道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

チリの地震

2010年02月28日 | ドイツ語
チリで大地震がありました。
あまり大きな被害にならないといいなと思いますが,多くの死者が出て,津波の影響も報道されているところです。

このようなニュースからの連想で不謹慎なのかもしれませんが,大昔,京都でドイツ語を習っておりました際に,クライストの「チリの地震」をテキストとして読んでいたことを思い出しました。川端通りに面した,ゲーテ・インスティテュートのある京都ドイツ文化センターの建物の中で開催されていた講習会のことです。
クライストの「チリの地震」は厚くもなく,それほど難解でもないので,中級に入ったばかりのドイツ語学習者向けだったような記憶があります。
Amazonではそのときに使ったテキストを見つけることはできず,訳した文庫本しか見つけることができませんでした。


湯島天神梅祭り(文京区湯島3丁目)

2010年02月27日 | 風流道楽
湯島天神で,3月8日まで梅祭り開催中です。
先日,行って参りましたが,梅は満開というところにまでは達していないものの,相当咲いていました。
特に学業のお願いということがあるのではないのですが,毎年この時期になると,出かけます。文京区の花に関連したお祭りの最初で,梅祭りになると,もうそろそろ春も近いです。

紅梅



白梅



つぼみと花が混じっているのでしょうか、不思議な形の梅です。



しだれ型の梅です。



泉鏡花の筆塚もありました。


きりたんぽ鍋

2010年02月26日 | 食道楽
秋田に旅行にでかけた知人からきりたんぽをおみやげにもらいました。
寒いときには身体を暖めるのに最適の料理です。
相方と暮らす前に寒冷地で1人暮らしをしていた際には,自炊をして鴨鍋にきりたんぽを入れて食べるなどしていました。

今回,相方に鳥鍋をつくってもらいました。ごぼうなどで味もよくなり,とてもおいしかったです。
寒い日にお酒でも飲みながら食べると最適の料理です。さらに温泉まで付いていればいうことなしでしょう。

緑の豆(新宿区神楽坂6丁目)

2010年02月25日 | 食道楽
久しぶりに神楽坂の「緑の豆」に行きました。
普段は「朝日坂ブレンド」か「神楽坂ブレンド」を買うのですが,さすがにいつも同じものではどうかと思いまして,酸味よりも苦みのきいたもので,お勧めのものがありますかと尋ねましたところ,インドプランテーションというものを勧められまして,今回買いました。
「緑の豆」では,生豆を客からの注文を受けて焙煎するので,割と豆の酸味が強いことが多いのですが,今回はさすがにお勧めどおり苦みも十分にきいた味でした。

新宿御苑の梅2(新宿区内藤町)

2010年02月24日 | 風流道楽
2月24日,再び新宿御苑の梅を見に行きました。
前回よりはかなり咲いてきたとはいえ,まだまだ満開ではありません。
冒頭の写真は茶室・楽羽亭近くで紅梅と白梅を一緒に撮ったものです。
次の2枚は大木戸休憩所近くのところで、紅梅と白梅それぞれズームアップした写真です。

紅梅



白梅



カンザクラは満開の時期を終え,既にだいぶ散ってしまいました。
花びらが絨毯のようになっているのも綺麗です。



ブログの写真では,細かいところが写らず,実際の良さの4分の1も伝わらないのが残念です。

松江城の梅

2010年02月23日 | 風流道楽
ご存じのようにここのところ仕事が忙しくネタ切れ状態が続いております。
仕方がなしに過去の旅行の中からピックアップしながらブログをしのいでおります。

今回も同様の趣旨で,今からもう6年も前のことでしょうか。春の松江を旅したときの写真でも披露しようかと思います。
松江城はもちろん天守閣を取り囲むような広場が桜の名所となっているのですが,さらにその周辺には梅林もあります。
なかなか梅林もいいものでした。



