道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

2013年を振り返って

2013年12月31日 | 日常の道楽
今年も残すところあと数時間となりました。

毎年恒例となっていますが、大晦日には穴八幡に参拝し、夏目坂の蕎麦屋「中村屋」でそばを食べました。



毎年同じ光景です。
大晦日に毎年同じ生活を過ごせることがどれだけ有り難いかということも感じます。

今年は激動の一年でした。
1月から3月までは某所で単身赴任をしていたことなど嘘のようです。
某所は今まで自分が暮らした土地の中で最も仕事のしにくい場所でした。あまりいい思い出はありません。

そして4月にようやく相方ねずみと同居することができるようになったと思ったら、GW直前に手術となりました。
手術の予後は良好で、しばらくは平穏な日々を過ごし、久しぶりにドイツにも行きましたが、その後はまた職場の変更や身内の不幸などあり、安定した生活を送ることができませんでした。

前任地から救出してもらい、相方ねずみとの別居が解消されたのですし、海外旅行もしているのですから、いい一年であったことは間違いありません。2年以上も放置していたこのブログさえ再開しているのですし。
それでも、今年は変動が大きすぎ、平穏な毎日というのとはいささか違ったようです。

2014年が皆様にも、我がねずみ属にとりましても平穏でよい一年となりますことを心よりお祈りいたしております。

2013大回顧展(印象に残った美術展10)

2013年12月30日 | 美術道楽
今年も残すところあと2日です。
私も、自分の整理のため、今年見た美術展のうちお気に入りのものを挙げて行きたいと思います。
美術館に通う頻度があがるほど、それぞれの企画の良さや苦労もわかるような気がしてきまして、本当は私のような素人が美術展をランキングするなど僭越至極という気がします。また、病院や弁護士の業務などプロの仕事をランキングしたものは、多くの場合、実際の仕事についての技量が全く反映されす、単に大衆受けするものが上位に行くことになり、極めて皮相的な結果に終わり、有害無益なものとなっていますが、私が美術展を選ぶとそれと同様の根本的な誤りを犯すことになるかもしれません。
弁解ばかりでスタートしましたが、自分の感性で、自分の気に入ったものという基準だけで選びたいと思います。客観的な評価とあわないことがあることはご容赦下さい。

1位:ラファエロ展(国立西洋美術館)
この展覧会、本当に好きでした。もう何度行ったのかわからなくなる位に通いました。定期券があればいいのにと真剣に思いました。
「大公の聖母」何度見ても飽きませんでした。

2位:アンドレアス・グルスキー展(国立新美術館)
日本初の回顧展でした。ゲルハルト・リヒターとは正反対のアプローチで、絵画のような写真を楽しむことができました。写真の編集にはものすごいエネルギーを使うのだと思います。
展示方法、音声ガイドの音楽などもお気に入りでした。
今年は、その後、ドイツでも何度もグルスキーの作品を見ることができて感激です。

3位:フランシス・ベーコン展(東京国立近代美術館・千代田区北の丸公園)
一見するととっつきにくく、非常に神経質な画家のイメージが膨らみます。でも、独特の画法、反射するガラスの入った額縁に鑑賞者が映り込まれて作品と一体になる展示方法など、興味深く思われました。

4位:貴婦人と一角獣展(国立新美術館・港区六本木7丁目)
6枚の一角獣の作品群のみの展示(それ以外の作品もありますが)といっても過言ではないような展示の企画展でしたが、暗く大きく広がったスペースでこの作品群を見ていると何とも落ち着いた気持ちになりました。この空間にいたくて、ここも何度も通ってしまいました。

5位:特別展京都(東京国立博物館)
二条城の黒書院の一の間、二の間が本物のふすま絵で再現されているのが、圧巻でした。
また、全国から洛中洛外図屏風を集めてあり、比較しながら見ることができたのも大変に面白く思われました。

