道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

花園神社・酉の市(花園神社・新宿区新宿5丁目)

2008年11月30日 | 風流道楽
新宿の花園神社は11月29日が三の酉でした。
夕方に出かけて見たのですが,卒倒するくらいの人の多さでした。
多くの出店も出て,進む人も帰る人も立ち往生して進めません。
こちらの写真の方がよくおわかりいただけるかと思います。人しか見えません。




酉の市というのは,一の酉,二の酉は毎年あるのですが,三の酉は毎年あるわけではなく,三の酉のある年は火事が多いという説もあるそうです。


お酉さまというのは,日本武尊(ヤマトタケル)が、東夷討伐の際に、戦勝を祝したことが縁で、尊の死後に神社で祀られたことに由来するようです(足立区花畑町の鷲神社がその起源とのことです。)。
その後も後三年の役(1083年)の際に,兄源義家を慕って清原一族平定に向かった新羅三郎義光が、武具を奉納し、戦勝を祈願したことから武神として敬われるようになったそうです。
今日では商売繁盛の熊手が有名ですが,こんな縁起があったのですね。

熊手は我が家にも買いました。



オーダーメードのスーツ(Filo新宿区若松町)

2008年11月29日 | 買い物道楽
新聞のチラシに入っていた広告で,近所にスーツを仕立ててくれる店があることを知りました。
こうして出かけたのが若松町のFILOです。

イタリアの有名なロロピアーナの生地を使い,スーツの裏地等も含め細かいところまで指定して選択することができます。袖口やボタンは少しオプションで変えましたが,それでも約7万円で世界に1着の仕立てスーツ完成です。今まで既製品のスーツでは肩などがあまりあわないことが多かったのですが,今回はさすがに身体にぴったりのスーツになりました。

仕立てのスーツの注文の仕方は慣れておらず,不安なところもあったのですが,感じのいい店長さんがとても親切に根気強く教えてくれました。
とても満足することのできる一品で,これからもこちらでスーツを作りたいと思います(実は私は他のデパートでも仕立てスーツを作ったことがあったのですが、Filoさんの方が,接客姿勢はもちろんのこと,できあがりも良かったようなので,次回以降もFiloさんにお願いしたいと思っております。)。


小石川後楽園の紅葉(文京区後楽1丁目)

2008年11月28日 | 風流道楽
相方が京都に出張していた期間中に,相方の行動するエリアに属する小石川後楽園に行きました。もっとも,昔,文京区に住んでいたときに比較的近所であったことから,私自身もしばしば散歩に出かける地域でもあります。

11月23日でしたから,まだ紅葉はわずかでした。
綺麗だった紅葉はこんな感じでした。


小石川後楽園の中の「渡月橋」(京都の嵐山にちなんだ名前)の上から涵徳亭のあたりの紅葉をとりました。相方は涵徳亭で何度か宴会をやったことがあるらしいのですが,私はまだ入ったことがありません。涵徳亭ってとてもいい響きですね。



右手には西湖の堤(中国の杭州の西湖にちなんだもの。)が見えます。白居易による白堤と蘇軾による蘇堤のどちらがモデルでしょうか。

旧古河庭園(北区西ヶ原1丁目)

2008年11月27日 | 風流道楽
西ヶ原の旧古河庭園に再び行きました。
秋のバラのシーズンもあり,それには間に合わなかったのですが,それでもまだバラが少しは残っていました。

マリアカラスという名のバラ


それと同時にもちろん紅葉です。


古河庭園はコンドル設計の洋館が日本庭園を見下ろすようにそびえたっているのですが,日本庭園の大きな雪見灯籠と紅葉とのコラボレーションも良かったです。


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神宮外苑の銀杏並木(港区北青山)

2008年11月26日 | 風流道楽
銀杏の葉も黄色く色づくころと思い,外苑の銀杏並木を見てきました。
絵画館を中心に,奥にいくほど銀杏の木の高さを小さくして遠近法の効果を強調したすばらしい銀杏並木です。
11月22日に行ったのですが,まだまだ黄色く色づいた銀杏はそれほど多くはありませんでした。
12月14日までが神宮外苑銀杏祭りのようですので,見頃はこれからかもしれません。

黄色く色づいた貴重な銀杏





【完全な余談】
神宮と関係ありませんが、銀杏と言えば,思い出すのは下の写真のキャンパスの景色です。
もう卒業して20年以上も経ってしましました。
在学中はそれなりの努力をしていたのですから,卒業してからもう少しまっとうな努力をしていればー職場から喜ばれるようなところで努力を積み重ねていればーもう少し職場からも評価してもらえることもあったのかという思いもありますし,そんなことを考えても手遅れという思いもありますし,はたまたもう一度人生をやり直すことができたとしてもやはり同じことの繰り返しに終わっただろうというあきらめの思いもあります。