その後,有名なラフカディオ・ハーン(ヘルンと松江では呼ばれています。)の屋敷跡も見ました。ラフカディオ・ハーンといえば松江のイメージが強いですが,実は松江の雪に耐えかねて,すぐに熊本に移り住んだのだそうです。


カフェ・コルベイユ(リーガロイヤルホテル・新宿区戸塚町)

2010年02月22日 | 食道楽
早稲田のリーガロイヤルホテル内にあるレストラン・カフェ・コルベイユで夕食のバイキングを食べました。
蟹のコースでタラバ蟹のボイル,ズワイ蟹のパスタ,上海蟹が食べられるようになっています。
タラバ蟹のボイルは思ったほど食べられるものではなかったですが,それ以外のステーキなどおいしかったです。

タラバ蟹のボイル



ステーキ


チャリトルスキ美術館(クラクフ)

2010年02月21日 | 美術道楽
昨日見たラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」がレオナルドの「白貂を抱く貴婦人」から影響を受けたことは書きました。
その絵はポーランドの古都クラクフのチャリトルスキ美術館に所蔵されています。クラクフはバベル城,教会(モンゴルの来襲を受けたことでも有名です。),ヤギェヴォ大学,そして近郊にはオシフィエンチム(アウシュヴィッツ)と観光には事欠かない街ですが,その街の観光名所の一つがチャリトルスキ美術館です。貴族のコレクションをもとにした美術館で絵画のほか,甲冑,楯等工芸品も含めて幅広いコレクションなのですが,その中の至宝がレオナルドの「白貂を抱く貴婦人」です。全世界からこの絵を見るためだけに,クラクフを訪れる観光客までいるそうです。

やはり,ラファエロ,レオナルドといった作品はどこでも人気のようです。
冒頭の写真がチャリトルスキ美術館の写真です。15年前の写真なので,今は代わっているかも知れません。よくよく見ると入り口の扉に「白貂」のポスターまで貼ってあります。

おまけですが,昔の入場券です。


ボルゲーゼ美術館展(東京都美術館・台東区上野公園)

2010年02月20日 | 美術道楽
ここのところいろいろ慌ただしくあまり美術館巡りをできなかったのですが,今日やっとボルゲーゼ美術館展に行って参りました。
私は恥ずかしながらローマに滞在した時間が短く,きちんとした美術館巡りもしておらず,ボルゲーゼ美術館にも行っていませんが,映像で見る限り,建物自体もなかなかよさそうな美術館です。

今回の展覧会はいい作品が厳選して来ていると聞いて,楽しみにして行きました。
行って意外だったのは,思ったほど混雑してはいなかったということです。土曜日の朝10時でも比較的ゆったりと見ることができました。

何と言っても一番の感動した作品は,ラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」です。ラファエロらしくこの作品もレオナルドの影響,すなわちレオナルドの「白貂を抱く貴婦人」の絵から影響を受けているそうです(一目瞭然ですが。)。「白貂を抱く貴婦人」はポーランドのクラクフのチャリトルスキ美術館所蔵で,私もクラクフを旅した際に見たことのある絵です。「白貂」は2002年だったと思いますが,横浜美術館でも公開され,その時にも見に行きました
ラファエロの作品は毒がなく,皆素直に美しいと感動できる美の世界です。

カラバッジョの「洗礼者ヨハネ」も今回の見所となる作品です。こちらも人気なのでしょうが,私はカラバッジョの絵はいささか癖があるので,そんなに好きにはなれません。

ボッティチェリの「聖母子,洗礼者ヨハネと天使」やヴェロネーゼの「魚に説教する聖アントニオ」も良かったです。

このほかドレスデンのアルテマイスター絵画館にあるジョルジョーネの眠れるビーナスから影響を受けたという作品も良かったです。

今回の展示は深紅の壁の上に贅沢にスペースをとって,厳選された作品を展示しており,いつも日本で美術展を見るのとは違う,ゆったりとした空間を楽しむことができました。もし時間がとれれば,もう一度,今度は音声ガイドも聞かず,絵の脇の日本語の解説も見ずに,絵だけをじっくりと見ていきたいように思います。


