何度読んでも、気分が悪くなる本、「ザ・ッレイプ」。
帰宅途中にレイプにあった28歳の女性が、被害を訴えることによって、いわゆる「セカンド・レイプ」にあわされ(自分の過去の恋愛歴とか性体験について法廷で話すことを強要される)、どんどん傷ついていく話。エンパワーメントに至る前の絶望の段階を描いている話で、きっと今落合さんが同じ問題で本を書いたら、絶望的な内容でも、もっと前向きな話にしてくれたのではないかと思う。
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「ザ・レイプ」にはかっこいい女性検察官が出てくるんだけれど、この検察官はエリートだけあって、レイプ被害者に配慮もなくたんたんと業務を進めていくやり手で、映画「The Accused」の検察官とまったく同じタイプ。実際に、権力を持っている女性は、弱い立場にいる女性の気持ちなんか配慮できなくて、機械のようにたんたんと対応する場合が少なくないのだ。これは、カンボジアでもまったく同じで、超評判の悪かった人権団体に属する中年男性の弁護士は、性犯罪の被害者に対して不愛想どころか「それで?」っていうような対応を平気でするような悲惨な男性だったそう。
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その検察官、「ザ・レイプ」では最後に法廷でかっこいい発言をする。
「強姦を犯罪として立証しにくい社会は、そのまま、人間の片方の性である女性の人格そのものを軽く見ている社会と言えます。
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冤罪っていう問題もあるから、性犯罪は扱いがとても難しい犯罪なのだけれど、被害者がセカンドレイプにあわないように、トラウマから早く立ち直れるようなサポート体制と、被害者を支える社会を作る必要があるなあ。