ジェンダーからみるカンボジア

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これは絶対男性の仕事? 大豆の出荷

2009年01月15日 | カンボジアの生活

コンポンチャム州は、土地が豊かでおいしい農産物がとれます。
チャムカールーという赤土の地域は、コンポンチャム州の中でも、おいしい大豆が取れるので有名な地域です。

大豆販売の仲介人たちが商売繁盛していて、かなり儲けているらしいという情報を聞きつけ、さっそく仲介人の店を訪問させていただきました。農家から大豆を買い付け、大型トラックでタイやベトナムに輸出するビジネスです。




右側が社長、97年からこのビジネスに携わっているそう。


大豆のシーズンは10月頃から1月頃。出荷のピーク時には連日トラック4-5台、現在は1-2台のみ出荷しているそう。3種類の大豆がとれますが、ナンバー3の大豆(どう聞いても「くさい大豆」としか聞き取れない)が、タイやベトナムから家畜用に買い付けが多く、現在の販売の主力だそうです。




1袋約100キロ(誤差プラスマイナス7キロ程度)、重さと数をチェックしてから出荷用に車に積む作業です。



運び人は合計7人。トラック1台に500袋を2-3時間かけて大型トラックに積みます。100キロを背中に負って運ぶ作業、しばらく見ているだけで「お疲れさま・・・」って言葉が自然に出てきました。

ちなみに、この仕事の対価はトラック1台積んで約80ドル(8000円程度)。カンボジアではよくある仕事形態ですが、1人ずつ給与をもらうのではなく、グループで仕事を請け負って出来高で対価をもらうタイプの仕事です。7人で公平に分配するそうなので、1人1000円ちょっとの収入です。体力仕事ですが、アルバイトとしてはかなり割がいいです。でも、どう考えても絶対女性には無理そうな仕事。






細い板を渡って、トラックに大豆を積みます。


巨大なトラックなので、内部しか撮影されていません。積載量50トン。そんなトラックがばんばん走ってるから、道路がすぐにぼこぼこになっちゃうのでしょうか。

戦後日本では機械化が進み、運送業は女性でも男性でもできる仕事になりました。
カンボジアでは、まだまだ男性の労働力に頼っています。