
とても嬉しいご縁でした♪
それから小笠原で出逢った人、
翌年に行った西表島。
そこの目的地に向かうプロセスでも沢山の出逢いがありました。
最初の小笠原の訪島時に出逢った、自転車で日本一周していた村ちゃんは、
その夏に僕の仙台の家にも泊りに来てくれて、
今でも覚えている一言を残してくれました。
「旅って、乗り物の速度で出逢いの数が変わってくると思うんだよね。
チャリダーの俺もこうして出逢えて、お世話になってるけど、
徒歩ダーなんて、もっとゆっくりで大変だけど、
それだけ多くの人に出逢えてる。
これがバイクの旅だと、出逢いは自転車よりも減って、
車で旅するともっと出逢えなくなるんだよ」
ふ~む、確かに。
車なんて、宿にもなるし、悪天候に強いし、鍵もかけれるから圧倒的に便利だけど、
それに引き換えて失うものもあると。
思えば僕はずっと公共交通で飛行機ではなく、
なるべく電車やバス、船を使うスタイルでした。
20歳の頃、西表に向かう時も東京~奄美~沖縄本島と船でした。
家族3人で1年間かけた、日本中の自給自足を学ぶWWOOFの旅も飛行機は使いませんでした。
小笠原に住んでいて、長い船旅には慣れていましたし、
やはり船旅での出逢いも、とても重要でした。
その旅の途中で出逢った方達とは今もご縁で繋がったりしています♪
目的地に辿り着くだけでなく、その過程に実は重要な要素が詰まっていると思うのです。
僕はそんな旅が大好きです♪
■そんな旅をした20年前。
当時も携帯電話はあったけど、
スマホとインターネットが復旧した現代とはまったく違うものでした。
旅の情報源は基本的に本だったし、
時刻表も分厚い電話帳のようなものとにらめっこしていた記憶があります。
駅員さんなどにもよく質問した記憶があります。
スマホやネットに頼らず、色んな人に話しかけるのも出逢いになるし、
確実に旅のスパイスになっていた気がします。
僕が若い頃に宿として、職場として利用してきたユースホステル。
ユースは料金が安く、寂しがり屋の一人旅の人が集まる場所です♪
旅先で色んな多様な人との出逢いを求めるには、最高の環境です☆
近年は世界中で発生していることだそうですが、
ユースでもみんな談話するよりもスマホばかりいじっている時代になっていて、
それを嘆いている声を聞きます(#^.^#)
僕がスマホではなくガラケーにこだわる理由もそこにありますが、
旅でなく、日常も少しデジタル機器に触れない日や時間というのが大切な気がします。
現代はコミュニケーションの頻度は増したけれど、
コミュニケ―ションの深みは浅くなったと思うのです。
■そんな僕なので、すべて予定を組まれたツアーの旅よりも、
自分で大雑把に行き先を決めて、あとはその先で行き当たりばったりで予定を変えていくスタイルが好きです。
しかし、その上のレベルを行くのが妻の旅スタイル。
家族で海外旅行する時ですら、事前に宿を決めて予約せずに、当日に探して飛び込むスタイルなのです。
僕は一人旅ならそれでいいけれど、子どもを連れた旅の時はさすがに宿くらいは前日に決めたいタイプであることが判明しました(笑)。
いわゆる行き当たりばっ旅・保守派です(*^_^*)
しかし、妻は「それでは旅の意味がない」と断念し、基本的にその時の出逢いと流れを重視します。
前もって予定を組んでいないので、色んなイレギュラーにも対応可能です☆
例えなのですが、母島の南崎遊歩道に行くのに送ってはもらうのですが、
帰りの迎えはお願いしないのです。
送った宿のご主人は勝手なおせっかい(親切!)で、
夕方などに心配になって迎えに車を出すのですが、
いくら待っても遊歩道から出てこない。
そんな時、実は妻は蓬莱根でカヌーで来ている島の人に出逢い、
カヌーで母島の属島(無人島)周りにちゃっかり連れて行ってもらい、
