ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

女性の自立と涙

2009年01月23日 | 女性の自立


中学生の頃から今でも大好きなアルフィー。

当時はアルフィーをおっかけてたから「アル中」、
今はほんとの「アル中」?
などとつい語呂合わせを考えてしまう金曜の夜。




少女の面影をいつか、ルージュで塗りつぶして
涙の数だけ君は大人になった
(The Alfee "Nobody knows me")


女性の自立と涙の関係はいかに?




写真と本文は一切関係ありません。

日本の円借款におけるジェンダー主流化

2009年01月23日 | 女性の自立



今後経済成長が期待されるカンボジアに対して、日本からの円借款の規模を増加させる計画があるそうです。
円借款についてカンボジア政府関係者に対して説明するセミナーが、経済財務省とJICA主催で開催されたので、ちょっとだけ様子をのぞいてきました。


開発協力において、ジェンダー配慮はとても重要。それは円借款についても同じです。でも実際にどう配慮していくかは、借款の内容によって異なります。

たとえば、かんがい整備をする事業への円借款なら、かんがい整備ができた後にどうやって水路を管理していくかとか(住民が管理費用負担するので女性にしわ寄せが来ないように!)、水を活用して農業をうまくやっていく上で女性も積極的に農業技術を身につけてもらって、さらにはばんばん農産物を売って女性に儲けてもらえるような環境を整備するとか・・・・などなど、夢はどんどん膨らむわけです。

今後どんな形で円借款が進められていくのか、ジェンダー主流化はどう進められていくのか、とても興味深いです。










頑張れ女性企業家! 素敵な女性社長

2009年01月23日 | 女性の自立


リリー食品という、お菓子販売では業界ナンバー2の会社を経営する34歳女性社長モムさんを会社訪問しました。




2002年に会社を立ち上げ、現在は110名の職員を抱える会社を立ち上げた彼女。
15歳、13歳、12歳のお子さんを一人で育てていて、会社名の「リリー」は13歳のお嬢さんのお名前。




生産している商品は8種類、すべてとうもろこしと米をベースにしたお菓子です。
販売対象は、農村地域で生活する子どもたち。「田舎ではお菓子もないし、安価でおいしいものを提供できれば成功すると思った」とのこと。


工場には、機械が何台か入っていますが、どれもシンプルなものばかり。





一日3-4トンの米ととうもろこし原料に商品を生産しています。
お菓子の袋数では、30万袋の生産。需要が大きいため、本来職員は一日8時間労働で日曜がお休みですが、現在は職員に連日4時間の残業をしてもらって需要にみあう出荷を目指しているとのこと。




職員への健康保険などはまだないそうですが、食事は一日2回会社が職員に無料で提供。
「外で食べてると、栄養も偏るしおなかいっぱい食べるにはお金がかかるし」と考える社長の配慮で、料理人2人が雇用されています。



現在はプノンペン中小企業組合の副会長もしていて成功している女性企業家であるモムさん。今後どうしていきたいか抱負を聞いたところ、
「土地を購入しているのだけれど、工場を建設する30万ドルが借りれなくて商売を拡大できない」とのこと。需要にみあうだけ商品が供給できないのが悩みのようです。
商品の輸出についてはどうなのかという質問には、「値段が安くてカンボジアの子どもたちが毎日食べれる健康なお菓子を提供したいと思う。輸出はまだまだ障壁が多いので、考えていない」ということでした。



お菓子をつめる作業をするのは女性。「女性のほうが上手だから」という社長の判断。


とっても気さくで「普通の女性」のモムさん。同じ女性同士、立場は違うといえ色々な悩みも共有していて、親近感がわきました。