ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

スウェンセン:若者たちのデートの場所

2009年01月17日 | カンボジアの生活
時々お買い物に寄るペンシル・スーパーマーケットに、アイスクリーム屋さんスウェンセンが12月25日オープンしました。




酒飲み辛いもの好きの私は、甘いものは超苦手。甘くても好きなのはオトコのみ。

写真撮影許可をとってうろうろしていると、「試食する?」って店員さんから声をかけてもらえましたが、笑顔で「けっこうでーす」。店員さんはとってもフレンドリー。

アイスクリーム1個で130円程度。けっこう高い!と思ってしまいますが、けっこうはやっています。ほとんどのメニューは、300円以上。そんなお金を出せるのは、やはり中流家庭か「彼氏におごってもらってる」若い女の子たちでしょうか。おごってもらえるっていう若さは特権。ジェンダー規範なんてこの際どうてもいいから、たまにはおごってほしいと若い女性をうらめしくにらんでしまう。





この店舗、連日、70-80人のお客さんが訪れるそう。





プノンペンでデートの場所が増えるのはうれしいこと。
経済発展の牽引となる若い世代にはしっかり稼いで恋人とおいしいアイスクリームを食べてもらって、カンボジアの経済に貢献してもらいたいものです。






Pencil market  St 214 Phom Penh



ちなみに、ソリア・デパートメントには第1号店があり、こちらのほうが広々としてにぎわっている様子です。でも客層のほとんどは外国人。
ソリアの店舗↓






目前の事態にとらわれる?

2009年01月17日 | カンボジアで感じたこと



学生時代から大好きなマキアヴェッリ。


読んでいると背筋が伸びて、しゃきしゃきと前に進みたくなっちゃう。




「人間というものは、過ぎ去った出来事よりも、目前の事態にはるかにとらわれるから、そして目先のことのようが良いと分かれば、そこに安住して、他のことなど求めたりしないから。」
(「君主論」、河島英昭訳版、岩波文庫)

マキアヴェリが一般化したような人間にならず、いつでも夢を追いかけて、とにかく前に進んでいくパワーを持ち続けたいなあ・・・・と思いつつ今読み返しています。



ちなみに、ジェンダー専門家でなかった学生時代、マキアヴェリで一番好きだったのは「君主論」の以下の部分。

「慎重であるよりは果敢であるほうがまだ良い。なぜならば、運命は女だから、そして彼女を組み伏せようとするならば、彼女を叩いてでも自分のものにする必要があるから。そして、周知のごとく、冷静に行動する者たちよりも、むしろこういう者たちのほうに、彼女は身を任せるから。それゆえ運命はつねに、女に似て、若者たちの友である。なぜならば、彼らには慎重さは欠けるが、それだけ乱暴であるから。そして大胆であればあるほど、彼女を支配できるから。」


ジェンダー専門家であっても、やっぱり大好きなこの文書。元気が出ます。

でも、自分が若者な時にはこの文章を理解していなかったなあ・・・と、学生時代に仲間と喧々諤々の議論をしてマキアヴェリを読んだ時間を懐かしく思います。
やっぱりマキアヴェリはすごい。




写真は、本文とは一切関係ありません。