道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

つきじ宮川本廛伊勢丹新宿店(新宿区新宿3丁目)

2010年06月30日 | 食道楽
新宿伊勢丹の中のつきじ宮川本廛でうなぎと夏野菜の組み合わせのセットを夜に食べました。
鰻重の梅のコースに夏野菜等の付け合わせを加えたものです。

値段は鰻重の竹コースとほとんど変わりませんが,基本ベースが鰻重の梅なので,少し鰻が食べたりないような気がします。

しかし,さすがに宮川本店だけのことはあります。鰻の味は特別においしいです。ここのところコストパフォーマンスを重視した安い鰻重を食べていましたが,皆すぐに胸焼けしてしまいます。これに対し,さすがに宮川本店の鰻は油も落としてあり,食べても全く胃もたれしません。江戸前の鰻のおいしさが遺憾なく発揮されています。これなら,間蒸し形式で食べても全部食べられるのでしょう。

ただ,このおいしい鰻を食べるまでにかなりの時間を待ちました。
夜なので,ゆったりと時間をかけて,注文を受けてから焼いているのでしょうか。
待っただけの甲斐があると納得できるおいしさです。

滅多に食べない鰻ですから,やはり食べるときにはつきじ宮川本廛でいただきたいものです。


ミュン(文京区本郷4丁目)

2010年06月29日 | 食道楽
久しぶりに本郷4丁目のベトナム料理店・ミュンに行きました。
以前この界隈に住んでいた際には,転入した日から転居する日まで頻繁に出かけた店です。
いつも食べるのは,生春巻き,挙げ春巻き,青いパパイヤのサラダ,ベトナムスープ(昔は海鮮スープを注文していました。)です。これにチャーハンを付けたり,牛かけそーめんを付けたり,場合によってはデザートを注文していました。
寒い時などベトナムスープは身体が温まってとてもおいしいです。
久しぶりに定番メニューで食べましたが,注文する際に,値段が少し変わったような気がしました。そして食べてみると,量が少なくなったような気がしました。

結局,単品の値段を下げて量を減らしたのだということが分かりました。以前と比べると,安上がりとなりました。
お酒を飲みながらであれば量が少なめの方がいいのかもしれませんが,やや食べたりない気がしました。
今度は別の一品も考えなければならないようです。

生春巻き



揚げ春巻き



青いパパイヤのサラダ



ベトナムスープ
冒頭の写真です。

チャーハン




モーリス・ユトリロ展(損保ジャパン東郷青児美術館・新宿区西新宿1丁目)

2010年06月28日 | 美術道楽
西新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催中の「モーリス・ユトリロ展」に行きました。
出品作品は全て日本初公開と書いてありましたが,出所の表示がありません。案の定,個人所蔵のものだそうです。

白の時代,色彩の時代等々いかにもユトリロらしい作品が展示されています。モンマルトルのサクレクール寺院やモンスニ通りの絵などです。
パンフレットの表紙を飾っている「カルガポネルの家,トゥルネル河畔」などは,ずいぶんと明るく,線の明瞭な絵で印象的です。

ユトリロの絵は,絵はがきをもとに描かれたものが多く,癖もないので,見やすいです。個人のコレクターもこうした絵なら自宅に飾っておくのもよいのでしょう。

しかし,音声ガイドや解説に書いてあるユトリロの人生は波瀾万丈で,絵よりもずっとドラマチックです。以前に京都の高島屋で開催されたユトリロ展を見に行きましたが,絵よりも画家の人生の方がいつ聞いてもインパクトがあります。

雛鮨(新宿アイランドタワー・新宿区西新宿6丁目)

2010年06月27日 | 食道楽
新宿アイランドタワーで鮨食べ放題コースに挑戦しました。
1人あたり3990円ですが,ぐるなびから印刷した紙を使うと男女ペアで7350円のコースを注文することができます。
相方とともに7350円コースに挑戦しました。
紙に食べたいものをチェックして注文する形式で,最大1回につき20個注文することができ,盛りつけが出てきてから次のオーダーになります。
トロ,イクラ,ウニなどいろいろ注文しましたが,さすがに途中からペースダウンし,4回ほど頼んだ時点で続かなくなりました。何とか食べ残しは出さずにすみました。
とりあえず自分の分はもとをとったような気もしますが,せっかくとてもおいしい寿司なのですから,あくせく食べまくるのではなく,普通のコースでゆったりと食べ,好きなものを追加注文する方が正解だったような気もします。量をたくさん食べるというより,値の張りそうなネタを気にすることなく追加注文し,量は普通の食事の量で終わらせるというのが,食べ放題の秘訣なのかも知れません。

