道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

フランクフルト出発

2013年11月28日 | ドイツ語
シュテーデル美術館に予想外の長時間滞在をし、慌てて中央駅まで歩き、Sバーンでフランクフルト空港に行きました。
空港でのお買い物の時間がいつのまにかほとんどありませんでした。

空港で免税の手続をしようとしたら、成田行きの飛行機が離陸する1時間前くらいに中国行きの飛行機が2つも飛び立つため、免税コーナーは超長蛇の列です。とはいいながら、今回は還付額が大きいので待ちました。ドイツ人の税関の職員はいつものように本当に態度が悪い。メールをしながら接客。道楽ねずみは大いに怒りだしてしまいました。

この免税のコーナーでは混沌としてどこにどう並べばいいのかわからないような状態でしたが、中国人の若い女性のグループにどういう順番で並べばいいか教えてもらいました。ドイツ語も堪能な中国人で、親切で感じのいい人達です。ゲーテに通ってドイツ語を勉強していた人たちかもしれません。中国人にもきちんとした人たちがいるのだという当たり前のことに感心してしまいました。最近になって、中国の田舎から大量の海外旅行客が押し寄せることになり、それで顰蹙を買う人たちが増えたのでしょう(因みに4年前にドイツに行ったときは、傍若無人な中国人観光客など見当たらず、空港ホテルで間違って私に握手を求めてきた中国人の方は、大学の先生のように見るからに立派な人で、人違いをしたと気づいてもらった後も普通にドイツ語で会話を交わしました。)。

最後は、中国人観光客の傍若無人ぶりではなく、ドイツの公務員のサービスの悪さを思い出しながら出国しました(これに我慢できないとドイツでは暮らすことができません。)。
空港では、チョコレート、ワインなど職場へのお土産を大急ぎで買って終わりました。

そして最後は7/31フランクフルト発のANA210便に乗りました。最初の方にも書きましたが、ドイツ語を話さない外国人アテンダントがいたのですが、その方が我々ねずみ属の斜め前にいた、モデルのように美人の女性客にぴったりはりついて、用もないのにそこにしょっちゅう来て、さらにいったん来るとなかなか離れず、大笑いでした。でも、そのせいで機内食やドリンクを提供するカーゴがいささかも進まず、サービスが大いに滞留しまして、乗客にも他の客室乗務員にも大いに迷惑でありました。彼はイタリア人のアテンダントだったのでしょうか?ちょっと大手の航空会社の機内では見かけないような滑稽な場面を見させてもらいました。

それと、エコノミーの座席も含めて、座席の機能が多機能化しているのはいいのですが、座席が少しも曲がらず、エコノミーの座席はとてもきついと感じました(この前に中国旅行に出かけた際にはビジネスに乗ったせいでしょうか、随分快適さの違いを感じました。)。年を取るとエコノミーはもうきついかもしれないと感じました。どうせしょっちゅうは行けないのですから、今度行くときはビジネスで行こうかなどとねずみ属で話をしました。

かくして20年前ドイツ留学に旅立ったのと同じ日の7月31日、フランクフルトから帰路につきました。
日本到着後は京成の新路線に初めて乗りましたが、この路線はあまり住宅街を通らないせいでしょうか、京成沿線の飲み屋のけばけばしい看板も眼に入らず、上野まではドイツ鉄道に乗っているような感覚で過ごすことができました。

そして、旅行から帰って早3か月近く経ちました。一身上のことでも大きなことがありましたし、そのことは除いても日本で仕事をしていても辛いなと思うことの多い毎日です。
また、相方ねずみと旅行に出かけたくなりました。


シュテーデル美術館その4(Frankfurt am Main)

