道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

ラビーンのバウムクーヘン

2011年01月28日 | 食道楽
ラビーンのシュトレンがおいしかったので,バウムクーヘンも買って見ました。
伊勢丹新宿店で売っておりましたので,それを買いました。
シュトレンの時もそうだったのですが,特別に何か違う味がするというものではありません。
それでも食材にこだわりがあるからでしょう。素朴なおいしさです。化学調味料等で強烈な味を出していないので,味は物足りなさを感じるほどですが,素朴においしいです。
日本でもドイツでも良質なお菓子というのはこういうものなでしょう。

プライマリー・フィールドⅡ(神奈川県立近代美術館・神奈川県一色郡葉山町)

2011年01月25日 | 美術道楽
葉山の神奈川県立近代美術館で開催していた「プライマリー・フィールドⅡ絵画の現在-7つの(場)との対話」展に行きました。
以前2007年から2008年にかけて企画された展示の第2弾として,現代の7人の作家の作品を取り上げています。
私がいいなと思ったのは,保坂毅さんの作品です。1980年生まれで今回の作家の中で一番若いとのこと。平行六面体でもない不可思議な不定形のフォルムの中に線を利用しながら抽象的な色を表現した作品です。これはどうなっているのだろうかとまじまじと見つめてしまいました。
道楽ねずみの家にも欲しいなどと考えてしまいました。
ほかにも小西真奈さんの作品も,リヒターのフォトペインティングにも通じるものもありますが,写真ではないということはハッキリとわかりますし,その強調されたコントラストの色彩など不思議な雰囲気をたたえていて,興味深く見ました。
新しい作家の作品を集中的に展示するこの企画は面白く,是非今後も続けてもらいたいものです。

美術館の庭からの景色






はら田(逗子市逗子5丁目)

2011年01月24日 | 食道楽
神奈川県立近代美術館の葉山館に行った際に,JR逗子駅からも京急の新逗子駅からも近いところにある「はら田」で食事をしました。
前にも葉山の美術館に行ったときに食べた店です。
以前は鯵の刺身の定食をいただきましたが,今回はお勧めと書いてある丼物にしました。
地元の海鮮の食材がいっぱいのった海鮮丼をいただきました。
エビも生のエビと茹でたエビの2本のっていますし,ホタルイカものっています。
満足感の出る食事でした,

「日本画」の前衛1938-1949(東京国立近代美術館・千代田区北の丸公園)

2011年01月23日 | 美術道楽
竹橋の東京国立近代美術館で開催中の「日本画」の前衛展に行きました。
靉光,丸木位里の作品などが展示されています。
その他,名前を知らなかった作者の作品でも素晴らしいものが多数展示されています。カンディンスキーのような板絵までありまして,日本画もこんなにジャンルが広かったのかと感心しました。
仕事帰りで1時間ほどしか滞在できなかったのですが,再訪してもう少し時間かをかけて丁寧に見ていきたいと思います。


また,今回の企画展は広島県立美術館や京都国立近代美術館からの出展が多いようです。これらの美術館にももう一度出かけたくなりました。

モネとジベルニーの画家たち(Bunkamuraザ・ミュージアム・渋谷区道玄坂2丁目)

2011年01月22日 | 美術道楽
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「モネとジヴェルニーの画家たち」展に行ってまいりました。
モネが住んだ村としてジヴェルニーは有名ですが、モネの移住以来多くの芸術家が訪問するようになったのだそうです。
とりわけアメリカ人画家が多かったようです。
今回は、モネとその義理の娘(後妻の連れ子)ブランシュの作品のほかにアメリカ人画家の作品を中心に展示がされています。
モネの代表作の「積みわら」や「睡蓮」、「睡蓮の池」などの作品も見ることができます。
そしてモネから影響を受けたほかの画家の「積みわら」の絵も展示されています。
アメリカ人の絵は印象派の影響を受けているので、多くは明るく雰囲気のいい絵です。自宅に飾ってもいいような絵です。しかし、モネの影響を受けながらもさらに別の方向に発展していた画家もおりまして、モネは描かなかった肖像画を描いた画家の作品も展示されています。
また、モネの義理の娘たちにまつわる絵も展示されていたり、それに関する音声ガイドもありまして、モネの家族の話も面白く思われました。

