道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

新宿御苑のツツジ(新宿区内藤町)

2009年04月30日 | 風流道楽
天気のいい緑の日に,新宿御苑に行きました。
ツツジを見るのが本来の目的でしたが,4月29日は新宿御苑は無料で開放される1日で,イベントも開催されていました。人も多かったです。
休日もあくせく動き回るのではなく,新宿御苑の芝生の上で一日寝ころんで,本を読んだり,昼寝をしたりするのが本当の幸福なのではないかとも思います。




ボスポラス・ハサン新宿2丁目店(新宿区新宿2丁目)

2009年04月29日 | 食道楽
新宿御苑と新宿三丁目の間にあるトルコ料理店「ボスポラスハサン」でランチをとりました。
ボスポラス海峡のボスポラスなので,名前がいかにもトルコ風です(私が,以前ドイツで体調を壊した際に診察していただいたお医者さんもボスポラスさんという名前の先生でした。ギリシャ系ドイツ人のようでしたが・・・)。

新宿通に面したところで,ジョナサンの向かいです。
定番のドネルケバブのランチを注文しようとした瞬間に,店の人にチキンの煮込み料理の日替わりランチを勧められてしまい,そちらにしてしまいました。トマト(だったと思います。)のベースでチキンを煮込んだものにチーズをかけたもので,私のようにトルコといえばケバブしか知らない人間にはいま一つトルコ料理らしさを感じさせてくれない料理でした。

メインのチキンの煮込み


やはりケバブのランチにしておくべきだったと後悔しました。

ランチセットにはパン,スープ,トルコティーがセットで付いています。スープは香辛料のきつくない癖のない味でした。

インド定食ターリー屋(新宿区新宿1丁目)

2009年04月28日 | 食道楽
新宿御苑で夕食にありつける店を物色していましたところ,派手な看板の「ターリー屋」という看板が目に入ってきました。
ナンおかわり自由というのが魅力です。

初めての店でよくわからなかったので,お勧めの「ターリー屋定食」890円というのにしたのですが,2色カレー定食790円との差はライスが付くことのみのようです。それだったら2色カレー定食にして,ナンのおかわりをすれば良かったと後悔しました。
ナンはとてもおいしかったのに,既にライスも食べて満腹になっていて,2枚目のナンにたどり着けませんでした。
是非,今度は2色カレー定食にして,ナンのおかわりをしたいものです。

テイクアウトも可能な店のようです。


亀戸天神の藤(江東区亀戸3丁目)

2009年04月27日 | 風流道楽
日曜日の晴れた日に亀戸天神の藤まつりに行ってきました。
藤棚にも藤が咲き誇り,満開に近い状態になってきました。



藤といえば,何といっても京都の平等院が名所ですし,そのほかの名所も京都御所の飛香舎とか奈良の春日大社といったところを思い出しますので,自分の中では藤の名所はどちらかといえば西の方面というイメージでした。

今回,初めて亀戸天神に行きまして,こちらの藤もなかなかのものだと思いました。

普段の庭園めぐりは文京区内と新宿御苑に偏りがちなのですが,たまには少し行動範囲を広げてみるのもいいかと思いました。


Goldpfeil再び(中央区銀座1丁目)

2009年04月26日 | 買い物道楽
このブログも先日Goldpfeil銀座店の閉店とドイツ本国における倒産手続開始決定のことを書きましてから,見ていただける方の数が増えたようです。

4月18日の初日のセールでは,あまりの人の多さに圧倒され,すごすごと帰ったことは以前に書きました。
初日の様子


この度,ようやく入店して買い物をしてきました。欲しかったベルトはなくなっており,カードケースの中に入れるビニールの収納ケースもなくなるなど,早くも品薄になる傾向があったようです。大きな鞄類は、値段ばかり高いものの,自分の趣味に合わないというものも多かったです。

その中で,どうにか買うことのできたものの一部が冒頭の写真です(相方から掲載の許可がおりないものもありましたので。)。
セカンドバックは,古典的なデザインながら使い勝手が良さそうで,しかも値下げ率も高く,コストパフォーマンスのいい買い物ができました。財布は,やや大きめもものしか残っておらず,少し期待したものとは違いましたが,将来的に買うことができなくなるかと思い,買いだめのつもりで買ってしまいました。

