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およそ1年ぶりにサン・ピエトロ寺院を再訪しました。
昨年は、ヴァチカン美術館に何度も行き、結果としてサン・ピエトロ寺院はざっとしか回れなかったので、今年は真っ先にサン・ピエトロ寺院に行きました。
今年2016年といいますか、2015年12月8日から2016年11月20日までは特別聖年にあたっており、ローマにある4つの教会の聖なる門Santa Portaが開かれます。これらの門は普段は内側から塗り固められており、通ることができないのですが、特別聖年には開かれ、4つの門を全部くぐれば、ローマ巡礼者に特別な赦しが与えられるとのことです。
特別聖年は、基本的には25年おきということですが、不定期に特別聖年になることもあるということです。
さて、その聖なる門ですが、当然のことながらサン・ピエトロ寺院の門が含まれています。
という訳で、当然のことながらサン・ピエトロ寺院は例年に比べても多くの訪問者が訪れていました。
そして、7月にはフランスでテロもあったばかりでしたので、サン・ピエトロ寺院に入るためには、自動小銃を構えた兵士の厳重な手荷物検査を受けることになりました。カトリックの総本山なのですから、それはテロのターゲットになる可能性が高いだろうなと納得もいきます。20年前のドイツでも、連邦の機関の建物に入る際には自動小銃を構えた兵士に手荷物検査を受けることなど稀ではありませんでしたが、平和ボケの日本では全く見かけない風景です。日本でも必要に応じて実施してくれればいいのにと思ってしまいます。
閑話休題。
最初にサン・ピエトロ寺院のクーポラに登りました。最初はエレベーター(といってもエレベーターで昇ることができる部分はとても少ない)、次いで階段であがります。クーポラの中をらせん状に上がっていく階段は、クーポラのすきまの中にあるので、水平に立つことができず、自分の体まで斜めにしてあがっていく感じになります(大げさかもしれませんがこれが実感です。)。重力まで下ではなく、斜めにかかっているような錯覚を起こします。何だか、高校時代に物理で習った話のような感じもしますし、映像的には、自分がマックス・クリンガーの《手袋》の登場人物になったような感じです。
そして、最後は文字通りのらせん階段で上に上がり頂上に到達です。
サン・ピエトロ広場が見渡せます。
降りた後は、教会内部を見学です。
我々ねずみ属は、特別聖年という言葉だけは聞いたことがあったのですが、詳しく知らないままサン・ピエトロ寺院のSanta Portaを通り過ぎました。いつの間にか第1のSata Portaをくぐったことになります。
ベルニーニ《聖ペテロの椅子》
ベルニーニ《ブロンズの天蓋》
ミケランジェロ《ピエタ》
それにしても、ものすごい人の数です。ゆっくり写真撮影をするような状態ではありません。「地球の歩き方」を見てもどれが本に載っている何なのかわからず、また、人が多すぎてゆっくり見ていられません。ここはガイド付きのツアーか少なくとも音声ガイドなしでは難しいようです。
最後に地下遺跡に入りました。
今回はいったん教会の外に出て、地下から入り込む形で見ました。歴代教皇の墓、初期キリスト時代の石棺などもあります。見どころは聖ペテロの墓ですが、訪問者が多すぎて、地下室はすし詰め状態で、あまりよく見ることはできませんでした。
聖ペテロの墓は写真撮影不可なので、写真はありません。
あっと忘れていました、これがクーポラに上がる入場券のチケットです。
私の初めての海外旅行(ツァー)での思い出です
見るもの聞くものすべてが初めてでドキドキ
事前に十分調べずに出かけたので上に上がれるなんて知りませんでした
自由行動の貴重な短い時間でしたが
今思えば随分行動したように!!
若かったですからねぇ
ちょうど9月末ころから仕事でテンテコマイの状態で、休日も仕事ばかりでボーっと日を過ごしてしまいました。
ケルンの大聖堂、ドレスデンの聖母教会など、思い返してみますと、自分は、結構、文字通りのおのぼりさんをしているなと思ってしまいました。