2013年11月24日 | 美術道楽
シュテーデル術館編いよいよ大詰めです。
常設展→企画展→常設展と見て回り、最後に地下にある現代アートのコーナーに行きました。
ここまで回る間に既にだいぶ歩き回り、予定していた時間を既に超過していました。そこで、この間のブログでも書きましたが、地下1階のコーナーは簡単に見る予定でした。
ところが・・・
地下1階は道楽ねずみを狂喜させるような充実したコレクションだったのでした。
現代ドイツの泰斗ともいうべき作家の作品が目白押し、そのほかドイツ以外の有名な作品もてんこ盛り状態です。地上までの階(それもアルテ・ピナコテークとノイエピナコテークに分けてもいいくらいですが。)とは、また別個に美術館を独立して開館できるような内容です。つまり、シュテーデル美術館1館で美術館2館か3館分くらいあるような充実ぶりで、道楽ねずみはまた大喜びで、鼻の穴を広げて興奮しまくりです。今回のドイツ旅行でこれだけ興奮したのはベルリンのNeue Nationalgelerieとここだけです。
パシャパシャ写真を撮っていましたら、相方ねずみに別行動にしようと言われてしまいました。
ということで今回また写真ばかりです。

アンディ・ウォーホル「ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ1982」
地上階にもワイマールにもいた好色のジイさんです。


ゲルハルト・リヒター「船旅」(または「船遊び」


同「ろうそく」
リヒターの作品は沢山あるのですが、とても紹介しきれません。


ジグマー・ポルケ「一部は此岸、一部は彼岸」


同「無題」


ゲオルグ・バゼリッツ「静物としゃがみ込むヌード」


同「鷹」
鷹まで倒立しています。


アンゼルム・キーファー「アルゴ探検隊員」
アルゴ探検隊ご存じですか。あのメディアの情けない夫イアソーンがもっときちんとしていた時に率いていたのがアルゴ探検隊です。イアソーンはその探検の中でメディアと知り合い、その助けで秘宝「黄金の羊毛」(ハイデルベルクの有名レストランもここから名前を取っています。)を手に入れたのでした。


フランシス・ベーコン「戦艦ポチョムキンの中の看護婦のための習作」
なんて訳のわからないタイトルでしょう。
ベーコン作品らしく、ガラスが鏡面になり、なで肩の道楽ねずみと周囲の作品(レームブルックヘンリ・ムーアでしょうか?)が作品の中に映り込んでおります。


キッペンベルガー「無題」
こちらもsehr gutです。


アンドレアス・グルスキー「シャルル・ド・ゴール(空港)」



シュテーデルがこんなに素晴らしい美術館と知っていれば、飛行機待ちの中途半端な時間ではなく、丸一日ここに使ったのにと思いました。以前、留学していた時にもフランクフルトは人の送迎や夜のオペラ鑑賞のためだけに行き、ただ時間をつぶすだけになっていましたが、こんな素晴らしい美術館のあることを知っていれば、何度でも来たのにと後悔します。
そうそう、Bunkamuraでシュテーデルの作品が紹介されたからでしょうか、今回、この美術館だけは妙に日本人の姿を多く見かけたような気がします。

シュテーデルは9月にはデューラー展とのことです。




こちらも行きたいのにと思いつつも無理な話です。
名残を惜しみつつフランクフルトを去ります。



シュテーデル美術館その3(Frankfurt am Main)

2013年11月23日 | 美術道楽
シュテーデル美術館まだ続いています。

今日は訪れた7月31日時点で開催されていたHANS THOMA展のコーナーです。

Hans Thoma は1839年黒い森のOberlehenで生まれ1924年にカールスルーエで亡くなったドイツの画家です。
冒頭の写真は企画展のポスターに使われていた絵です。

これを見た時、正直好きになれない絵と思いました。この絵みると、何か日本の地方の安っぽいディスカウントショップで用いられるポスターのように思えたからです。


でもみてみますと、ワーグナーのオペラの演目に出てくるようなドイツ、北欧の神話の登場人物の絵が多かったようです。私の絵の好みとは明らかに違いますが、それはそれで良かったと思いました。
「3人のニンフ」