それにしても,Goldpfeilがこんなに人気とは知りませんでした。
会社自体の倒産手続が進行しており,ブランド自体が既に消滅の危機に瀕しているのに、これだけ売れるというのもすごいと感心します。

はら田(神奈川県逗子市逗子)

2009年04月25日 | 食道楽
神奈川県立近代美術館に行った帰りにJRの逗子駅の近くにある和食料理の店「はら田」に行きました。
夜は,居酒屋になるのでしょう。
昼も海鮮料理を中心にメニューが豊富です。
海鮮丼,海鮮天丼等もあったようですが,店のお勧めとして書いてあったアジの刺身定食を食べました。納豆や昆布の佃煮等もついており,味覚的には満足しましたが,何せ刺身なので満腹感は十分とはいえず,海鮮天丼あたりにしておけばよかったと思いました。

クーデターの成功と失敗

2009年04月24日 | 衒学道楽
少し趣向を変えまして,この間見ました映画「ワルキューレ」からクーデターについて考えてみました。

クーデターとは,フランス語のcoup d'ètat。つまり国家(体制)に対する一撃です。国家に一撃を加えて,体制を乗っ取ることで,体制ごと壊す革命とは違います。

ワルキューレ作戦は,①ヒトラー暗殺,②ヒトラー暗殺が側近達の犯行によるものと見せかけて,国内予備軍を招集し,SS本部や官庁街を制圧する,③新政権の樹立といった順序のプランだったと思います。シュタウフェンベルク大佐の暗殺計画実行の場面では暗殺が失敗したのは,偶然によるところが大きかったのですが,そもそもヒトラー暗殺は何度も試みられ,ことごとく失敗していることを考えると,最初から①が成功する確率は高いとはいえなかったと思います。となれば、計画全体が成功する可能性も低かったのだと思います。

ところで,成功したクーデターの例として,私が一番最初に思いつくのは,司馬仲達によるクーデターです。時代と場所を大きく異にしますが,司馬仲達ほど完璧なクーデターを遂行した人物をなかなか思いつきません。
司馬仲達は, 魏の曹操,その子文帝曹丕、その子明帝曹叡と三代の君主に仕えていましたが,曹叡の死後、その養子曹芳の時代には,一時期,名誉職の太傅(皇帝の師)に格上げされる形によって,曹爽一派に実権を奪われます。しかし仲達は,病気のふりをして引きこもったり,もうろくをしたふりをして曹爽一派を油断させるなどした上,曹爽が皇帝である曹芳の供をして洛陽を離れた隙をねらって、皇太后(明帝の皇后)の郭太后を担ぎ出し,その令と称して,武器庫を奪い,人事の刷新を行うクーデターを断行します。曹爽は兵権を奪われるだけで,罪は許されると言われたのをそのまま信じ,降伏しますが,最終的には命まで奪われてしまいます(桓範という人物は,洛陽から脱出して,曹爽に対し,皇帝を擁立して仲達を撃つべきだと進言したのに,曹爽がこの進言を取り上げないのを嘆き,曹爽の父の曹真は立派だったのに,その子供はブタばかりで,そのせいで自分もおしまいだと言ったと伝わっています。)。
司馬仲達のクーデターの成功の秘訣は,①皇太后という御旗を用意したこと,②クーデター前には敵を油断させ,しかも絶妙なタイミングを慎重に選んでいること,③いったんクーデターを起こした後は,速やかに武器庫を奪い,人事の刷新を断行していることが挙げられますが,最も重要な要素は,④仲達自身が魏の大都督にまで上り詰めた人物で,蜀の諸葛孔明と戦っても負けないほどの知略に優れた名将であったこと,⑤これに対し,曹爽は権力欲が強いだけで,実力を伴っていなかったことが挙げられると思います(何せ,曹爽は皇帝を擁立していたので,本来であれば曹爽の立場の方が有利であったといえますが,桓範の進言を取り上げる実力も持っていませんでした。)。
こうして分析してみると,仲達のクーデターの成功の秘訣は,最終的には仲達と曹爽の実力の差であったと思えてきます。

2つのクーデターを取り上げましたが,クーデターを起こす温床はが多くの場合,軍にあるということは,古今東西を問わないように思われます。
そして,そのことを誰よりもよく理解していた人物がいました。
スターリンです。
そのうちに,スターリンによる,赤軍の英雄トハチェフスキー元帥の粛清の話なども取り上げたいと思います。