6位:アメリカン・ポップ・アート展(国立新美術館・六本木七丁目)
これもお気に入りの展覧会でした。アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンスタインを中心にそのほか、ロバート・ラウシェンバーグ、ジャスパー・ジョーンズなどコレクションの充実ぶりに目を見張りました。これらの作品群がすべて個人のお宅にあったというのは信じ難いことです。ウォーホルから個人的にプレゼントされたという小作品はメインの作品に優るとも劣らないほどいい作品でした。

7位: ル・コルビュジエと20世紀美術展(国立西洋美術館)
常設展スペースの中に置かれた展覧会でしたが、とても興味をひかれ、リピーターとなり3度も出かけてしまいました。ル・コルビジェの作品は正直なところ今ひとつでしたが、それ以外のレジェ、ピカソ、デュビュッフェの作品などが魅力的でした。

8位: エル・グレコ展(東京都美術館)
だいぶ前のことで忘れつつあります。まだ私は単身赴任中の展覧会ですので、ブログにも収録していません。受胎告知、マグダラのマリア、無原罪のお宿りなど作品が展示されていました。台湾、ハンガリー、スペイン(ティッセン=ボルミッサ美術館)などから展示作品が来ていました。

9位: 国宝 興福寺 仏頭展(東京芸術大学美術館)
木造彫十二神将図と仏頭が600年ぶりに再会するというコラボが良かったです。もっとも、仏頭も実は平重衡の南都焼き討ち後に興福寺が山田寺から略奪したものでした。

10位: ルーベンス展(Bunkamuraザ・ミュージアム)
こちらも単身赴任中でブログ再開前の展覧会なので,ブログ記事はありません。ティッツィアーノの模写の「毛皮をまとった婦人像」や「復活のキリスト」「ロムルスとレムスの発見」 「ヘクトルを打ち倒すアキレス」などが印象に残る作品ばかりです。



番外編
西洋絵画の流れ-ブリューゲルからピカソまで 特別展示ジゼル・ツェラン=レトランジュ(神奈川県立近代美術館・鎌倉別館)
私は、本当はこれを10位以内に入れたくて仕方なかったのです。神奈川県立近代美術館の鎌倉別館という小さな美術館での展示でしたが、とても気に入りました。ジゼル・ツェランの作品がまとまって公開されるのは日本では初めてということでした。
ライプツィヒ出身のマックス・クリンガーの版画もとても良かったです。

ポール・デルヴォー展(埼玉県立近代美術館)
シュルレアリズム大好きの私には大喜びの展覧会でした。デルヴォーの作品の幅というものも感じられました。

上海博物館 中国絵画の至宝(東京国立博物館)
こちらも、常設展の中に間借りした企画ながら、「清明上河図(せいめいじょうかず)」に匹敵するといわれる「閘口盤車図巻(こうこうばんしゃずかん)」など興味深く見ました。こちらも上位にランキングしてもおかしくない作品です。

LOVE展(森美術館)
愛をテーマに様々な作品が展示されていました。個々の作品もさることながら、作品の取り合わせを見ていることが興味深く思われました。

番外編の番外編
レオ・レオニ 絵本のしごと(Bunkamuraザ・ミュージアム・渋谷区道玄坂)
ねずみ属には興味が尽きません。
「ねずみが世の中で一番偉い」と嘘をついて結局、嘘がばれて逃げ惑うねずみの話など興味深いものがありました。ドイツのマウスに似ているフレデリックの表情も良かったです。

海外編(企画展のみ)
WELTENSCHÖPFER RICHARD WAGNER, MAX KLINGER, KARL MAY MIT RÄUMEN VON ROSALIE(Museum der bildenden Künste Leipzig)
ライプツィヒの造形美術館の「世界の創造者―リヒャルト・ワーグナー、マックス・クリンガー、カール・マイ―ロザリエによる空間とともに―」という訳のわからないタイトルの企画展です。結局、シュトゥットガルトで活躍中の光の芸術家ロザリエが、三者それぞれのイメージの作品で、光を使った芸術作品を各1作づつ造ったというだけのつながりのようでしたが、奇抜な取り合わせは面白く思いました。この美術展はドイツでも2013年に注目された企画展のようで、美術カレンダーにも日程が紹介されていました。