インド・ネパール料理カナ(新宿区馬場下町)

2011年01月17日 | 食道楽
再び早稲田の穴八幡前の交差点の角にあるインド・ネパール料理カナに行きました。
この界隈の別の店で食事をして,あまりおいしくなかったこともありまして,今回この店で再度食事をしました。
インド料理の店でいつも注文するように豆カレーを注文しました。
久しぶりで忘れていましたが,辛口にしてほしいと注文しましたら,結構な辛さでありました。

鮨 中乃美家(新宿区住吉町)

2011年01月16日 | 食道楽
あけぼの橋通り商店街にある「鮨 中乃美家」でランチをとりました。
入り口が小さいので,ちょっと見落としそうになりますが,マクドナルドの近くにあります。
ランチの1.5人前のものをいただきましたが,鯛のあらでとったお吸い物もつきまして,おいしくいただきました。
店内が清潔な感じなのもいいです。
また,出かけたくなりました。

築地 すし源 本店UDX店(東京都千代田区外神田4丁目)

2011年01月15日 | 食道楽
秋葉原のUDXビルの中にある築地 すし源 本店で食事をしました。
ランチの時間でしたので,お手頃な値段で食事ができます。
本当に小さな器に盛られた海鮮の丼3つのセットをいただきました。
大した量ではないかと思いましたが,3つも食べると意外にもお腹いっぱいになりました。

秋葉原のUDXビルは初めて行きましたが,寿司の店をはじめ,かなり飲食店が充実しています。

京おばんざい&お茶屋Bar豆まる(千代田区丸の内2丁目)

2011年01月14日 | 食道楽
カンディンスキーと青騎士展を見に行った帰りに丸の内のブリックスクエアにある「豆まる」という店で食事をしました。
ブリックスクエアの中とは思えないほど内装は凝っています。
HPを見ますと京都天龍寺の堀壁のモチーフということで,瓦を埋めているということなのでしょうか。「由々しい雰囲気」というHPの表示が適切かどうかはわかりませんが,高級なマンションのエントランスのような重厚な雰囲気です。
料理はといいますとかき揚げ御膳をいただきましたが,雰囲気良く味わうことができました。かき揚げも良かったのですが,それ以外についていました,
きょうのおばんざい(三種)
京たまご茶乃月の出汁巻き玉子
じゃこ飯
がおいしかったです。
相方ねずみはぶぶ漬け御膳にしたのですが,こちらの方は京都の漬け物がいっぱいありまして,この方がより京都らしくはんなりとしていてよかったように思われます(満腹感という問題はありますが。)。

吉祥(恵比寿ガーデンプレイスタワー・渋谷区恵比寿4丁目)

2011年01月13日 | 食道楽
大分前になってしまいましたが,昨年中に恵比寿ガーデンプレイスタワーの38階にある吉祥で会食をする機会がありました。
昔,仕事の上で接点があった方と思いがけずにお会いすることになり,世の中意外に狭いものかと思いました。
料理そのものを写真撮影することは遠慮しましたが,料理は季節の感覚を取り入れたもので,デザートに至るまでとてもおいしかったです。
ぐるなびをみますと,各種お祝いプランをして,顔合わせ・結納プランとあります。個室もいくつかあるようなので,このような場に適した店だと思います。

ドイツの文学カレンダー「素粒子」

2011年01月12日 | ドイツ語
我が家では道楽ねずみことフランツは
ドイツの美術カレンダー
相方ねずみは
ドイツの文学のカレンダー
を日めくりカレンダーとして使っています。
このほかマウスのカレンダーや星占いカレンダーもあります。
といいましても,2人とも毎日ろくに日めくりカレンダーをみることもなく過ぎて,結局,めくるのさえ忘れることも少なくありません。
さて,相方ねずみの文学カレンダーですが,先週末は「素粒子」でした。
オスカー・レーラーが映画化しており,モーリッツ・ブライプトロイが自分の教え子の女子高生にまで性欲を抱いてしまう,変態教師を演じていました。
私はもちろん映画でしか知らないのですが,エンディングは原作と映画では違い,原作の方が悲劇的ということです。

トリスタンとイゾルデ(新国立劇場・渋谷区本町)