つづみ留次郎(新宿区愛住町)

2009年04月23日 | 食道楽
四谷三丁目の駅近くの新宿通から一歩靖国通り方向に行ったところに,牛タン料理の店「つづみ留次郎」があります。
趣のある入り口を入ると,和風の掘りごたつ形式の座敷があり,カウンター席まで堀りごたつになっていて,雰囲気もいいです。
ランチタイムだったので,炭火たん焼き定食をいただきました。麦ご飯ととろろも付いています。

ほかにもたんカツ,たんメンチ,たんシチューなどの定食メニューもありました。
割と女性のお客さんも入っていたように思います。

やなぎみわ マイグランドマザーズ(東京都写真美術館・目黒区三田)

2009年04月22日 | 美術道楽
恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館で開催中の「やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」展を見に行きました。

やなぎみわの撮影した写真なのですが,写真の内容は被写体となった女性の描く50年後の自分のイメージです。やなぎみわは,被写体の女性と背景,服装,表情のイメージまで対話をしながら,作成したのだそうです。

作品例を挙げますと,
・マネキン人形を前に考え込む老女の姿
・いわゆる「大人のおもちゃ」をスーツケースに詰めこんで帰国した孫娘と対話する老女
・モデル時代に活躍したありし日を思い出して,墓場に横たわる長い墓石の上でポーズをとる老女
・女の子供の声だが,老人風にメイクしているようにも見える複数の女性が何度も何度も繰り返し,バースデーソングを歌い,バースデーケーキのキャンドルを消すという作業を延々と続ける映像作品
等々変わった作品が多いです・

やなぎみわといえば,3年前に品川区の原美術館で開催された「舞い降りた桜 ザハ・ハディドとめぐるドイツ銀行コレクション」で初めて「かごめかごめ」という作品を見て,強烈な印象を持った芸術家です。ほかにも「エレベーターガール」という作品も見たことがあります(大阪の国立国際美術館で見たような気がします。)。
これらの作品と比べると,昨年の「液晶絵画」展に出品された作品も今回の作品もややインパクトに欠けるような印象を持ちました。

根津神社(文京区根津)のツツジ

2009年04月21日 | 風流道楽
桜のシーズンが終わると,ツツジのシーズンになります。
先週末に根津神社に出かけて,ツツジを見てきました。

まだまだ早咲きから中咲きくらいが咲いている程度で,満開とはいきませんでした。
昨年は4月29日に出かけて,満開の時期を過ぎてしまっていましたが,今回は逆に早すぎました。





朝早かったので,混雑もしていなかったですが,根津のたいやき屋がまだ開いていない時間でした。

谷根千も住んでみたかったところの一つで,魅力のある街です。


ワルキューレ(映画)

2009年04月20日 | 映画道楽
オペラのワルキューレだけではなく,トム・クルーズ主演の映画ワルキューレも見に行きました。
アメリカ映画で,トム・クルーズ主演と聞いていたので,正直,あまり内容を期待していないところもありました。
しかしながら,実際見ていますと,史実に正確に基づいてヒトラー暗殺計画の始まりから終焉までを描いています。格別にトム・クルーズの演じるシュタウフェンベルク大佐のみにスポットライトを当てるのではなく,ワルキューレ作戦に関わった人物それぞれの個性(優柔不断であったり,自己保身を図ったり,逆に最後までシュタウフェンベルクを支えようとしたりなど)をうまく描き出しています。
私個人としては大変いい作品だったと思うのですが,私の評価している点そのものをマイナス評価の根拠としてこの映画を面白くないという人もいるようです。トム・クルーズが特別な存在として出演していないと満足することができない人や史実の結末を映画の結末として受け入れることができない人には,あまり評判がよくないのでしょう。

1月のドイツ旅行で,旧SS本部跡も見てきたことなども思い出しながら,見ました。
また,今日,シュタウフェンベルク大佐の名前をつけ通りもドイツの各地にあると聞きましたが,ベルリンのStauffenbergstrasseはティアーガルテンの近くで,すぐ近くにまで行っていたことも後で知りました。

