唐招提寺と薬師寺はどちらが先に建てられたのでしょうか?
唐招提寺が759年に天武天皇の皇子新田部親王の旧邸地を賜ってこの地に建てられましたが、薬師寺は、697年に持統天皇によって飛鳥の地で本尊開眼し、平城遷都の718年にこの地に移されました。
と言うことは、薬師寺の方が40年ほど早く建立されたことになります。
しかし、室町時代に火災によって東塔を残してほとんどが焼失してしまいました。
昭和51年(1976年)に金堂が、昭和56年に西塔が、昭和59年に中門が、そして平成10年(1998年)に世界文化遺産に登録され、平成15年に大講堂が落慶されました。
つまり、薬師寺の建立は古いのですが、ほとんどの建物は、昭和以降に建てられて新しい建物なのです。
ただし、東塔は、白鳳時代のままの姿で国宝です。
東院堂は、鎌倉時代(1285年)に建立された国宝です。
金堂 大講堂
そしてまた、中に祀ってある薬師如来や月光、日光菩薩の薬師三尊像も、白鳳時代のもので国宝に指定されています。
一見六重に見えますが、実際は三重の塔です。