先日にかみのやま温泉に行ってきましたが、当初は温泉にゆっくり浸かって美味しい料理を食べてくるのが目的でした。
山形の”かみのやま”と言っても、あまり馴染みがなく、観光地としての感覚がありません。
廻りを山に囲まれ、田畑が広がる田園風景が似つかわしい土地ですが、ここも温泉や”さくらんぼ”以外に観光にも力を入れているようです。
旅館の観光ガイドを見ると、ここにも昭和の御城がありました。
「羽州の名城」と言われていますが、元禄時代の1628年に幕府から小藩に相応しくないとして取り壊され、350年を経た1982年(昭和57年)に、現在の天守閣が再建されました。
上山城天守 天守より南の方向を望む
場内には上山の歴史資料館があり、近くには「上山藩校跡」「栗川稲荷神社」「春雨庵跡(沢庵和尚の草庵)」それに「武家屋敷」がありました。
この武家屋敷は、想像していたものと大分違いました。
雑草が混じった草木が植わった広い庭に、普通の民家風の建物が、4軒あるだけで、他の武家屋敷とは趣が違いました。
武家屋敷 かみのやま温泉駅構内
かみのやまは、歴史的には、当初は、最上氏の一族ですが、伊達氏の侵攻を受け一旦は滅びます。
その後は能見松平氏が4万石で入部、続いて蒲生氏郷の孫が相続するも本家を継ぐため移封され、あと山形藩鳥居忠政の支城となり土岐氏が2万5千石で入部し、その時に「上山城」を建設されました。
地理的には、北に山形、天童、南に米沢、東に奥羽山脈、西に蔵王高原があり、近くには出羽三山もあり、上山は、要所の通り道的な要素があります。
食べ物は豊富で、果物ではさくらんぼが有名ですが、他には、ワイン、そば、こんにゃくなどが名産だそうです。
観光で売り出そうとしているようですが、今ひとつ決め手に欠けるようです。