ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

セックスと恋愛:カンボジアの若者

2009年01月18日 | 女性の自立



ずっとやりたかった企画のひとつ、カンボジアの若者の意識調査を実施してみることにしました。
タイトル(仮称)は「カンボジアの若者たちの声ージェンダー関係と恋愛ー」

これまで何度も大学で学生相手に意識調査を実施していたものの、まとめて本にするというところまでいかず、集めてきた統計もすでに時代遅れ。

よくご飯をいっしょに食べてる大学生たちを呼んで、私が興味のある以下の題目で意識調査をしてみないかと相談してみました。

1.婚前性交渉
2.セックスワーカー
3.ゲイ・レズビアン
4.中絶
5.不倫
6.シングルマザー

まず学生から指摘を受けたのは、「中絶とシングルマザーは同じだ」という点。
シングルマザーがあり得ないカンボジア社会、中絶とおなじ題目になってしまうそう。
この2つがまったく別のカテゴリーだと理解してもらうのにちょっと時間がかりました。

「ほかに何かいい題目ない?」と聞くと、「インターネットを通じた恋愛」。
相当数の若者がネットを通じて出会っていて、成功例も失敗例も枚挙にいとまないそう。

女子学生の一人は、「内務省で仕事している姉は、スイスに留学しているクメール人とネットで知り合って、彼が戻ってきたら結婚する予定」といって、すでに「義理のお兄さん」とその男性を呼んでいました。

「援助交際」も実際にけっこう事例があり調査対象として面白そうだなって話になったので、調査の進捗をみて入れるか検討することに。


さっそくこの企画を、大親友の女性活動家に相談したら、「絶対気をつけたほうがいい!」とまず警告。「年配の世代は、若者が風紀を乱しているって恥ずかしくおもってるから、若者のナマの声をひろって本にするだけでもあなたが非難の対象になるかもしれない!」とわたしにアドバイスしつつ、ほかの仲間ともいっしょにばっちり「検閲」してくれるとのあたたかいお言葉。結婚制度そのもについて若者がどう考えているかも聞いたらどうかとのアドバイスも。


これからはじめる調査、若者が夜遊びしているクラブなどに出かけ、インタビューをとるっていう手法が中心。若い子達は気軽だから、初めて会ってもインタビューが簡単にとれるだろうとのこと。若者が遊んでいる最先端の場所で飲み歩けるのかと思うと、調査も楽しそうだけれど、自分が若返られる気もしてとっても楽しみ。モードを作り出している若者が、どんなことを考えているのかなって想像するだけでもわくわくします。


写真は本文とは一切関係ありません。

飛べない!スランプの時どうする?

2009年01月18日 | 女性の自立
2009年最初にもらったプレゼントは、「魔女の宅急便」のDVD。それも一回り以上年下のかっこいい男の子から。
今年は明るい年になりそうな気配。





2008年末、いつもお世話になってる大先輩の二人に「悩んだ時どうするか」を一般論として相談しました。


先輩1 プノンペンを歩く。あるいは、地図をじっと見る。それだけで気分が軽くなる。

先輩2 プノンペンを歩く。あるいは、何でもいいから声を出して読む(パーリー語がお分かりになる先生は、パーリー語仏典を読まれるそう)。


お二方とも、奇しくも同じ回答。プノンペン市内を何時間も歩かれることもあるそう。
わたしが人生相談してみたいなって思える人には、偶然の共通点があって面白いなと思いました。






「魔女の宅急便」は、女の子が自立しようとして、つまずいちゃうものの、がんばって前に進むお話。

魔女になるための修行中に飛べなくなってしまったキキ。「わたし、前は何も考えなくても飛べたの。でも今は飛べない。」

キキは、何人かの大人たちに支えられつつ、好きな男の子が困ってるのを助けなきゃっていう強い意志に動かされて、また空を飛べるように。
初めてのスランプに戸惑うかわいいキキ。


最後にキキは、お父さんとお母さんへの手紙に記します:

「落ち込むこともあるけれど、わたしこの街が好きです。」

ユーミンのテーマ曲を聴きつつ、「あ、しばらく両親に手紙書いてなかった!」って思い出してしまいました。
スランプを抜けたら、書けるのでしょうか。ユーミンでも聴きながら。



ちなみに今年二番目にもらったプレゼントは、自己主張のある小粋なペン。
今年も一生懸命メモをとってブログを書かねばとはりきっています。