シュタウフェンベルク大佐を記念した切手



少し話題がそれますが,この映画にも悪名高いDr. Roland Freisler(ローラント・フライスラー)裁判長が出ています。ナチスの司法の権化のような裁判官です。
「白バラの祈り ゾフィー・ショル 最後の日々」の映画の際は,入廷の際にハイル・ヒトラーと敬礼をする場面まで忠実に再現されていましたが、今回はその場面まではありませんでした。ヒトラー暗殺計画事件の裁判でも,フライスラーは被告人に対し,ひどい罵詈雑言を並べ立て,徹底的に辱めるなどの悪行の限りを尽くすのですが,本作ではその部分の描写はほとんど省略されていました。
シュタウフェンベルク大佐らの実行グループが,このような辱めを受けることなく,速やかに軍法会議で死刑となり,軍人らしく銃殺されたことだけは救いです。

現実のフライスラーの映像



紀の善(新宿区神楽坂1丁目)

2009年04月19日 | 食道楽
神楽坂,飯田橋方面に詳しい相方に教えられて,神楽坂の甘味処「紀の善」に行きました。
店で食べるのが基本ですが,テイクアウトも可能なので,今回は「抹茶ババロア」をテイクアウトしました。
抹茶の味はかなり強く,苦みも感じるところに,餡とクリームを付けて食べると,ほどよい具合となり,とてもおいしかったです。

(余談)店の前で買うか買うまいか迷っていたところ,若い女の子2人組が,これが有名な抹茶ババロアね,とか,これは確実に買うけれど,最後に買いに来ようなどと話をしているのが,聞こえて,思わず煽られて買ってしまいました。


志満金(新宿区神楽坂2丁目)

2009年04月18日 | 食道楽
神楽坂にあるうなぎや志満金に行きました。飯田橋方面に近いところにあります。
うな重は4000円から1700円のコースがありますが,頼んだのは真ん中の寿の2700円のコースです。肝吸いももちろんつきますし,うなぎは脂もほどよく落とされて柔らかく,とてもおいしかったです。これなら,もっと高い値段のうな重にしても,食べられてしまうでしょう。

ご飯の量が多いのに,少し驚きました。ご飯がうなぎの「宮川本店」の方が好みでした。

最後には抹茶とお茶菓子まで付きます。



Goldpfeil銀座店閉店

2009年04月17日 | 買い物道楽
以前のブログでも書きましたが,ドイツでお気に入りのブランドにGoldpfeilがありました。
しかし昨年の夏にドイツのGoldpfeil社(EganaGoldpfeil Europe (Holdings))自身がヘッセン州のOffenbach区裁判所(倒産裁判所)に倒産手続開始の申立てをし,既に2008年10月30日に開始決定がされているようです。もっとも,ドイツの倒産法制は破産と再生の統合型の法制度なので,最終的にGoldpfeilの倒産がどのような結末になるのかはわかりません。どうも少なくとも倒産手続は終了していないようですが・・・

日本ではゴールドファイルの店が昔は帝国ホテルにあったのですが,そこは大分前に閉店になり,最近になって伊勢丹から取り扱いを辞めたという連絡の葉書が来たところでした。
そして,とうとうゴールドファイル銀座店も7月20日で閉店になることになったとの連絡が昨日きました。

Goldpfeilを買うようになったのは,相方との新婚旅行の際に,Hamburgのブランド街で,人のお土産に買っていったことから始まります。その後,今や鞄や小物などを少しずつ買いそろえていったのですが,もう買う機会も少なくなるでしょう(実は1月のドイツ旅行の際には,事情を知らないまま,フランクフルト空港内にあったはずの店を探し回ってしまいました。)。

銀座店では,新作は30%,その他の全品60%以上offのセールをするそうですから,一度行ってみようかと思います。

Niedereggerのマルツィパン(リューベック)

2009年04月16日 | 食道楽
以前のブログでFassbender&Rauschのチョコがマルツィパン風の中身が入っていて,期待したほどおいしくなかったと書きました。
マルツィパンとはすりつぶしたアーモンドと砂糖でつくるお菓子で,チョコレートの中にこれが入っていることが多いです。


我が家でもNiederegger社のマルツィパンは評判がいいです。
昔,相方と新婚旅行に訪れた場所の一つがリューベックだったのですが,リューベックの名物のマルツィパンで比較的癖のないおいしさが好評で,フランクフルトの空港でもお土産に買いました。

ところで,Fassbender&Rauschのチョコも帰国してしばらく経ってから同じチョコを食べてみましたら,今度はおいしく感じました。ドイツの味覚としばらく離れたからおいしく感じたのかも知れません。