2011年01月11日 | オペラ道楽
昨日,新国立劇場でオペラ・トリスタンとイゾルデを見て参りました。
非常に長大なオペラで,なおかつ動きが少ないので,今までやや苦手意識を持っていました。

歌手は,ニーベルングの指環に続いて,テオリンがイゾルデ役で登場です。バイロイトでもイゾルデ役で歌ったことがあるそうです。非常に存在感のある歌声で,登場場面の多いこの役を見事に歌いきっていました。
イゾルデは最初,トリスタンに対し,愛憎相半ばする気持ちを持ち,毒薬を使おうとするのですが,媚薬をきっかけにトリスタンと深い愛情によって結ばれるようになり,その最期を見取ることになります。テオリンは最初の場面から最後の場面までうまく歌いきっていました。
同時に,侍女ブランゲーネ役のツィトコーワも大活躍でした。船の中では水夫たちからセクハラ?を受けながらも,女主人イゾルデをとりまく情勢をきちんと把握し,機転を利かせるなどの方法で救おうとし,結局は果たせないまま終わってしまうというこの役をうまく歌いきっていました(私はいつもトリスタンとイゾルデを見に行くと,ブランゲーネ役の歌手がいいと思ってしまうのですが,これは役得なのでしょうか。)。もちろん,トリスタン役のグールドも素晴らしかったです。

水を張った演出と聞いていましたが,それは2幕目のことで,舞台に常に水を張っている訳でもなく,ヴォツェックとイメージが重なることもありませんでした。
むしろ,この演出で存在感が強いのは「月」です。
オペラの開始とともに昇った月は,高さ,色など場面によって変わりつつ,第3幕でイゾルデの退場と共に沈みます。第3幕のトリスタンが瀕死の場面では,白く小さくなっていくので,これは月ではなく,恒星であって,赤色巨星から白色矮星に変わって星の寿命が尽きるということなのかなとも思いましたが,イゾルデの登場に合わせて再び赤く輝いてきていました。
しかし,大きな月ですとlunaticな雰囲気をたたえたサロメの方があっているようなイメージではありますが。

大野和士さんと東京フィルハーモニー交響楽団も大活躍でした。
ワーグナーのオペラでは,最近は新国立でもブーイングが見られるということでしたが,ブーイングもなく,無事に終わりました。オペラトークで大野さんは,いい方だなと思っていましたから,ワーグナーオタクたちの無意味なブーイングがなく終わって良かったです。【追加・他の人のブログを見るとやはりいたということを書いている人がいます。フランツは耳が悪くて気がつかなかったのかもしれませんし,あるいはあの指揮にブーイングはあり得ないだろうと信じていたので気づかなかったのかもしれません。】

第2幕のトリスタンとイゾルデの合唱の場面ですが,舞台もとても美しく,この場面の素晴らしい歌と音楽を聴きながら,舞台の美しいライトを見ていれば,もう細かい台詞など分からなくてもたいしたことではないと思えてきました。このオペラは舞台の細かい演出を追うのではなく,基本的には歌と音楽を楽しむことができればいいのではないかと,当たり前のことに改めて気づいた次第です。

開幕前


第1幕と第2幕の幕間


第2幕と第3幕の幕間(18時前ですがもう真っ暗です。長時間のオペラです。)







秋山聰先生ご講演「デューラーにおける名声のメカニズム」

2011年01月10日 | 美術道楽
国立西洋美術館のデューラー展の関連行事として,東京大学准教授の秋山聰先生の講演を聴講して参りました。
秋山先生はデューラーの専門家です。

「死後の名声に関して生前から何ら手を打っておかなかった者は,その死後記憶されることなく,その死を悼む鐘の音とともに忘れ去られてしまう。」というのは神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の言葉とのこと。マクシミリアン1世はその点,十分な配慮をしたようですが,マクシミリアン1世の演出を助けたデューラーもかなり入念な準備をしていたようです。
ますは「薔薇冠(ロザリオ)の祝祭」の絵。幼子キリストの産着には大きな蠅の絵が描かれており,否応なしに蠅に目が行きます。絵の中の登場人物もみんな気になって仕方がなさそう。信仰の対象となるような絵なのになんなんだろうと思うと,登場人物の中にデューラーがいます。絵画に感情移入することを妨げ,観客に否応がなしに画家のことを考えさせてしまうという高等テクニックのようです。同じようなことが「12歳のキリスト」や「1万人の殉教」の絵にも見られるとのことです。
また当時の著名な人文学者と親交を結び,その肖像版画を作成し,彼らの業績に比べれば,肖像版画で描写することができることはたいしたものではないというような謙虚な銘文を書きながら,著名な人文学者とともに高い名声を保持するという互恵関係を結んだことなども興味深く聞きました。
ルターの登場によるキリスト教世界の対立関係を反映するといいますか,代理するかのようなデューラーとクラナッハとの対立するかのような肖像画作品の対比もとても面白く思われました。