「神々のワルハラ入城」


「ヴォータンとブリュンヒルデ」


「ワルキューレの騎行」


「パルジファル」



以上は、皆、ワーグナーのオペラに関連したものばかりでした。


「人魚」:これって、「うわっ安い」ってのけぞっている、ディスカウントショップのチラシのキャラクターのように見えると思うのは私だけでしょうか。


妻であるCELLA THOMAの「バラの花束」:こちらの作品の方が感じがよいです。



さあ、これで地下の現代アートをざっと見てこれで今回のドイツ旅行はおしまいだ、もう終わりは近いと思ったのですが・・・。オペラ「ジークフリート」の第3幕のように終わりと思ったら、シュテーデルはなかなか終わらなかったのでした。

シュテーデル美術館その2(Frankfurt am Main)

2013年11月22日 | 美術道楽
今日もシュテーデルの続きです。
地上階の展示をさらに紹介します。

因みに冒頭の写真は、ケーテコルヴィッツ「嘆き」です。

キルヒナー「洗面器と2人の女性・姉妹」


オットー・ミュラー「アダムとイブ」



エミール・ノルデ「イブ」



フランツ・マルク「雪に横たわる犬」



ベックリン「海の別荘」



マックス・ベックマン「サキソフォンのある静物画」


マックス・リーバーマン「アムステルダムのユダヤ人通り」


同「サムソンとデリラ」
昨日のレンブラント作品とは随分違います。現代の人々の姿です。



レームブルック「女性の頭部」


マッケ「小さなヴァルターのおもちゃ」



これでもほんの一部です。
本当にこれだけ見て、あと企画展を見れば十分で、今日はいい作品を沢山見られたと思いました。



シュテーデル美術館その1(Frankfurt am Main)

2013年11月21日 | 美術道楽
長々と書き連ねていたドイツ旅行関係の記事もそろそろ一区切りつけようと思います。

さて、ベルリンを発って帰国するには、普通であればテーゲル刑務所ならぬテーゲル空港でフランクフルトかミュンヘン、あるいはパリ、ロンドンを経由し、そこで乗り換えて帰国というのが普通と思います。ところが、今回、行きにワイマール、ライプツィヒ(結局行きませんでしたが場合によってはヴィッテンベルクも)を鉄道で回ったため、フランクフルトへの帰りもICEとなりました。Leipziger Strasseでバスに乗り、中央駅に行くと大混雑です。ちょうど、スポーツか何かの大会があったのでしょうか、若者の集団旅行ばかりです。そして、何故かねずみたちの予約していた「ねずみ電車」のICEは、予約券があったにもかかわらずこの世に存在せず、予約なしで近い時間帯のICEに飛び乗ることになりました。



長旅で寝ることにも空き、卵型のチョコに入ったおもちゃでお遊びです。新婚旅行ならともかく、中高年のやることではありません。






フランクフルトにはようやく午後着きました。何も食べていなかったので、駅のスタンドでさっと食べましたが、また間違えて牛肉のソーセージを食べてしまいました。ソーセージはどうも牛肉はクセがあって、臭くて食べにくいのです。

そして、ドイツ滞在最後のイベント。出発までの時間を使って、シュテーデル美術館の見学です。2年半前にBunkamuraでシュテーデル美術館のコレクションが展示され、初めてその存在を知りました。相方ねずみと一緒に「ネズミのダンス」を見た展覧会です。
今回初めて行きました。ライン川を挟んで、通常の観光スポットが集まる地域と反対側にあります。

余りのコレクションのすごさに圧倒されました。
今日でドイツ旅行編を終える予定でしたが、シュテーデルは1回では到底紹介しきれないので、今日は一部にとどめます。
見た順番とは順序を変えて紹介します。今日は、古典的な絵画から印象派までです。