味の良さは申し分なく,とても満足することができました。

オルセー美術館展再訪(国立新美術館・港区六本木7丁目)

2010年06月26日 | 美術道楽
仕事帰りに国立新美術館のオルセー美術館展を再訪しました。
オルセー美術館展とマネ展は何度でも行きたくなります。

前回,土曜日の夕方に行ったところ,時間が早く混み合っていましたので,金曜日の夜行くに限ると思いまして,6月25日金曜日の18時過ぎに行ったのですが・・・
何と千代田線の乃木坂駅からどんどん人が降りて国立新美術館に向かっています。金曜日の夕方は仕事帰りの客が多いのでしょう。

既に前回丁寧に見た展覧会ですが,今回再度また音声ガイドを使って丁寧にみました。
モネを初めとする印象派だけに終わらない,オルセー美術館のコレクションの質を感じます。
ナビ派やポンダヴェン派の絵もよく見ました。
また,セザンヌの「ドラクロワ礼賛」なども今回改めてよく見直しました。セザンヌの「水浴の男たち」はいい絵なのだと思いますが,この絵はちょっと私の嗜好には合いません。後記のオルフェウスと同じ仲間のように見えてしまいます。

訪問者の人気は何といってもゴッホの「アルルのゴッホの寝室」と「星降る夜」でしょうが,ギュスターヴ・モローのオルフェウスも人気です。この絵は遠景から見たときはサロメかと思いました。
そして,アンリ・ルソーも大人気です。

仕事帰りの美術館見学は,本来,混雑を避けて美術館を楽しむために,始めたことなのですが,最近はハードな日中を過ごすことが多く,絵を鑑賞しに行くというより,名画で疲れた心を癒し,一週間の疲れの休養をもらっているような気がします。
それも絵画鑑賞の一つのあり方かも知れませんが,本当はもっと絵画を鑑賞することに全力を注ぎたいところです。

写真は国立新美術館の乃木坂駅方面の出入り口です。

Les Deux Magots Paris(渋谷区道玄坂2丁目)

2010年06月24日 | 食道楽
ストラスブール美術館展に行った帰りに,同じく東急Bunkamuraの中にあるカフェLes Deux Magots Parisに行きました。本来のパリのDeux Magotsはカフェだったと思いますが,日本のDeux Magotsはレストランも営んでいます。
今回は,ストラスブール美術館「語りかける風景」の開催を記念した,アルザス地方の伝統料理シュークルートと人気メニューのキッシュのプレートのコースでした。
シュークルートといっても,意味は分かりにくいのですが,要するにドイツでいうザウアークラウト,酢漬けのキャベツです。昔,自分もストラスブールにドイツから出かけた際も,ストラスブールの名物料理を食べようと思ったところ,結局ザウアークラウトを食べることになったことなど思い出しました。
店のホームページには,「爽やかな酸味のキャベツの酢漬けと,ボリュームのあるソーセージやキッシュをザ・ミュージアムへお出かけ前や,ご鑑賞の余韻に包まれながらお楽しみください。」と書いてありますが,ややドイツで食べるのと比べると上品で,酸っぱさも足りないような気もしますが,よく思い出してみると本場で食べた時もそう思った記憶もあります。フランスのものだから洗練されているだろうと思いこんでいるだけかもしれません。
ソーセージは白ソーセージもあり,完全にドイツ風でした。ストラスブールの名物が白ソーセージとは聞いたことがなかったような気もしますが,おいしいソーセージを食べることができて,幸せです。

パン



スープ(ミネストローネ)



メインの料理は冒頭の写真です。

デザート


「頭」と「数」を持ったもの

2010年06月23日 | ドイツ語
クイズです。といってもドイツ語のクイズです。
Kopf(頭)とZahl(数)と呼ばれる2つの面を持つものはなんでしょうか。


答えは,硬貨ということです。
表面は「頭」と呼ばれます。それは,かつては硬貨を鋳造させた支配者の頭部が描かれたからです。硬貨のコレクターはこの面をAvers(表面)と呼びます。ドイツの1ユーロ硬貨には表面に連邦の鷲が描かれています。
裏面は「数」と呼ばれます。それは,ここには硬貨の価値の数が表されているからです。この面はRevers(裏面)と呼ばれます。

明治神宮の花菖蒲

2010年06月22日 | 風流道楽
朝の散歩をかねて明治神宮に花菖蒲を見に行きました。
昨年初めて出かけて,花菖蒲が綺麗だと思ったとことです。
庭園は木々が多く,森のような雰囲気のところもあり,全身で湿度を感じることができます。
菖蒲田がまとまった面積で広がっています。
白,紫,青紫と色も微妙に違うようです。





