民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

日本一小さな家

2017-10-19 16:42:57 | 民俗学

友人の別荘で一泊し、翌日は生野まで送ってもらって、姫路に出て新幹線で名古屋経由で帰るつもりでした。ところが、自分も神戸に帰るから姫路まで車で送っていくといってくれました。後で地図を見ると、生野から真っ直ぐ南へおりると姫路です。姫路の手前に、福崎町がありました。そして、姫路へ行くまえに福崎の柳田生家に案内するというのです。これは思わぬプレゼントでした。資料館は月曜休館で見れないが、建物は見れるから行こうと誘ってくれたのです。年会の翌日に柳田の生家を尋ねられるなんて、思ってもみないことでした。

確かに柳田の家は小さなものでした。かといって、日本一小さいかというとそうでもありません。こじんまりとしていたといえばよいでしょうか。核家族で暮らすにはよいのですが、複数の夫婦と多くの兄弟が暮らすには大変狭い家でした。婿入り先の柳田家という広い家がありながら、さらに成城に家を作った柳田の気持ちは、どういったものだったのでしょうか。そして、家事担当の辰野出身の野沢虎雄と松本出身の書生岡正雄と、息子と自分との男ばかりの暮らしは何なのでしょう。

保存移築された柳田生家の周囲は公園として整備され、カラス天狗や河童が時々現れるようにしつらえてありました。まるで柳田は水木しげるかのようでした。


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