まずはフランクフルトらしい絵です。

ティッシュバイン「ローマ・カンパーニャのゲーテ」



クールベ「フランクフルトの眺望」



ラファエロ「教皇ユリウス2世の肖像画」



ルーカス・クラナッハ「ルター」



デユーラー「堆肥の上のヨブ」




ファン・エイク「ルッカの聖母」




モネ「昼食」



ルノワール「昼食後」



ドガ「オーケストラの音楽家」



そうそう日本にも来た絵も沢山あるようです。

レンブラント「眼をつぶされるサムソン」
日本のレンブラント展のどれか、たぶん京都国立博物館のみで2002年に開催された展覧会で見ました。



フェルメール「地理学者」



フェルディナント・フォン・ケッセルに帰属「ネズミのダンス」
我々ねずみ属の仲間です。


これだけでも十分に一つの大美術館になります。
これにさらに現代の絵画、モダンアート、さらに企画展が加わるのですから、信じられないような美術館です。




ベルリンお買い物

2013年11月19日 | ドイツ語
今回のドイツ旅行はワイマール、ライプツィヒ編はかなり旅行客らしい生活を送りました(それにしては、Stasi博物館など変わったところを訪問しましたが。)。
ところが、ベルリンではアパルトマン形式の長期滞在に適したホテルに泊まりまして、洗濯機を使い、時には夕食にKaltes Essenも食べて生活していましたので、何度目かのドイツ在外研究のような生活になりました。新聞や水、オレンジジュース等日々の生活に必要なものも、フリードリッヒシュトラーセ駅内のスーパー又はホテル近くのラファイエットで買い出しをしていました。さすがに、食器洗浄機用の洗剤(タブレット)は買うと量が多すぎて使い切らないので、買うのは辞めましたが・・・

というわけで、ベルリンでは普通に生活をしておりまして、つまらないものも含めていろいろ買い物をしました。以下は、お土産(ねずみ属専用)を買った店です。

1 KaDeWe
 ベルリン随一というかドイツ随一のデパートです。高級品なら何でもあるといって過言ではありません。ここがドイツであることを忘れさせてくれるほどサービスまで快適なデパートです(免税手続もレジで一緒に済ませてくれます。)。中にはレストランWintergartenやカフェもあり、土曜日などは大混雑です。
 ベルリンに来るといつもここに来ます。
ここで、ネクタイや財布を買いました。Goldpfeilは今や日本の会社になってしまいましたし、品質も昔のものと比べるとかなり違うように思われますので、今回はOffermannの財布を買いました。とても柔らかい皮で,品質が良さそうです。財布の中にはSDカード入れまであります。
私は知らなかったブランドですが、ドイツでは有名なようで、日本でも買うことができるようです。
KaDeWeでは、外国人向けのお土産も沢山取り扱っており、iPhone型のチョコを職場のお土産に買っていきたかったのですが、何せ38℃の真夏なので、溶けるのが心配で、あきらめざるを得ませんでした。










2 Kaufhof (Alexanderplatz )
ドイツでメジャーなデパートKaufhofはAlexanderplatzにあります。デパートといいながら、規模がそれほど大きい訳ではなく、やや垢抜けないのが特徴です。相方ねずみと道楽ねずみのねずみ属はKaDeWeでの買い物に疲れてしまうと、ここに来て、混雑していない状態で買い物をします。
Kaufhofでは家のクッションカバー(Joop)とWMFのフライパンを買いました。クッションカバーのコーナーでは、たった今農作業を終えて来たような風体の中国人観光客が、携帯電話を使い25m先まで届くようなデカイ声で話をしながら、片っ端から売り物の商品の袋をびりびりと破っている姿を目の当たりにして、大変びっくりしました。






Galeries Lafayette( Stadmitte )
フランス系のショッピングモールです。ビルの中に様々な店が入っています。鞄や洋服などを売っている店もあれば、食料品を売るスーパーもあります。フランス語を話す人が多く、垢抜けたイメージですが、アジア人も多く訪れているようです。
 相方ねずみが洋服を買ったようですが、いかにもドイツらしい接客サービスを受けてしまったようです。
 中にはカフェもあり、コーヒーを飲んだり、アイスクリームを食べたりしました。