えらい楽しんだ挙句に、カヌーで集落に帰って来たりしているのです(笑)。
その為にはあとの予定が決まっていない不安感を払拭する必要性と
ある程度自分の荷物を常に持っていなくてはなりませんが、
旅の自由度は増すのです(#^.^#)
彼女はそのスタイルで数年前、
式根島から新島までいきなりカヌーで渡ったりしているんですから、流石過ぎますね(*^_^*)
■今、カナダにいる長女も高校を卒業したら色んな所を旅をしたいと言っていました。
彼女はどちらかというと妻の旅のスタイルが合っているようです。
もちろん荷物はスーツケースではなく、バックパック。
これで悪路もへっちゃらです。
旅のスタイルだけでも、旅にどう向き合っているかが見えてきます。
長女は英語が自由に話せるので、
さらに世界を存分に味わえるでしょう。
お金がなければ現地で住み込み仕事をしながら旅をすればいいし、
圧倒的に時間はあります。
よく、「お金がない」「時間がない」と言って諦める人の話を聞きますが、
それはただのいい訳で、本当にやりたいのであれば、
どんな方法を使ってでも実現できると思います。
自分の子供には、学校の勉強よりも、
そうした「生きる力」を身に付けて、
沢山色んな世界を見て欲しいなと思います。
言い訳ばかり、やれない理由ばかり探す人にはなってほしくないです(*^_^*)
長女は今年18歳。
こんな親父なので全国に色んな友人知人がいますが、
娘にはそれには一切頼らず、
自力で出逢って楽しんで行ってほしいと思っています。
■我が家にも少しステイした彼女は、昨日母島を発ちました。
母島で色んな新しい事に挑戦して、
色んな刺激をもらったと思います。
僕もついおせっかいをしてしまい、
無意識に人の成長を妨げる事をしてしまいがちです。
時には見守る事も大事ですね。
母島で近い年齢の友達もできて、
その友達がまた自分にないものを沢山持っていて、
とてもいい関係に慣れる気がします(*^_^*)
これからが楽しみですね♪
■今年の七夕前日は満天の星空過ぎて、
天の川はわかるけど、正座がわからない状態でした(笑)。
北斗七星とさそり座、
夏の大三角らしきのだけ分かりました。
八丈から来ている彼女も感激の夜空でした♪
七夕の織姫と彦星。
今年も離れ離れの二人は再会できているのかな?
星の神話って、色々ロマンにあふれていて、
TVもネットも電気もない時代は、
この満天の夜空を見ながら、
色々想いを馳せていたんだろうなと思います。
母島に住んでいても、
わざわざ星を見に行くのは年に数回しかないけれど、
何千年も変わらない同じ景色を、
どれだけの人が眺めてきていて、
この瞬間も誰かが見ているともうと、
なんだか世界の広さと狭さが、
あまりに不思議に思えてきます。
旅について考えた時、
母島に来て10年ぶりにドラムを叩いたCARAVANの曲を思い出しました。
僕にドラムの声をかけてくれたびっちさんが、
島を巣立つ中学生たちに贈ろうと選んだ曲です。
子どもの頃の近所の旅、
成長にするにつれて、少しずつ行動の範囲が広がりますが、
いつも新しい世界や価値観に触れる、刺激的な旅。
やはり旅は良いものです。
色んな旅を考えるひと時でした(*^_^*)
アウトリガーカヌーを漕いで、夕陽を見にベタ凪の海に浮かんでいました。
そこには
最近、屋久島と八丈島を拠点にしていて、
今回、小笠原に1ヶ月程度滞在している若者ふたりが一緒でした。
一緒にあまりにも美しい夕陽を見ながら、
なんとその二人が偶然にも同じ便のおがさわら丸で来島していたことが判明して、
なんと帰る便まで偶然に一緒ということが分かって、ビックリしました(笑)。
話していく中で、
屋久島の宿で働く彼女と、
八丈島で伝統的な牛飼いを学んでいる彼女の間に、
幾つもの共通項があって、
