ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

女性に対する差別撤廃条約の選択議定書

2011年03月11日 | 女性の自立

 

 

UNWOMENが実施する、女性差別撤廃条約の選択議定書に関する

セミナーに参加。

またしても、子どもと一緒に、今度はカンボジアーナホテル

へと、2日間通うわたし。

選択議定書は、個人または集団が、国による国連女性差別

撤廃条約違反によって被害を受けた場合、国連の女性差別

撤廃条約委員会に対して通報できるという措置を定めたもの。

 

 ↓参加者は、選択議定書を実際に使うことになるNGOがメイン

 カンボジアは、選択議定書を批准した100番目の国だそう。

確かに、批准するとかなんとか、すっごく大騒ぎしてた

記憶が・・・・・

 

でも、選択議定書の個人通報制度を実際に活用するには、

まだまだきっと、とってもとっても時間がかかると思っているわたし。

セミナーでも、質問するのは、子守してくれる弁護士とわたしくらい。

だって、とっても技術的に大変な手続きだし、そもそも選択議定書に

ついて理解するのが大変なのだ。

 

↓休憩中、フランス語で子守してる弁護士

 

 

こどもは、相変わらず女性陣のアイドル。フランス語で

話す女の子に遊んでもらってうれしい☆

 

 

それにしても、選択議定書、批准したのはいいけれど

きっとずっとずっと使われないのではないかと思う私。

なにせ、利用できるすべての国内的救済措置を尽くしていること

が条件とされているので(例外はあり)、理論的には、最高裁まで

たたかってそれでもだめな場合に使う手段なのだ。

 

「トランスジェンダーとかで、男性に性別を変えたいけれど変えられない

女性が、最高裁までたたかって負けた場合、この手段で訴えられるか」って

聞いたところ、フィリピンから来てる専門家チームは「それはチャレンジだ」

としか回答持ってないし。

 

ま、今後どうなっていくか、NGOに期待が高まるなあ。