4 Alexa(Alexanderplatz )
Alexanderplatzにある主として若い人向けのショッピングモールでしょうか。
建物の中に本屋やセルフサービスのレストラン(一つを試したが安くてまずかった)を含めて沢山の店が入っています。今や大繁盛のようで、近くのKaufhofは空いているのに、こちらにはどんどん客が入っています。
日本でいえば、「ららぽーと」みたいなイメージなのでしょうか。道楽ねずみにはいささか無理なような気がしまして、早々に退散して、年寄りでも大丈夫なKaufhofに行ってしまいました。

 とりとめのない紹介でした。
 ベルリンでは本当に買い物には困りません。否、実は本屋(専門書を扱う本屋)だけは困りました。お土産に留学時代に学んだ分野の専門書を買おうとしたのですが、本屋があまり見つかりません。昔暮らしていた時に行った、TU (Technische Universität Berlin)の近くの本屋に行きましたが、本の数がとても少なくなっています。結局、ホテルの近くに専門書を扱う本屋があったのですが、余り本の数は多くなかったようです。最近は皆、Amazonで買うのでしょうか。


 ベルリン最後の日、散歩していまして、思いがけず、以前にも来たことのある通りを見つけました。
昔、ここに来た覚えがあります(もっともそれを言えば、どこの通りも来たことがある通りばかりなのですが・・・)。
シェークスピアの「ヘンリー4世」は、王ヘンリー4世は十字軍に従軍してイエルサレムに遠征する夢を抱きながら、それを果たせず、聖地イエルサレムではなく、イエルサレムの間で永遠の眠りにつき、「イエルサレムで死ぬ」という予言が果たされるというような話だったような記憶ですが、突然その話を思い出しました。



最後の晩は再びホテル1階のMaximiliansに行き、ウィーナーシュニッツェルを食べました。





いよいよベルリンを発ち、フランクフルトから帰国です。

Hackesche Höfe

2013年11月18日 | 食道楽
今回のベルリン旅行でもハッケッシャー・ヘーフェHackesche Höfeに行きました。
Sバーンのハッケッシャー・マルクト(旧Marx-Engels-Platz)駅の近くにある、多くの店を中庭に取り込んで迷路のようになった空間です。
その中にあるアンペルマンはもう日本でも有名で、アインペルマン・グッズはもうだいぶ集まったので、今回は別のお買い物です。道楽ねずみの皮の財布や鞄、相方ねずみの小物だと小さな店でいろいろ見ました。また、中には現代アート作品を売っている店もありました。アンドレアス・グルスキーの作品のような写真などお手頃な値段もありましたが、違法でなくても最後に税関で没収されるかもしれないというドイツ特有のリスクも頭をよぎりましたし、運ぶのも大変なので辞めました。どこにも中国人観光客は沢山いましたが、現代アートの店で見た観光客は大声も出さず、少し垢抜けない感じがしながらも美術品を見ており、こういう人ばかりだったらいいのにと思いました。

最後にHackesche Hofという名のカフェでお食事です。やや早い時間帯の昼食でしたので、2度目の朝食を取りました。クロワッサンが本当に焼きたてのほやほやでした。バターをたっぷりつけて、本当においしくいただきました。クロワッサンでこんなに美味しいパンだって初めて知りました。そして、さらにこの店の定番?のアイスです(定番と思っているのは我が家のねずみ属だけかもしれません。)。4年ぶりでしたがおいしかったです。Kaloriebombe(カロリー爆弾)という言葉を思い浮かべてしまいました。

Hackescher Hofもうジルベスター(大晦日)のメニュー紹介しています。こんなところで、大晦日の夜の食事ができたらいいでしょう。

冒頭の写真は前回の旅行のものですが、アイスの写真は新しいものです(区別つかないですが)。





おまけ
アレクサンダー広場周辺を歩いていて発見した像:見てすぐにシュテファン・バルケンホール作とわかります。




Prenzlauer Bergお散歩(Berlin Pankow)