なんだか世界は広いようでほんと狭いなぁと思う瞬間でした。
ふたりともこんな光景の中で、
夏以降のお互いの予定を話し合っていて、
なんだかとてもピースフルな七夕の夕暮れのひと時でした(*^_^*)
■そんなこれからにワクワクしているふたりを眺めながら、
僕は旅について考えていました。
思えば僕も19歳で初めて小笠原に来る時、
本当にお金が無くて、
トラックの運転手さんに乗せてもらって仙台~東京までの旅費を浮かしていました。
なんとその時の運転手さんとは、今も年賀状やFacebookで繋がっていて、
とても嬉しいご縁でした♪
それから小笠原で出逢った人、
翌年に行った西表島。
そこの目的地に向かうプロセスでも沢山の出逢いがありました。
最初の小笠原の訪島時に出逢った、自転車で日本一周していた村ちゃんは、
その夏に僕の仙台の家にも泊りに来てくれて、
今でも覚えている一言を残してくれました。
「旅って、乗り物の速度で出逢いの数が変わってくると思うんだよね。
チャリダーの俺もこうして出逢えて、お世話になってるけど、
徒歩ダーなんて、もっとゆっくりで大変だけど、
それだけ多くの人に出逢えてる。
これがバイクの旅だと、出逢いは自転車よりも減って、
車で旅するともっと出逢えなくなるんだよ」
ふ~む、確かに。
車なんて、宿にもなるし、悪天候に強いし、鍵もかけれるから圧倒的に便利だけど、
それに引き換えて失うものもあると。
思えば僕はずっと公共交通で飛行機ではなく、
なるべく電車やバス、船を使うスタイルでした。
20歳の頃、西表に向かう時も東京~奄美~沖縄本島と船でした。
家族3人で1年間かけた、日本中の自給自足を学ぶWWOOFの旅も飛行機は使いませんでした。
小笠原に住んでいて、長い船旅には慣れていましたし、
やはり船旅での出逢いも、とても重要でした。
その旅の途中で出逢った方達とは今もご縁で繋がったりしています♪
目的地に辿り着くだけでなく、その過程に実は重要な要素が詰まっていると思うのです。
僕はそんな旅が大好きです♪
■そんな旅をした20年前。
当時も携帯電話はあったけど、
スマホとインターネットが復旧した現代とはまったく違うものでした。
旅の情報源は基本的に本だったし、
時刻表も分厚い電話帳のようなものとにらめっこしていた記憶があります。
駅員さんなどにもよく質問した記憶があります。
スマホやネットに頼らず、色んな人に話しかけるのも出逢いになるし、
確実に旅のスパイスになっていた気がします。
僕が若い頃に宿として、職場として利用してきたユースホステル。
ユースは料金が安く、寂しがり屋の一人旅の人が集まる場所です♪
旅先で色んな多様な人との出逢いを求めるには、最高の環境です☆
近年は世界中で発生していることだそうですが、
ユースでもみんな談話するよりもスマホばかりいじっている時代になっていて、
それを嘆いている声を聞きます(#^.^#)
僕がスマホではなくガラケーにこだわる理由もそこにありますが、
旅でなく、日常も少しデジタル機器に触れない日や時間というのが大切な気がします。
現代はコミュニケーションの頻度は増したけれど、
コミュニケ―ションの深みは浅くなったと思うのです。
■そんな僕なので、すべて予定を組まれたツアーの旅よりも、
自分で大雑把に行き先を決めて、あとはその先で行き当たりばったりで予定を変えていくスタイルが好きです。
しかし、その上のレベルを行くのが妻の旅スタイル。
家族で海外旅行する時ですら、事前に宿を決めて予約せずに、当日に探して飛び込むスタイルなのです。
僕は一人旅ならそれでいいけれど、子どもを連れた旅の時はさすがに宿くらいは前日に決めたいタイプであることが判明しました(笑)。
いわゆる行き当たりばっ旅・保守派です(*^_^*)