箕面の瀧安寺(相方の京都・大阪出張)

2008年11月25日 | 風流道楽
相方が3連休で京都に出張してきました。例年の出張です。
いつもは京都泊で,「丸太町かわみち屋そばぼうろ」などをお土産にもらうのですが,今回は3連休と重なり,京都の宿がとれずに,大阪泊でした。大阪の豚まんではないですが,大阪の土産をもらいました。

写真は大阪の箕面の瀧安寺というところの紅葉だそうです。
京都の観光地には詳しい私も,大阪の未納(みのう?年金のこと?),否,箕面(みのお)は知りませんでした。

私といえば3連休は東京で散歩をしていたので,明日以降散歩の写真を披露します。


旧岩崎邸庭園(台東区池之端)

2008年11月24日 | 風流道楽
池之端にある旧岩崎邸に行きました。住所は池之端ですが,ほとんど湯島です。
ちょうど,壁面の装飾の金唐革にかかわる企画展を開催しているところでした。

旧岩崎邸は,コンドルの設計によって,三菱財閥の岩崎家本邸として建てられたもので,洋館,和館と撞球室(ビリヤード場)があります。洋館と和館をあわせた形式がいかにも明治期の邸宅という感じです。ビリヤード場の内部は入れませんが,洋館と地下道でつながっているそうです。
明治の財閥の富を感じさせる建築でした。

岩崎邸は敗戦によってGHQに接収され,一時期は諜報機関のキャノン機関として使用されていたそうで,岩崎邸にはキャノンが気まぐれに撃ちまくった銃弾が残っているという噂もあるとか(この部分だけは不確かな情報です。)。その後,岩崎邸は司法研修所として使用された後,ようやく今日のように公開されるようになったのだそうです(ほとんど,昔,司馬遼太郎の「街道を行く」の本郷編を読んだときの記憶で書きました。)。

【附記】湯島は有名な湯島○ラザホテルが取り壊されてなくなってしまいました。
池之端も池之端文化会館が取り壊されてしまいました。みなマンションにでもなるのでしょうか。景色も変わりますね。

牛天神菊わらべまつり(牛天神北野神社・文京区春日)

2008年11月23日 | 風流道楽
既に湯島天神に行っていたので,行く予定もなかったのですが,たまたま通りかかったことから,春日にある牛天神の菊わらべまつりに行きました。
牛天神という名前からも分かりますように,湯島天神や京都の北野天満宮と同様に菅原道真をまつった神社です。

境内では,しょうが湯を振る舞っていただきました。
牛天神は狭いスペースではありますが,菊がとても上品に飾り付けられていました。個人的には湯島天神よりも気に入りました,
このあたりは, 相方が普段よく活動しているエリアに属しているので,私よりも相方の方が詳しいのですが,梅のシーズンも非常にお勧めのスポットです。





文京菊祭り(湯島天神・文京区湯島)

2008年11月22日 | 風流道楽
湯島天神の文京菊祭りを見に行きました。
大河ドラマ「篤姫」にあわせて,天璋院,家茂,和宮の菊人形や,千本咲、盆庭等の菊の花もあるのですが,やはり梅のシーズンのような華やかさにはかけたお祭りです。
花にちなんだお祭りもいよいよおしまいで,冬の訪れも間近です。

境内の景色1


境内の景色2

刀削麺荘(台東区上野)

2008年11月21日 | 食道楽
再び上野の鈴本ビルの刀削麺荘に行きました。

今回は火鍋を食べました。
紅湯(麻辣)はもちろんのこと,白湯も十分に香辛料がきいていました(白湯にはレモングラスが入っていたのでしょうか。)。紅湯の方は,唐辛子で真っ赤でして,口の中がヒリヒリしますし,山椒の固まりと思わしきものを噛んでしまったあとは口中に山椒の味が充満しました。
とても刺激的な味でした。以前に銀座にある別の店で火鍋を食べたときよりもずっと香辛料がきいており,おいしくいただきました。香辛料でお腹がいっぱいになってしまいまして,最後にせっかく刀削麺が出てきたのに,鍋の中に入れても全部は食べられなかったのが心残りです(ここの刀削麺はおいしいので。)。

ヴィルヘルム・ハンマースホイ展(国立西洋美術館・台東区上野公園)

2008年11月20日 | 美術道楽
国立西洋美術館でハンマースホイ展を見ました。
個展が行われるのも珍しく,日本ではあまり知られていない画家です。
デンマークの孤高の画家というイメージの絵でした。