2013年11月17日 | ドイツ語
昨日の続きです。Warschauerstrasseを出て、プレンツラウアーベルク (Prenzlauer Berg)に行きました。
ここはベルリンの下北沢?と呼ばれているところと聞きました。
ブラッド・ピットが家を持っているところという話もあります。
道楽ねずみには関心のない話ですので、相方ねずみの受け売りです。
そもそもどうしてベルリンの代官山とか自由が丘ではないのだろう、下北沢って自分が学生の頃は学生の下宿がいろいろあったところだし、ベルリンの下北沢と言われても微妙な感じだなと思っておりましたが、行ってみて何だかわかったような気もしました。
確かに街路樹が整えられており、街並みは綺麗です。でも、それでいてイタリア、ギリシャ、インド、中国、タイなど本当に様々な国のレストラン兼バーが建ち並んでいます。
結局、プレンツラウアーベルクでは散歩してカフェに入って終わりになりました。残念ながら写真は撮っていません。

帰りにはPrenzlauer AlleeからDanziger Strasse(旧Dimitroff Strase)を通り、地下鉄のEberswalder Strasse駅(旧Dimitroff Platz駅)に行きました。このあたりに来て、急に街の雰囲気がよくなりました。
後から知ったのですが、実はこの駅の近くのカスタニエン・アレー(Kastanien Allee) やコルヴィッツ広場(Kollwitzplatz)の方がいわゆる「プレンツラウアーベルク」と呼ばれる地域の中で人気のようです。また近くのガード下に有名なカレーソーセージの店Konnopke's Imbißがあるようです(どうして気づかなかったのか今では不思議なのですが。)。もっとよく調べておけば、プレンツラウアーベルクをもっと楽しむことができたかもしれません。

Eberswalder Strasse駅から「クルトゥーアブラウエライ(Kulturbrauerei)」(旧ビール工場を改装して建てられたレストラン、映画館、クラブ等が入ったコンプレックス)の前を通り、さらにローザ・ルクセンブルク広場を通り、アレクサンダー広場まで歩いてしまいました。
途中で通ったのが、カールリープクネヒトハウス、つまり、左派党の本部です(冒頭の写真)。フォルクスビューネの演劇場もすぐ近くにありました。

イーストサイドギャラリー

2013年11月16日 | ドイツ語
ベルリンのイーストサイドギャラリーに行きました。



ベルリン東駅の近くにあります。1998年にベルリンに住んでおりました時は、中央駅もなく、Zoologischer Garten駅のほか、東駅とフリードリヒシュトラーセ駅が中央駅に似た機能を担っていたような記憶で、東駅には何度か来ていましたが、イーストサイドギャラリーは初めてです。

シュプレー川の川岸に、昔のベルリンの壁に描かれた絵が展示されています。この世で最も醜悪な画像と評判の悪かったブレジネフとホーネッカーの接吻の絵もあります。













おしまいにはオーバーバウム橋が見えます。
ベルリンのカレンダーでいつも紹介されるところです。



Warschauerstrasseから市電に乗ってプレンツラウアーベルク (Prenzlauer Berg)まで行きました。
そういえば昔、ベルリンにいたときに東駅で乗り換えたのはこのWarshauerstrasseに行くためだったとようやく思い出しました。


DDR博物館(Berlin Karl-Liebknecht-Strasse 1)

2013年11月15日 | 美術道楽
ベルリンのDDR博物館に行きました。
Deutsche Demokratische Republik; DDRつまり、ドイツ民主共和国全体を対象にした美術館です。シュプレー川の川岸にあります。
昔の旧東独の家の様子、秘密警察であるStasiの監獄や牢獄などが再現されているほか、テーマごとにパネル展示でいろいろな解説がありました。
こちらの博物館の監獄や牢獄は、あくまでも移設したものを展示してあるので、建物ごと昔のままのベルリンやライプツィヒのStasi博物館ほど鬼気に迫るものは感じません。
展示パネルでヌーディストのコーナーなど見て、そういえば旧東独の性生活をテーマにした映画があったなとボーッと考えておりましたら、相方ねずみに注意されてしまいました。