BODY PRESSURE(Hamburger Bahnhof Museum Berlin)
要するに様々な彫像の展示ですが、普通「彫像」とはいわないようなリアルな人物の模型あり、映像ありで様々です。

AUS DER SAMMLUNG:KUNST IN BERLIN 1933–1938(Berliniche Galerie)
1933年から1938年のベルリンの芸術展です。


今年いい作品に巡り会えたことに感謝しつつ、来年もいい作品を見たいと願います。




三菱一号館美術館 名品展2013 ― 近代への眼差し 印象派と世紀末美術

2013年12月29日 | 美術道楽
丸の内の三菱一号館美術館で開催中の名品展2013に行って参りました。
名品展というだけあって、様々な画家の作品が展示されています。
特に充実していたのがロートレックとルドンの作品です。
ロートレックのポスターの生き生きとした描き方は、テレビ東京の番組「美の巨人」でも知ることができましたがが、今回、何枚も作品を比べながら見ることができ、非常に興味深く思われました。
ルドン作品は、三菱一号館の自慢の「グラン・ブーケ」はもちろんのこと、それ以外の作品、色彩のある作品からちょっと不気味な白黒の作品(ゴヤへのオマージュなど)まで見ることができます。

コレクションの中で特に関心をひきましたのは『レスタンプ・オリジナル』です。これは、1893年から1895年にかけてパリで限定版として発行された版画集ということで、ロートレックやピエール・ボナール、モーリス・ドニ、ポール・ゴーガンをはじめとして、19世紀末のパリで活躍した著名芸術家による様々な技法の版画約100点が含まれるということです。スイスのコレクターの所蔵品にさらに、ボナールの『パリ生活の小景』連作やドニの版画集『アムール(愛)』なども加えたコレクションということです。版画集に作品を出しているのは、画家だけに留まらずロダンまで含まれているようです。これだけの著名な芸術家が名を連ねた版画集とは何ともすごいことです。
このほか、ドガの「アテネの学堂」の模写なども大変に印象に残りましたし、またヴァロットンの作品を見まして、来年のヴァロットン展への期待も高まりました。



モネ展(国立西洋美術館)

2013年12月28日 | 美術道楽
国立西洋美術館で開催中のモネ展に行って参りました。
箱根のポーラ美術館と国立西洋美術館の印象派作品が終結した展覧会です。
構成は
Ⅰ現代風景のフレーミング
Ⅱ光のマティエール
Ⅲ反映と反復
Ⅳ空間の深みへ
Ⅴ石と水の幻影
となっています。


アルジャントゥイユやグランド・ジャット島、サン・ラザール駅などの景色を描いた作品が展示されています。「ジヴェルニーの麦わら」や「ルーアン大聖堂」など同じテーマで何枚も描かれている作品も見られます。当然外の景色が中心ですが、植物それ自体の絵もありました。

ポーラ美術館と国立西洋美術館の協賛で、2つの睡蓮が並べて展示されていたり、松方コレクションの「船遊び」とポーラの「バラ色のボート」という、類似していながら異なる2つの絵が並べられているのも面白く思われました。

モネ展ではありましたが、同じ時期に活躍した別の画家の作品も多く展示されています。セザンヌ、ルノワール、マネ、ピサロ、シスレーといった画家はもちろんのこと、リアリズムの巨匠クールベ(どうしてクールベの「波」まで展示したのかよくわかりません。対照的な作品ということなのでしょうか。)やゴッホ、ドニ、ロダンの作品もありました。
シャヴァンヌの「貧しき漁夫」とピカソの「海辺の母子像」も関心をひきました。

