東京都現代美術館で開催中のガブリエル・オロスコ展に行きました。
オロスコはメキシコ生の現代のアーティストですが、国内の美術館としては最初の初個展ということです。
金沢21世紀美術館の所蔵する《ピン=ポンド・テーブル》など興味深い作品が多数展示されています。
この《ピン=ポンド・テーブル》などは,実際に観客が卓球をしてもよいということで,驚きました。
車を縦に3等分し,真ん中の部分のみを抜いて切り合わせた《La DSカーネリアン》やコンピューターを用いて幾何学的に作成された《サムライ・ツリー》なども面白く思いました。非常によく考え抜かれて造られた作品という印象を持ちました。
ほかにも写真の作品も多数あり,寝ているワンちゃんの写真も面白く見ました。
また出かけて見たいです。
HPからの紹介
(引用はじめ)
ガブリエル・オロスコ(1962-メキシコ生)は、1990年代前半から現在まで国際的に活躍している現代美術を代表するアーティストの一人です。
オロスコは、路上に打ち捨てられた物や何気ない風景の中から魅力的なかたちを発見したり、それらにほんの少し介入してかたちを変えたりして作品に転換します。日本庭園で石や砂を水の流れに見立てるのにも似た事物の新たな読み替えは、見る者にそれを読み解く楽しさを与えます。地域性や政治性を排除したユニバーサルな彫刻や、さりげないスナップショットのような写真は、90年代の現代美術を語る上で欠かせないものであり、現在活躍する日本の若手アーティストにも大きな影響を与えています。
人工物でも自然物でもこの世の事物はすべて、これまで移動したりかたちを変えたりしてきた内なる時間を有しています。事物と事物とが時に交わり、また離れるといったことを繰り返し、宇宙の中で万物が流転し循環するその様をオロスコは捉えます。
オロスコは2009年から2011年にかけ、ニューヨーク近代美術館を皮切りにテート・モダンほか世界の主要美術館で大規模な個展を開催するなど、現在も変わらぬ評価を得ています。一方で、これまでアジア圏ではあまり展示の機会はなく、今回は待望の国内美術館での初個展となります。本展では、自動車を分割して貼り合わせた代表作《La DS》や最新のカンヴァス作品など、オロスコの魅力を伝える過去から現在までを紹介します。異なる年代と場所で生まれた作品がここ東京で出会い、新たな循環が始まります。(引用終わり)
《ピン=ポンド・テーブル》