しかし、妻は「それでは旅の意味がない」と断念し、基本的にその時の出逢いと流れを重視します。
前もって予定を組んでいないので、色んなイレギュラーにも対応可能です☆
例えなのですが、母島の南崎遊歩道に行くのに送ってはもらうのですが、
帰りの迎えはお願いしないのです。
送った宿のご主人は勝手なおせっかい(親切!)で、
夕方などに心配になって迎えに車を出すのですが、
いくら待っても遊歩道から出てこない。
そんな時、実は妻は蓬莱根でカヌーで来ている島の人に出逢い、
カヌーで母島の属島(無人島)周りにちゃっかり連れて行ってもらい、
えらい楽しんだ挙句に、カヌーで集落に帰って来たりしているのです(笑)。
その為にはあとの予定が決まっていない不安感を払拭する必要性と
ある程度自分の荷物を常に持っていなくてはなりませんが、
旅の自由度は増すのです(#^.^#)
彼女はそのスタイルで数年前、
式根島から新島までいきなりカヌーで渡ったりしているんですから、流石過ぎますね(*^_^*)
■今、カナダにいる長女も高校を卒業したら色んな所を旅をしたいと言っていました。
彼女はどちらかというと妻の旅のスタイルが合っているようです。
もちろん荷物はスーツケースではなく、バックパック。
これで悪路もへっちゃらです。
旅のスタイルだけでも、旅にどう向き合っているかが見えてきます。
長女は英語が自由に話せるので、
さらに世界を存分に味わえるでしょう。
お金がなければ現地で住み込み仕事をしながら旅をすればいいし、
圧倒的に時間はあります。
よく、「お金がない」「時間がない」と言って諦める人の話を聞きますが、
それはただのいい訳で、本当にやりたいのであれば、
どんな方法を使ってでも実現できると思います。
自分の子供には、学校の勉強よりも、
そうした「生きる力」を身に付けて、
沢山色んな世界を見て欲しいなと思います。
言い訳ばかり、やれない理由ばかり探す人にはなってほしくないです(*^_^*)
長女は今年18歳。
こんな親父なので全国に色んな友人知人がいますが、
娘にはそれには一切頼らず、
自力で出逢って楽しんで行ってほしいと思っています。
■我が家にも少しステイした彼女は、昨日母島を発ちました。
母島で色んな新しい事に挑戦して、
色んな刺激をもらったと思います。
僕もついおせっかいをしてしまい、
無意識に人の成長を妨げる事をしてしまいがちです。
時には見守る事も大事ですね。
母島で近い年齢の友達もできて、
その友達がまた自分にないものを沢山持っていて、
とてもいい関係に慣れる気がします(*^_^*)
これからが楽しみですね♪
■今年の七夕前日は満天の星空過ぎて、
天の川はわかるけど、正座がわからない状態でした(笑)。
北斗七星とさそり座、
夏の大三角らしきのだけ分かりました。
八丈から来ている彼女も感激の夜空でした♪
七夕の織姫と彦星。
今年も離れ離れの二人は再会できているのかな?
星の神話って、色々ロマンにあふれていて、
TVもネットも電気もない時代は、
この満天の夜空を見ながら、
色々想いを馳せていたんだろうなと思います。
母島に住んでいても、
わざわざ星を見に行くのは年に数回しかないけれど、
何千年も変わらない同じ景色を、
どれだけの人が眺めてきていて、
この瞬間も誰かが見ているともうと、
なんだか世界の広さと狭さが、
あまりに不思議に思えてきます。
旅について考えた時、
母島に来て10年ぶりにドラムを叩いたCARAVANの曲を思い出しました。
僕にドラムの声をかけてくれたびっちさんが、
島を巣立つ中学生たちに贈ろうと選んだ曲です。
子どもの頃の近所の旅、
成長にするにつれて、少しずつ行動の範囲が広がりますが、
いつも新しい世界や価値観に触れる、刺激的な旅。
やはり旅は良いものです。
色んな旅を考えるひと時でした(*^_^*)