モネの作品も良かったのですが、それ以外の画家の作品の方にどちらかというと惹かれてしまいました。例えば、モネ の「陽を浴びるポプラ並木」よりはドニの「踊る女たち」の方がよく思われました。モネの作品よりもマネやセザンヌの作品の方が私は好きですし、また、ポスト印象派の絵画も好きですので。

ともあれ、ポーラ美術館まで行くことなく、ポーラ美術館の名品を見て、なおかつ、国立西洋美術館の名品と対比して見られるのですから、なかなかいい企画です。

六本木ヒルズのクリスマスマルクト

2013年12月26日 | ドイツ語
毎年開催される六本木ヒルズのクリスマスマルクトに行きました。
夜景が綺麗なところです。
狭いスペースにKäthe Wohlfahrtケーテ・ヴォール・ファールトなど有名な店も含め、多数の店が出店しています。
クリスマスの時期はもうグリューワインのカップはなくなっていました。
今年はDie Mausは来なかったようです。
日本でだんだんDie Mausの出番が少なくなっているようで残念です。














夜景



東京タワーも。こんな写真撮っているとおのぼりさん状態です。





NOMOSの腕時計

2013年12月25日 | 買い物道楽
このクリスマスには相方ねずみとNOMOSの時計をプレゼントしあいました。
NOMOSは機械式時計を製作するドイツの会社です。Wikiによれば、1992年にグラスヒュッテでローラント・シュヴァートナー(Roland Schwertner)によって設立されたということです。グラスヒュッテはドイツの腕時計製作の中心の1つのようで、 かのLange & Söhneもグラスヒュッテにあります。
さすがに Lange & Söhneの時計を買うことはできませんが、ドイツの腕時計ということで、NOMOSの腕時計にして、道楽ねずみはLudwig、相方ねずみはOrionにしました。

Ludwig



裏はこんな感じです。
ゼンマイでせわしなく動きます。ゼンマイねずみ(レオ・レオーニの絵本)ではありません。
ドイツ語の表示が格好良く思われます。



Orion



昔留学中にNOMOSの時計を目にして、かねがねいいなと思っていました。といいますか、自分の買える範囲で探しますのでNOMOSが印象に残っていただけかもしれません。

使ってみますと、シンプルなバウハウスデザインで飽きがきません。時計のぜんまいを巻くのは、手間ではありますが、それも楽しみの1つになりそうです。


ところで、NOMOSと言って思い出すのは何でしょうか。
昔、留学中に、ICEに乗っていると有名な温泉街のバーデン・バーデン駅の近くにNOMOSという看板を目にしました。こちらは、出版社のNOMOSです。
また、「大地のノモス」という本もあります。こちらは、カール・シュミットの著作でした。



A Bientot(新宿区坂町※正しくはアクサンが付きます)

2013年12月24日 | 食道楽
少々早いクリスマスのお祝いと忘年会を兼ねて我が家のねずみ属だけで、久しぶりに防衛省近くにあるフレンチ・レストランÀ Bientôtに行きました。
→相方ねずみから文字化けと指摘されました。
A BientotでAにはアクサン・グラーブ(accent grave右方下がりの点)が、oにはアクサン・シルコンフレックス(accent circonflexeオヤマ型のマーク)がそれぞれ付きます。フランス語は面倒です。


単身赴任中はなかなか行くことができませんでした。
À Bientôtとは「またね」、ドイツ語だとBis bald. Bis nächtes mal.という感じでしょうか。日本語の「またね」という感じの方があいましょうか。

入り口もクリスマスの飾り付けがしてあります。



まずは付き出し、スープをいただきます。スープはエスプレッソのような小さなカップでいただきます。

オードブルです。
見た目もとてもおいしいです。



魚料理
鯛でした。ソースもオマール海老のベースでとてもおいしく、パンにつけて皿を綺麗に平らげました。



肉料理(2人でハーフサイズ×2です。)
キノコと春菊が付け合わせていますが、これもとてもおいしいです。春菊は揚げてあったのでしょうか、とても香ばしかったです。



さらにデザート2品とコーヒーをいただきました。





とてもおいしい料理をいただきまして、ご機嫌でした。
肉などメインの料理がソースを含めておいしいのはもちろんなのですが、とりあわせてある野菜がおいしく料理され、メインの料理との相性がとてもよいので、いっそうおいしく感じられます。
店のご主人から「またいらっしゃってください。」と言っていただいたので、「また来ます。」とお答えしました。