個々の作品の解説ということに留まらないデューラーの画家,版画家としての「経営」戦略もわかるようで大変興味深いご講演でした。

Canon EF70-200mm f4L IS USM

2011年01月09日 | 買い物道楽
とうとう買ってしまいました。
ゴルフもスキーも車も関心のない道楽ねずみことフランツですが,何故か一眼レフデジカメというオタク的な趣味があります。
一昨年末にCanonの7Dを購入してから,望遠レンズのいいものが欲しいとかねがね思っていました。
昨年末にささやかな臨時収入があったのをいいことに,これを元手にとうとう望遠レンズCanon EF70-200mm f4L IS USMを購入してしまいました。
実はこのほかにCanon EF70-200mm f2.8L IS USMやCanon EF70-300mm f4-5.6L IS USMも候補に考えていました。前者の性能はについては誠に評判がいいのですが,何せ値段は自分の購入したものの倍。しかも,重さまで倍です。これではさすがに海外旅行には持って行っても身動きができないだろうと考えました。Canon EF70-300mm f4-5.6L IS USMについては,最新鋭のレンズですが,これよりCanon EF70-200mm f4L IS USM+エクステンダーの方がいいという噂を価格comで知りました。かくして,購入するのはCanon EF70-200mm f4L IS USMに決めたのですが,ネットショップでできるだけ安くなるのをまっていた反面,1月10日には5000円のキャッシュバックフェアがなくなってしまうため,ギリギリのところで注文しました。



かくして届きましたが,まだまだ未熟。届いて間もないので,これから習熟していきたいです。

望遠レンズ+Eos X2で撮影した小石川後楽園の景色
これでは望遠の良さを十分に引き出せていません。




ところで,これを購入するのとほぼ同じ時期に肝心の7Dが故障し,現在修理中です。その修理費は,タムロンの望遠レンズを買えそうな値段です。orz
臨時収入があると臨時支出があるので,臨時収入をあまり気前よく使ってはならないと実感しました。

宮本ん家(新宿区舟町)

2011年01月08日 | 食道楽
インターネットを見ていましたが,四ッ谷三丁目の近くの杉大門通りに豚丼専門の店「宮本ん家(ち)」という店が開店したという情報を知りました。
市ヶ谷経済新聞というちょっと引いてしまいそうな名前のサイト(たぶん総会屋とは関係がないと思います。)に記事が載っていました。
豚丼は十勝地方の名物です。十勝地方で,養豚の広がりと共に庶民が普通に食べられる豚の料理として,豚丼が開発されたとのことです。

早速,仕事帰りに出かけてきました。
地図は持っていませんでしたが,杉大門通りを四ッ谷三丁目方面から曙橋方面に探してみますと,外苑東通りに抜けるあたりになってようやくありました。2階にあがるドアを見て,驚きました。Tirez (Pullと同じ意味)というフランス語の表記があります。
昔,フランス料理のパザパのあった場所ですが,どうやらパザパは近所の別の場所に移転したようです。

豚丼ですが,店内には豚肉を炭火焼きで焼けるようになったスペースがあります。カウンターからも焼いている様子が見えます。
注文を受けて大きな豚肉を1枚1枚焼いてくれます。甘さを控えたしょうゆベースのタレで焼き上げ,丼にのせできあがりです。丁寧な仕事ぶりです。
豚バラ丼の中690円でも豚肉もご飯も多く,すっかりお腹がいっぱいになりました。とても満足でした。
十勝名物の正統派の豚丼のスタイルで,チェーン店が狂牛病対策として作った安物の豚丼とは完全に異なる食べ物です。

器もただの丸い丼ではなく,とても凝っています。
今度は豚ロース丼を食べて見たいです。