怖い絵

2010年02月19日 | 美術道楽
いつも見るブログで紹介されているのを見まして,私もNHKの「知るを楽しむ」の「『怖い絵』で人間を読む」を見始めました。
「怖い絵」という本を書いていらっしゃる中野京子先生の解説です。
前々回はSisi(オーストリア・ハンガリー帝国の后妃エリザベト)の絵でしたし,前回はベラスケスの絵でしたので,昨年末まで六本木の国立新美術館で開催されていたTHEハプスブルクの復習のようでした。しかし,来週はゴヤのサトゥルヌスなので,本格的な怖い絵になりそうです。

今後,取り上げられる予定の絵も面白そうです。
ウィーン美術史美術館,オーストリア絵画館,ヴェルサイユ宮殿,ウフッツィ美術館,ベルギー王立美術館(ブラッセル),バーゼル市立美術館,アントウェルペン大聖堂,ウンターデンリンデン美術館など今まで行ったことのある美術館や教会の絵が紹介されるようなので楽しみです。

バーゼル市立美術館

敷地の中にある「カレーの市民」の中に道楽ねずみが混じっていますので、お許しください。



アントウェルペンのノートルダム大聖堂



コルマールのウンターデンリンデン美術館


タリーズコーヒー・ブラジル

2010年02月18日 | 食道楽
ここのところあわただしく,いつも買うコーヒー店の「ボルカン」にも「緑の豆」にも行きそびれてしまいました。新宿伊勢丹のキャピタルコーヒーにも行くことができずに,いつもと違う生活です。
やむなくコーヒーをタリーズで買いました。
タリーズの豆もなかなかいけますので,もちろん十分に満足することができます。
午後にゆっくりとコーヒーを飲んでくつろぐといった生活は日本においては,とても望むことはできません。

藩(東京オペラシティ店・新宿区西新宿3丁目)

2010年02月17日 | 食道楽
東京オペラシティ内にある釜飯や「藩」で鳥取の紅ズワイガニの釜飯を食べました。
蟹の足の部分は形だけで、かぶりついても食べるところはあまりありませんが、蟹の身はそれなりに釜飯の中に入っており、おいしくいただきました。
量はそれほど多くありませんが、上品な味です。
ランチタイムはコーヒー、ソフトドリンクのサービスが付いているのも魅力です。

三たびレベッカ・ホルン展(東京都現代美術館・江東区三好)

2010年02月16日 | 美術道楽
三度レベッカ・ホルン展に行きました。
再び映像作品を見るためです。これだけ何度も行ってレベッカ・ホルンの作品を見ていると,こちらの精神も少しおかしくなるかと思いましたが,せっかくなので長編映画はしっかり見ておこうと出かけました。
今回見たのは「バスターの寝室」,「過去をつきぬけて」,「妖精モルガン」です。

「バスターの寝室」は,アメリカの喜劇俳優バスター・キートンの痕跡を探して,その入院している精神病院(パンフレットには「サナトリウム」と書いてあります。)を訪問した女性ミッシャ・モーガンの物語です。ミッシャ・モーガンは,ふとした誤解から1日その精神病院で過ごすことになります。そこでモーガンがみたものは,前医長が薬物中毒のあげく,植物人間になったことから,突然,偽の医者に祭り上げられた,蛇好きの薄気味悪い学者,車いすに拘束された女性,異様に他者との接触を嫌うピアニスト,冷蔵庫で蝶を買う女性等どれも普通ではない人々ばかりです。モーガン自身も拘束衣を着せられたりします。
モーガンは逃亡しようとしますが,モーガンの素性についての誤解に気づいた精神病院のメンバーの追っ手が迫り・・・
チャップリンの娘やマルティン・ヴトケ等いろいろな役者も出ています。ヴトケといえば,ベルリナー・アンサンブルの「アルトロ・ウイの興隆」でウイ役を演じた役者でして,その公演はドイツ年の時に新国立劇場でもありまして,私も相方と見に行きました。
とても普通ではない世界で,普通では理解することのできないストーリーが展開され,中には気味の悪い登場人物もいるのですが,あまり後味が悪くありません。モーガンを演じた女優の明るく,健康的なイメージがいいのかもしれません。