朝から入場者も少なくありませんでした。

別のところにある池の前では何故か人が集まっていると思いましたら,季節の終わった池の蓮が目的ではありませんでした。ちょうど亀の出産の場面でした。



ストラスブール美術館「語りかける風景」(渋谷Bunkamura・渋谷区道玄坂2丁目)

2010年06月21日 | 美術道楽
渋谷のBunkamuraで開催中の「語りかける風景」展に行きました。ストラスブール美術館の絵画の展覧会です。

ドニ(「内なる光」),ピカソ(「闘牛布さばき」,「朝の香り」等),コロー(「オルレアン,窓から眺めたサント=パテルヌの鐘楼」,「ヴィル=ダブレーの池」等),シスレー(「セーヌ河畔,あるいはロワン河畔」,「家のある風景」等),ピサロ(「小さな工場」),クールベ(「ルー渓谷の雷雲」),カンディンスキー(「サン・クルー公園」)等の有名な画家の絵が展示されています。ドニの絵はキリスト教と家族愛を融合させた絵とのことでした。
風景画を中心としているので,この展覧会でも印象派の絵画を見ることができます。
またストラスブールという場所にふさわしく,フランスの画家のみならず,ドイツの画家の絵もありました。
ハインリヒ・ケンペンドンクという画家の「森」という絵が展示されていましたが,彼はバイエルンの大衆芸術の影響を受けて制作していたそうですが,最終的にナチスに教職を追われることになったそうです。ヨハン=フリードリヒ・ヘルムスドルフの「ホバーデンの廃墟」はドイツの黒い森の城の廃墟を描いたものです。マックス・リーバーマンやマックス・エルンストの絵もありました。

ストラスブールには既に3回ほど行ったことがありますが(と言いましてももう15年以上も前のことです。),残念ながらこの美術館に行ったことはなく,今回初めてそのコレクションを見ることができました。展覧会の最後に美術館自体の解説もありましたが,私は美術館の前まで行きながら,美術館に入らず,運河めぐりの船に乗ってしまったのです。
ストラスブールの街並みの絵も展示されていましたので,これらの絵を見ながら,大聖堂に行ったことやエスカルゴを食べたこと,また最初に訪れた際にはザウアークラウトを食べてしまい,ドイツにいるのと同じ食べ物になってしまったこと,市内のFNACという有名な本屋で買い物をしたことなど思い出しました。







六本木クロッシング2010展 芸術は可能か?(森美術館・港区六本木6丁目)

2010年06月20日 | 美術道楽
六本木の森美術館で開催中の「六本木クロッシング2010展 芸術は可能か?」に行ってきました。
毎年開催される日本の現代のアーティスト,クリエーターの作品を発表する展覧会だそうでして,今回は3回目ということです。
現代アートですので,写真もあれば映像作品もあり,けたたましい音つきの作品もあります。
自分のいる部屋と同じ部屋の中にいる人物がスクリーンに投影される作品や車の中の窓ガラスから撮影された動画を音とともに流す作品,レコードプレーヤーを中心にけたたましい音を出す作品などさまざまです。
一番わかりやすいのは,すでに東京都写真美術館でも見ました森村泰昌の「なにかものへのレクイエム(独裁者を笑え)」です。ヒトラーとチャップリンの独裁者の2つを意識した作品です。

一番印象に残った作品は米田知子さんのKimusaでした。
これはかつて韓国国軍機務司令部だった建物の内部を写した作品ですが,淡々と撮影されたようにも見える写真がかえって興味をかきたてられます。
この展覧会は観覧者の意見を聴いて受賞者を決めるようになっており,すでに受賞者は決まっています。残念ながら米田さんは選ばれなかったようですが,私はこの作品が一番おすすめです。





印象派はお好きですか(ブリジストン美術館・中央区京橋1丁目)

2010年06月19日 | 美術道楽
最近の東京はどこもかしこも印象派です。
国立新美術館が,印象派の殿堂であるオルセー美術館展を開催中であるのをはじめとして,三菱一号館のマネ展,森アーツセンターのボストン美術館展も印象派の絵画を展示しています。
こうした中,ブリジストン美術館も所蔵作品を「印象派はお好きですか?」という名前の展覧会にして、展示しています。別にこの時期ではなければ見ることができないという作品ではなさそうですが,せっかくなので出かけました。
レンブラントのようなはるか前の時代の画家やコローから始め,ピサロ,マネ,ドガ,シスレー,セザンヌ,ルノワール等の著名な印象派の画家やゴーガン,ゴッホ,ルソー,ボナール等の絵やさらには印象派から影響を受けた日本の画家の絵まで対象としています。
ここでもやはりマネやセザンヌの絵画が気に入りました。マネの絵画は音声ガイドもなかったのですが,ゆったりと楽しみました。