旧東独の典型的な家





トラバント



シュタージの独房



シュタージの取調室



DDR博物館、オスタルギ-(オスト=東とノスタルギーをかけた言葉)で一杯の博物館で、お土産品も充実しています。
旧東独の地下鉄図などの絵はがきをお土産に買いました。

中にはレストランもあります。旧東独時代の味を味わえるのだとか。





カレーソーセージ博物館(Schuetzenstrasse70 Berlin)

2013年11月14日 | 美術道楽
ベルリンのカレーソーセージ博物館Currywurstmuseumに行きました。
カレーソーセージの歴史等の知識だけではなく、模型を使って屋台でカレーソーセージを造る疑似体験までできます。子供がきっと喜ぶ博物館でしょう。

博物館というのとは少し違うような気もしますが、音声ガイドまであります。

帰りがけにはカレーソーセージの試食もできます。
3つのカレーソーセージのセットになっています。腸の皮のついたもの、ついていないもの、香草の入っているものの3通りです。それぞれ微妙に味が違いますが、結構辛くて、刺激があったような気がします。

この博物館、相方ねずみと行きましたが、最初にいきなり郵便番号は?と聞かれました。単なるアンケートとのこと。昔、ドイツにいてベルリンにも住んでたことがあるが、今は日本だと答えたところ、突然受付の人のドイツ語のスピードがアップしてしまい、話について行くのが大変になりました。


Mont Blanc Meisterstueck146

2013年11月12日 | 買い物道楽
大昔から持っていた万年筆Mont Blanc Meisterstueck 146を全面的に修理してもらいました。
バブル期の1989年、ちょうどフランス革命200周年の時にフランスに行った母からのお土産でしたが、極細のペン先で使いにくく、その反面、持つと指にはインクがドボドボ漏れ出す不良品で、これを使うとペンだこの部分が真っ黒になってしまうので、すぐに使わなくなり、ここ5年以上はどこに行ったのかわからない位の存在になっていました。

そこで、相方ねずみも使っているドイツで有名な他社の万年筆を買おうと思い立ち、いろいろ店の人と話をしていたのですが、その時にモンブランのものも持っているのですが、何せ使いにくくてと話をしていましたところ、直してくれるということ。そこで、新宿伊勢丹で修理をお願いをした次第です。

昨日帰ってきました。ペン先は昔のままです。最近のMeisterstueck146はペン先の外枠部分だけが金で、内側は銀ですが、私の万年筆はペン先全体が金です。
ペン先以外は、インクのスポイト、インクを溜めておくタンク、カバーすべて変わったようです。修理費は15,750円でしたが、それで一切変えてもらったようで、新しい万年筆を買ったようになりました。何だかこの値段では申し訳ないような気がします。

ようやくこうしてこの万年筆は私の手元に来てから25年近くなって、初めて使えるようになりました。今度はインクも漏れず、とても調子がいいです。今まで何だったんだろうという気もします。
こんなことをしているのがいかにも自分らしいと思ってしまうのも、情けないところです。


ZEGNAのTROFEOのスーツ(Filo新宿区若松町)

2013年11月11日 | 買い物道楽
1年ぶりに近くのオーダースーツの店Filoでスーツを新調しました。
今回の生地はZegnaのTrofeoです。
輝くような青い表の生地に裏地は緑にしました。
ちょっといつもより予算が高くなってしまいましたが、オーダーをお願いする際にすっかりこの生地の虜になりました。
きっと、昔オーダーしたLolo Pianaのカシミヤのコートによく合うことでしょう。
おっと、飲み会や昼食の時に汚さないように気をつけないとと考えてしまうのが、やはり貧乏くさい根性の持ち主の哀しいところです。



印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで(国立新美術館)

