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リニア中央新幹線の原理は・・・・

2010年12月18日 11時04分53秒 | 鉄道のよもやま話

再び、リニア中央新幹線の話です。
時速500Kmは、どうして出るのでしょうか?

既に中国上海では、時速430Kmのリニアモーターカーが営業運転しています。
上海浦東国際空港と龍陽路駅間約30Kmを7分間で結んでいます。

          
       上海リニアモーターカー        その普通席の車内

中国では、上海磁浮列車と呼んでいます。
字のごとく、磁石の原理で、浮いた車両を、同じく磁気で推進します。

が、中国と日本の技術とは、若干異なります。
中国では、車両の浮上は、1,2センチだそうですが、日本のそれは10センチあるそうです。
浮き上がりが高ければ、走行路と車体の間を8センチにキープ出来、左右や上下の揺れに強く、高速走行の安全性が高まるのだそうです。

営業走行速度は時速500Kmと想定していますが、実験では時速581Kmの世界最速記録を出しているそうです。

リニア中央新幹線(今のところ、これが正式な呼び名です)は、一般の電車のように2本のレールの上を走るのではなく、磁石などを埋め込んだコンクリート製の「走行路」を走ります。

  
    推進の原理                          浮上の原理       

     
   案内の原理(これで車体を中央に保ちます)

磁石は、走行路にも車体にも備えています。
車体はその磁力で浮揚します。 さらに別の磁石が引きつけたり反発したりして、直進したり止まったりします。

これが「リニアモーター」の原理を応用したもので、ここでも中国との技術とは少々異なります。
JR東海の技術の特徴は、超電導磁石を使っている点です。

上海の電磁石より、少ない電力で大きな磁場を長時間形成できるということです。

時速500Kmではありませんが、430Kmを体験したければ、上海に行かれてはどうでしょうか?
普通席(貴賓席もあります。運賃は、普通席の倍)は、空いている席ならどこでも座って良い。ということは、かなり空いているそうです。