親しい関係にあった人以外は人物画を描かないので,描かれた人物のは多くは妻イーダです(余談ですが,小説「ベルリン・アレクサンダー広場」で主人公フランツ・ビーバコップの最初の恋人の名前がイーダで,フランツはイーダを死に追いやったことでテーゲル刑務所に4年間服役することになります。)。

イーダを初め,ハンマースホイの絵に出てくる人物は,皆,後ろ向きに描かれていたり,視線をそらしてい描かれていたりと観客とのコミュニケーションが成り立たない構図です。「3人の若い女性」という絵などは,イーダのほかに2人の人物も描かれているのですが,皆,それぞれ視線も交わさず,3人が完全に別々の構図でして,3人の関係を読みとることは全く不可能です。
さらに絵は登場人物が後ろ向きになっているどころか,誰も人間が描かれない室内の絵画へとなっていきます。
人間との関わりが意図的に回避されているような不思議な絵でした。

建物を描いた絵も,クリスチャンスボー城,アマリエンボー城など,本来は人が多く通るところを,敢えて廃墟のように描いたのも面白いと思いました。私も昔,旅行で行ったことのある城でしたが,観光客でいっぱいで,夏は明るい日差しが立ちこめ,随分と違うイメージでした。実際の城とは異なって,ハンマースホイの絵はハムレットの父王の亡霊でも出てきそうな絵です(ちなみにコペンハーゲンの近郊にあるクロンボー城の絵ではありません。)。

個人的には,ハンマースホイに影響を受けながらも,もう少し暖かみを感じる絵を描いたピータ・イルステズ(ハンマースホイの義兄)やカール・ホルスーウの絵の方がずっと気に入りました。

次の写真は20年も前に私がコペンハーゲンに行ったときに撮ったアマリーエンボー城です(前方のオジサンのハゲ頭ばかり目立ちますが・・・)。ちょうど,夏の時期で中心街のストロイエなどは大いに賑わっていた記憶があります。







トリュフノワール(LE CHOCOLAT DE H ・ル・ショコラ・ドゥ・アッシュ・港区六本木)

2008年11月19日 | 食道楽
ル・ショコラ・ドゥ・アッシュのトリュフノワールという名の,大変貴重なチョコレートを口にする機会に恵まれました。
指輪でも入っていそうな小さな箱の上部に,ほんの小さな板チョコ1枚が入っているだけで,1050円です。箱の外側にはご丁寧にLE CHOCOLAT DE H(アッシュ)というロゴの入った金属板(携帯ストラップみたいです。)までついて高級感を演出しています。

特徴はといえば,名前のとおり,世界三大珍味の一つである黒トリュフがチョコレートの仲に入っているということなのですが,正直なところ,食べてしまえばたただのチョコレートで味もわからないというところです。私には価値が分かりませんが,話のネタにはなります。



旧芝離宮恩賜庭園(港区海岸1丁目)

2008年11月18日 | 風流道楽
旧芝離宮恩賜庭園のイベント「小さい秋みつけた」というタイトルにひかれて,出かけてきました。

予想通りというか,ときおりイベントがあるくらいいで,それ以外は基本的には菊の展示がある程度でした。
次の写真の菊は乗せた嵯峨菊といって,その昔は京都の大覚寺の大沢の池(時代劇のロケでよく使われるところです。)の中の小島でのみ育てられていた野菊だったそうなのです。



次にもう2つ別の菊をのせます。






松葉蟹解禁

2008年11月17日 | 食道楽
11月6日に松葉蟹(ずわいかに)が解禁になりました。
早速,鳥取の松葉蟹を取り寄せて食べました。

値段の関係で,足が全部そろってはいないもの,それも小ぶりのものにしました。それでも,「福與丸」という漁船の名前のタグが付いています。
調理は大変なのでボイルをしたものにしました。蟹の足はそれほど大きくありませんでしたが,蟹味噌のおいしいこと。脳天まで蟹味噌の甘さが突き抜けるようです。この時期に注文すると,冷凍ではない蟹を食べられるのですが,外の店で食べる冷凍物とは味がまるで違います。何度も食べる機会はありませんが,やみつきになりそうです。

同時に勢子蟹(親蟹)も注文して,鍋にしていただきました。こちらは,卵をもったメスのずわいがに(オスのずわいがにとは比べものにならないくらい小さく,あまり食べられてはいません)なのですが,とても小ぶりで身は食べるところはまずありません。蟹味噌と卵を食べ,後は汁にしみ出た蟹の風味を楽しむものです。こちらも,濃厚な蟹の味わいが楽しめます。
こちらが親蟹です。



松葉蟹も勢子蟹も期間限定のお楽しみです。