音声ガイドは常設展をすべて網羅して120分にも及ぶ長時間のものなのですが,今回の「印象派」展に該当する絵画を中心に音声ガイドを聞きました。該当箇所のみでも結構時間がかかります。

「印象派」ももちろん好きなのですが,実は今回のブリジストン美術館で一番印象に残りましたのは,ジョージ・グロスの絵です。ベルリンの目抜き通りを歩く人々の絵で、いかにも金満家という感じの嫌な夫婦が強烈な不快感を与えてくれます。

仕事帰りに行ったのですが,疲弊した心を絵画で癒すことで終わってしまい,いまひとつ絵画を楽しむところまでにはいきませんでした。もう少し精神的に余裕のあるときに出かけたいものです。


Office2010の導入

2010年06月18日 | 買い物道楽
昨日発売になったOffice2010のHome and Buisinessアップグレード版を早速購入し、導入してみました。
まだ使い勝手についてコメントできる状況ではなりません。特に今回新たに開発されたOneNoteはどの程度使えるのかも不明です。

とりあえず使ってみたのは,パソコン生活に不可欠なWordとOutlookのみです。
Outlookはデザインが変わったので、しばらく慣れるのに時間がかかりそうです。
使い勝手は,しばらくしてからまたレポートしたいと思います。

それよりも,最近パソコンの不具合が続いています。今回のインストールでもそうだったのですが,最近新たなソフトを入れて再起動すると,CPUが異常な高温となり,作業が止まってしまうということが続いています。
今回もインストール→再起動→起動画面のまま停止→高温→動かない→やむなく電源を落として強制終了→長時間の復旧を経てもとに戻る→インストールの消去→やり直し・・・
という作業を繰り返し,最後になぜかようやくうまくいきました。
パソコンの再インストールはしないと危ない状況ですし,それよりもこれではパソコンの高温による被害も心配です。

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」(国立新美術館・港区六本木7丁目)

2010年06月17日 | 美術道楽
現在開催中のオルセー美術館展2010に行って参りました。
オルセー美術館の改装に伴い,大幅な貸し出しが可能となり,初めて実現することができた企画展と聞いております。
土曜日の夕方4時ころに出かけました。最初はかなり混雑はしていたものの,やはりこの時間帯になると純粋に絵の好きな人ばかりになるからでしょうか。混乱もなく丁寧に見ることもできましたし,午後6時の閉館間際になりますと,人もずっと減り,かなりゆったりと見ることができます。

この企画展は最初に「最後の印象派」と題する展示から始まります。印象派の到達点を最初に披露してくれるのです。日本の美術館では,往々にして入場者が最初ばかり気合いを入れて絵や細かい作品を凝視し,最後には力尽きて名画もそこそこに美術館を後にするという光景を目にしますが,今回の展示方法はこうした入場者には適しているのかもしれません。
ともあれ,最初からドガ,ピサロ,モネといった作品を目にすることができます。

そして,スーラ,セザンヌ,ロートレック,ゴッホ,ゴーギャン,ポン=タヴェン派,ナビ派,ギュスターヴ・モロー,アンリ・ルソー,ドニといった作品を次々に見ることができます。
人気はやはりゴッホとルソーでしょうか。ゴッホの「星降る夜」,「アルルのゴッホの寝室」の前には何層にも人だかりができていました。ルソーの「戦争」,「蛇遣いの女」も人気です。
私自身は,セザンヌの「サン・ヴィクトワール山」や静物画を見られたのが良かったです。

とにかく,皆,本物の素晴らしい絵で,作品数の帳尻を合わせる展示などありません。
「空前絶後」のオルセー美術館展と言われていますが,この宣伝はあながち誇大広告ではないと思われました。
今回は珍しく図録まで買ってしまいました(家に図録が増えすぎたので,最近はできるだけ買わないようにしているのです。)。少なくともあと2回は見に行きたいと思いました。

余談ですが,音声ガイドの解説はやや時間が長すぎるようです。皆さん同じ絵の前に長時間立ちつくさないように配慮して,絵から離れたところで音声ガイドの続きをきいていました。




北海道立近代美術館(札幌市中央区北1条西17丁目)

2010年06月16日 | 美術道楽
【日本の美術館その4】
もう13年も前になりますが北海道立近代美術館に行きました。
地下鉄「西18丁目」駅のすぐ近くにあります。
敷地に入るとオブジェ等もあり,近代美術館という名前にふさわしい外観であった記憶です。
ちょうどその時には「開館20周年記念 北海道立近代美術館 コレクションの精華」という特別展が開催されていたようです。