2013年11月10日 | 美術道楽
国立新美術館で開催中の「印象派を超えてー点描の画家たち」展に行きました。
オランダのクレラー=ミュラー美術館のコレクションを中心にした作品展です。
まずはHPから「みどころ」の紹介を。
(引用はじめ)19世紀末から20世紀前半のヨーロッパ絵画において色彩は、外界の事物を再現するという役割から次第に解放され、ひとつの表現として自立していきます。色彩の独立は、印象派の筆触分割に、その萌芽を見出すことができます。新印象派の代表的な画家であるスーラは、印象派の感覚的な筆触分割には飽きたらず、科学的な知識をもとに独自の点描技法を開拓しました。色彩を純色の小さな点に分解して描く分割主義は、フランスを超えてヨーロッパ各地に瞬く間に広がります。そして、シニャックによる理論化にも後押しされて、抽象絵画の創設にも大きく貢献しました。オランダからパリに出たゴッホは、新印象派の技法に大きな着想を得て色彩を探求し、やはり点描を通過したモンドリアンは後年、三原色に分割された宇宙的な調和に満ちた抽象絵画へと到達したのです。

 本展は、ゴッホの優れたコレクションで知られるオランダのクレラー=ミュラー美術館の特別協力のもと、スーラ、ゴッホ、モンドリアンを中心にした、フランス、オランダ、ベルギーの画家たちによる色彩の探求を検証するものです。国内の所蔵機関の協力も得て一堂に展示される、油彩画、水彩画、素描、約90点にも及ぶ珠玉の作品を通じ、絵画の真髄ともいえる色彩の輝きを新たな目で捉えなおします。(引用終わり)。

展示の具体的内容ですが、
第1章 印象派の筆跡
第2章 スーラとシニャックー分割主義の誕生と展開
第3章 ゴッホと分割主義
第4章 ベルギーとオランダの分割主義
第5章 モンドリアンー究極の帰結
となっております。
第1章では分割主義の登場以前のモネ、シスレー、ピサロなどの印象派の作品が紹介されます。
第2章はスーラとシニャックで分割主義一色です。
そして、第3、第4章で分割主義が後世に与えた影響を示す作品が紹介されます。
第5章は点描が行き着いた果ての姿を見ることができます。
すなわち、最初に分割主義以前の状況を、そして分割主義の作品、さらに分割主義の影響を受けた絵画(この中には、分割主義以降のフランスの絵画もあれば、オランダなどフランスの外に会って分割主義の影響を受けたものも含みます。)、さらには点描を点ではなく面にしてしまい、線のほかには線分で結ばれた面の色しか描かれなくなったモンドリアンの抽象絵画が紹介されます。

ゴッホの「種まく人」、「自画像」やゴーギャンの絵などが注目されています。クレラ=ミュラーだけではなく、日本からも島根県立美術館所蔵のゴーギャン「水飼い場」、京都国立近代美術館所蔵のモンドリアンの絵画など来ていました。前者の絵は島根県立美術館のミュージアムパスポートの図柄にもなっていたことのある絵で、久しぶりに「再会」しました。

私の個人的な趣向からしますと、印象派や分割主義の絵画それ自体は、いいとは思いますが、それほど関心をひくものではありません。むしろ興味をひいたのは、ドニ、ゴッホ、ゴーギャン、ヴラマンクの作品です(ゴッホも、点描画法をそのまま真似た作品ではない方がずっと良かったようです。)。また、分割主義でもスーラ、シニャックよりもオランダの作品の方がよいように思われました。
しかし何と言っても感激したのは、やはりモンドリアンです。
どうも最近、現代アートかそれに近い作品にばかり関心が行ってしまっているようです。
ミュージアムショップでもモンドリアンの絵のクリアファイルと絵葉書だけを買いました。

この企画展は来年には、広島県立美術館、愛知県立美術館を巡回する予定です。
広島県立美術館は縮景園という有名な庭園の近くにあったような気がします。