横浜クリスマスマルクト

2013年12月23日 | ドイツ語
横浜のクリスマス市に行ってきました。
赤レンガ倉庫で開催されていまして、最寄り駅は日本大通りです。
横浜トリエンナーレ2008の会場にもなった場所です。

入り口:夜になるとイルミネーションが綺麗なのでしょう。
Christmas Marketと書いてあります。Arbeit macht freiではありません(何故かこの形の看板をみると考えてしまいます。)



ドイツの肉屋によくあるような気色悪いブタの置物ではなく、グラマーなサンタが出迎えてくれます。



ソーセージとpommes fritesを食べました。
ベルギーの本場のようにケチャップを付けて食べました。マヨネーズもです。
今日も再びKaloriebombe(カロリー爆弾)となりました。



ドイツ風のクリスマスマルクト、いつの間にか日本で増殖中です。
グリューワインのカップもありましたが、YOKOHAMA2013といった表示もなく、デザインも自分としては気に入らなかったのでやめました。

横浜のマルクトは、店の屋根の装飾が特徴的です。

屋根にクリッペが付いています。






マルクトには可愛いサンタさんが一杯です。



こちらはサンタではありません。



ペットのコンテストでもあったのでしょうか。
ねずみ属には縁がありません。

Rabienのシュトレン

2013年12月22日 | 食道楽
シュトレン編続きます。
今年もRabienのシュトレンを買いました。
もう今年で4回目でしょうか。
以前のブログにも書きましたが、こちらのシュトレンは素朴な味でクセがなく、とても食べやすいです。悪く言えば、特徴がないということになりますが、逆にバターや砂糖による不健康で過剰な味付けがないのが、かえって新鮮です。

Rabienはもともとはポツダムの店でしたが,東西分断をきっかけにBerlin Steglitzに移りました。この夏は、すぐ近くのBotanischer Garten(植物園)まで行ったのですから、隣の駅からすぐに歩けるRabienまででかければよかったのにと思いました。





Emil Reimannのシュトレン

2013年12月21日 | 食道楽
年末となり仕事が忙しく、更新が途切れてしまいました。
ようやく週末になり、息を吹き返しました。

さて、今年も当然のことながらシュトレンを買いました。
何せシュトレンはクリスマスには欠かせない食べ物で、しかもドイツ発のお菓子で、日本でも有名になったものですから。

まずは、ドレスデンのEmil Reimannのシュトレンです。
ここのシュトレンには赤い箱に入った通常の物と黒い缶に入った贈答用の豪華な物の2種類があります。

2009年の正月にドレスデンを旅行した際にも、Frauen教会のすぐ近くのEmil Reimannエミール・ライマンの店に入り、ここでまだ残っていたシュトレンを買いました。赤い箱入りのものもありましたが、せっかく買うならと思い、黒い缶入りの物を買いました。その年のクリスマスにも日本で同じシュトレンを買って食べています。
しかし正直なところ、このシュトレンはしっとりとしているといえばしっとりしているのですが、とにかくバターがきつくて、甘みも強く、ややしつこすぎる感じがします。相方ねずみの舌には合いませんでした。

今回、赤い箱のを買いましたところ、思っていたよりもバターも甘みもきつくなく、おいしくいただくことができました。
どうやら、黒い缶入りの物は、赤い箱入りの通常のシュトレンの上にさらにバターを塗り、砂糖をまぶしているようです。
それでは、バターの油も砂糖もきついはずです。黒い缶にはKaloriebombe(カロリー爆弾)が入っていたのでした。