「過去をつきぬけて」は,1993年にニューヨークのグッゲンハイム美術館で始まり,エイントホーフェン,ベルリン,ウィーン,ロンドンのテートギャラリー等で巡回した回顧展を振り返るドキュメンタリー作品と紹介されていますが,その中に過去の映画の映像の一部(特に「ラ・フェルディナンタ」と「バスターの寝室」)が取り込まれていたり,俳優や監督とレベッカ・ホルンの対話が収録されていたり,今回の展覧会でも展示されている芸術作品の一部が紹介されていたりと,様々なものが一緒くたにされています。全部を見るのはしんどく眠くなりましたが,主立った映画と作品をすべて見てから,これをみるとホルンの作品への理解が少しは進むのでしょう。

「妖精モーガン」は「バスターの寝室」のリメイク版のような作品です。最初,「バスターの寝室」を見ないで。これを見たときには何も分かりませんでした。「バスターの寝室」を見て,初めてこの作品のことが少しだけ分かったような気になりました。

それにしても,レベッカ・ホルンの映画はあくまでも映像作品ですので,普通の意味では到底,理解することができません。無理に分かろうとすると,分裂したストーリーの映像で,こちらの精神状態まで分裂しそうです。
ともあれ,貴重な作品類を今回の展覧会で十分に堪能することができました。

フュッセン(新宿区市谷柳町)

2010年02月15日 | 食道楽
相方からバレンタインに,牛込柳町近くのケーキ屋フュッセンのチョコレートをもらいました。4個入りで,中に詰め物もあり,濃厚な味でした。

最近はこの近くにマンションが建ち,フュッセンとレストラン・かがり火だけが取り残された状態にありますが,頑張って営業しているようです。
フュッセンはクリスマスのシュトレンも作っていて,一昨年にはここでシュトレンも買いました。ケーキを買うのはどうしても新宿のデパートになりがちで,最近はフュッセンに行っていませんでしたので,久しぶりに私もフュッセンでケーキを買いたくなりました。


マエストロ(新国立劇場・渋谷区本町)

2010年02月14日 | 食道楽
オペラ・ジークフリートを見た際に,幕間に新国立劇場内にあるレストラン・マエストロで食事をしました。
第1幕と第2幕の幕間,第2幕と第3幕の幕間,終演後の3つの時間帯の選択肢があります。
第1幕と第2幕の幕間は50分間と長いのですが,何せ午後3時台のことで食事をすることができるはずもなく,終演後は早く帰りたいので,第2幕と第3幕の幕間に食事をしました。
先に予約をして会計も済ませた上で,食事をします。第1皿は既にテーブルにセットされた状態になっていて,食べ終わると第2皿が来ます。
早く食べることができまして,値段もそんなに高くはないのですが,やはりお値段なりという要素はあります。ワインを飲みながらだと,やや油と塩分のきいた料理でもおいしく食べられるのでしょう(というか,ワインをおいしく飲むために楽しむ料理という気もします。)。しかし,酒の弱い私には,幕間にワインやシャンパンを飲むということはおよそ考えられません。水だけでこの食事を平らげるのは,いささか無理がありました。

第1皿:フォアグラ入りポークパイ



第2皿:タスマニア産サーモンのリースリング蒸し イクラクリームソース



メニューの紙は持ち帰ることができますが,出演者のサインが印刷されています。




店内には訪れたオペラ歌手や指揮者のサイン入りの皿も飾られています。