ドレスデンの名店のシュトレン、食べるなら赤い箱の方がお勧めです。


カイユボット展(ブリジストン美術館中央区京橋1丁目)

2013年12月17日 | 美術道楽
ブリジスン美術館で開催中のカイユボット展に行きました。
日本でカイユボットの回顧展が開催されるのは初めてのことということです。
1 自画像
2 室内の情景と風景画
3 近代都市パリの風景
4 イエール、ノルマンディー、プティ・ジュヌブリエ(郊外の風景)
5 静物画
6 弟マルシャル・カイユボットの写真
という構成になっています。

マルモッタン美術館、オルセー美術館を初め各地の美術館から出展されています。個人蔵の作品が多いのも特徴です。

自画像の作品もいろいろありましたが、正直なところそれほど感銘を受けた作品はありませんでした。どちらかといえば、参考展示のセザンヌ、マネ、ルノワール、ピサロの作品の方がずっとよく思われます。
風景画は、カイユボットも健闘しているようで、「美の巨人」でも紹介された「ヨーロッパ橋」、「パリの通り、雨」など良かったのですが、それでもやはり参考展示のモネやピサロの方がよく思えてしまうのが悲しいところです。カイユボットは今日では、印象派絵画のコレクター、印象派の画家たちの経済的支援者として有名で、印象派を世に広めるのに功績のあった人物ですが、画家としての評価は残念ながらそれほどでもないという率直な印象を持ってしまいました。
ミュンヘンのレーンバハハウスのレーンバッハと同じような位置づけでしょうか。

パネットーネ(Alpage新宿区神楽坂6丁目)

2013年12月15日 | 食道楽
いつの間にかクリスマスシーズンです。

ドイツオタクの我が家でありますが、最近はシュトレン以外にもクリスマスの時期に買うお菓子があります。
いつもチーズを買いに行く神楽坂のAlpageという店では、クリスマスにはイタリアから来たパネットーネというお菓子を売っておりまして、ここ数年毎年買っております。今年もハーフサイズにして買いました。香料等はシュトレンとも共通するものがあるのでしょうか、一部共通する香りがするような気がしますが、こちらの方がふっくらと焼き上げてあり、また、シュトレンのようなしつこさがなく美味しくいただけます。
そして、パネットーネにはこの店で買ったチーズを付け合わせると美味しいです(アイスクリームも合うと聞きました。)。マスカルポーネやブリアサヴァランがいいようですが、今年はシンプルにフランス産の生クリームを買ってあわせました。


店のメールにはこのように書いてあります。

(引用始め)
「毎年お待ちかねのジーノさんの大型パネットーネ。

天然酵母を使用した伝統的製法のパネットーネを作る有名店
「カメッラ」は、イタリア・ボローニャ郊外にあります。
一個1kgもあり、ふんわり、しっとり。
オレンジピールやレモンピール、アーモンド、ヘーゼルナッツ、レーズン、アカシアの蜂蜜などがぎっしり入っています。
添加物は一切使用しておりません。

ナイフを入れると華やかな香りが部屋中に広がります。
頬張ると、お口いっぱいにフルーティーな香りと自然の甘味や
素材の美味しさで満たされます。
我慢できずに一気に食べたくなってしまうほどの美味しさ!

アイスクリームとの相性が良く、贅沢ですがパーティーでは、真ん中をくり抜いてアイスクリームを詰めてからカットする方法もあります。

また、ブリアサヴァラン、マスカルポーネを添えてコーヒーや紅茶とお楽しみください。」(引用終わり)。


こちらに書いてあるとおり、2回に分けてですが、相方ねずみと共に一気に食べてしまいました。
来年もまた食べたくなります。

上海美味小屋(新宿区納戸町)

2013年12月14日 | 食道楽
牛込中央通りから少し入ったところにある上海美味小屋(シャンハイハウス)に久しぶりに出かけました。いつも行くコーヒーのボルカンやボルパイアのある通りより、一筋市ヶ谷よりの通りに面しています。
ここ数年いつも上海蟹を食べに行こうと思いながらも、私が単身赴任していたこともあり、週末バタバタしてなかなか行くことができなかったのです。
今回はもちろん季節ものの上海蟹のコース(1人6500円)にしました。
一品目 上海蟹の紹興酒漬け(半身)
 冒頭の写真です。


二品目 上海蟹ミソと豆腐の煮込み


三品目 上海蟹の姿蒸し(Mサイズ)


四品目 自家製生姜茶
写真ありません。

五品目 上海蟹ミソと海老の鹿の子揚げ団子


六品目 上海蟹ミソ入り小龍包(2個)


七品目 青菜のせ上海蟹ミソ葱そば
       又は
       レタス入り上海蟹ミソ炒飯
チャーハンにしました。


八品目 レモン風味の杏仁豆腐



どれも蟹ミソの美味の味が非常に芳醇で、美味しく、松葉蟹とはまた違う蟹の味を楽しめたのですが、特に良かったのが上海蟹の姿蒸しです。
今回は雌の親蟹となりましたが、雄の蟹もまたおいしいことと思います。
この部分は600円の追加でLサイズに変更できるようですので、今度はLサイズにグレードアップしたいと思います。

他にも、追加料金で二品目の料理を上海蟹ミソ入りフカヒレスープやフカヒレ姿煮上海蟹ミソあんかけに変えることもできるようですが、上海蟹ミソと豆腐の煮込みはとても美味しかったので、基本メニューのままでも十分に満足できます。
相方ねずみと道楽ねずみのねずみ属は、あまり酒を飲まないので紹興酒を少しいただいて料理を中心にして、十分に食事を楽しむことができました。
四品目の自家製生姜茶は、糖分が高くこれを飲むと一気に血糖値が上がり、満腹になるので、飲み方に注意が必要のようです。
上海蟹コースはサービス料が付きますが、感じのいい方が担当でしたので、サービス料も納得という感じがします。
コストパフォーマンスのいい店ですし、この冬のシーズンにもう一度上海蟹を食べに行きたいと思います。

特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」(東京国立博物館)

2013年12月13日 | 美術道楽
上野の東京国立博物館に特別展「上海博物館 中国絵画の至宝」を見に行きました。
特別展とはいっても、平成館では企画展「京都展」を開催していたので、上海博物館の方は常設展の中で開催されており、常設展の料金で見ることができます。
「閘口盤車図巻(こうこうばんしゃずかん)」(一級文物 五代時代・10世紀)というのは「清明上河図(せいめいじょうかず)」に匹敵する細かい人物描写で有名とのことです。
「煙江畳嶂図巻(えんこうじょうしょうずかん)」も見逃せませんが、この作品を描いた王詵は、宋代の画家で皇帝の妹を妻としていたそうです。
北宋、南宋、元、明末清初に至るまでの期間の絵画を楽しむことができました。

この上海博物館展も途中で展示替えがあり、前期と後期の両方に出かけたのですが、後期は最初の時期に出かけて、その時点では「京都展」の展示替えがなかったので、上海美術館展のみを見ましたが、その後、展示替えがされて池田本・洛中洛外図屏風が展示された後期の展示には結局行きそびれたのが残念です。

新宿御苑紅葉

2013年12月12日 | 風流道楽
11月30日に新宿御苑に紅葉を見に行きました。
だいぶ色づいてきてはいましたが、それでもあと1週間で最もいい時期かなと思うような色づきでした。
この日は暖かい日でしたが、それから1週間後はもうとても寒くなっていました。
結局、その後忙しくなり新宿御苑には行かずじまいになりました。
今年の紅葉の紹介はこれで終わりです。
新宿御苑に出かけたため、結局、トーハクで開催していた「京都展」、再度訪問することなく終わってしまいました。展示替えの後出かけようと思っていたのですが、すっかり失念してしまいました。