道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

大漢風終わる+お花見(3):小石川後楽園

2008年03月31日 | 日常の道楽
今日,BS日テレでやっていた中国ドラマ「大漢風」の再放送が終了しました。項羽と劉邦をめぐるストーリーです。大昔,高校生の時に漢文の授業で,史記の項羽本紀を最初から最後まで全部読みまして,ストーリーにはすでに詳しかったので,とても面白く見ました。
少し気になったのは,劉邦の悪い面をかなり呂太后に押しつける形で役作りをしていたことです。本当の劉邦はもっと悪人だったと思います(農民から中国の頂点に登り詰めた人物は,3人しかいないと思いますが,登り詰めた後,皆,一様に功臣の粛清を徹底的に行っています。)。それと劉邦の死以後の話は随分と省略されている割には,しっかりというか,やはり人豚の場面があるのは嫌になります(ただし,映像のトーンは下げてあります。)。
私としては,淮陰侯韓信の活躍する場面,特に山と岩ばかりの関中から脱出する回が一番よかったです。

さて,今日の写真ですが,小石川後楽園の桜です。このあたりにある石切橋の近くには,「橋もと」や「石ばし」という有名な鰻屋があると,食通の相方(細君のことです)から聞いていますが,まだ行ったことはありません。

お花見(2):毛利庭園

2008年03月30日 | 日常の道楽
森美術館の「アートは心のためにある」を再度見に行きました。
今回は,相方こと細君に付き添って再度見に行ったのですが,まあ何と美術館内のうるさいことうるさいこと。オバサン達の超弩級の大音響の話し声が館内に響きわたり,落ち着いて見ることもできにくい状況でした。森美術館は,展望台と美術館の入場券を共通にするという信じ難いことをしているので,美術館に全く関心のない人まで入ってきてしまうのです。このあたりの取り扱いを変えてもらいたいところです。

写真は毛利庭園の桜です。

お花見(1):江戸川公園

2008年03月29日 | 風流道楽
本当は週末にしなければならない仕事がたくさんあります。特に先週末は横浜に出かけてしまっており,木曜日,金曜日は送別会だったものですから・・・
と思いながらも,お花見は今日しかないと思いまして,今日一日中,江戸川公園,新江戸川公園,小石川後楽園,伝通院,播磨坂,小石川植物園,新宿御苑,戸山公園とひたすらお花見をしてきました。宴会続きでけだるい身体にむち打ってひたすら歩き,かつ,ひたすら写真を撮り続けること150枚。最後には自分もカメラも電池切れになりました。
写真は随時公開したいと思いますが,これだけいろいろなところで,写真を撮っていますと,不動産会社のマンションのパンフのような写真ができあがるなあなどと考えてしまいます。とおりもおり,以前に見学したM地所のO羽の物件のMRのあったビルの裏手にやってきました。ほかにも,M不動産やT不動産のパンフにもあってもおかしくない??ような景色の写真もとれました。

今回の写真は江戸川公園です。あまりきれいという印象のない神田川が意外に桜とあっています。京都にある哲学の道・・ほどではないですが,いい景色でした。

送別会

2008年03月28日 | 日常の道楽
3月は送別会のシーズンです。昨日,今日と送別会の連続です。あまり酒の飲めない自分には身体的にもしんどくなりますが,突然,会社を辞めることになった人もいるので,無理をしても送別会には出るようにしています。
写真は,日比谷公園の夜桜です。

ニュルンベルク裁判(映画)

2008年03月27日 | 映画道楽
今日(3月27日)の未明の時間帯に「ニュルンベルク裁判」という映画をやっていました。まだ見てはいませんが,DVDプレーヤーで録画をしました。ナチスの司法関係者に対する戦争責任の追及の話と聞いています。
ナチスの司法関係者といえば,悪名高いのは映画「ゾフィー・ショル 白バラの祈り」の登場人物の一人であったローラント・フライスラーであります。共産主義者からナチスに転向して,民族裁判所長官にまでなったフライスラーは,白バラ事件の裁判でもヒトラー暗殺未遂事件の裁判でも悪名を残しました。フライスラー自身は敗戦時までに爆撃の被害で死亡しているので,「ニュルンベルク裁判」の映画に登場しないはずですが,この映画はどのような話なのでしょうか。長いので,録画をいつ見られるかもわかりませんが,楽しみです。

写真は昔,相方と旅行をした際のニュルンベルクのクリスマス市のものです。

六義園の夜桜

2008年03月26日 | 風流道楽
仕事が終わった後,早めに退社して,六義園の夜桜を見に行きました。しだれ桜はもう満開になりました。日が暮れてもというか,暮れてから人の来ること来ること。しだれ桜の周りは人ばかりです。写真を撮るにも近づきすぎるとしだれ桜全体が写らないですし,遠ざかると人ばかり写ってしまうという状態で苦労しました。

考えてみると,京都の円山公園や清水寺の夜桜を見たことはあったのですが,東京でライトアップした夜桜を見たのは,今日が初めてだったような気がします。やはり,東京での生活は忙しくて余裕が少ないのだと改めて実感しました。

ドイツの美しい本2006

2008年03月25日 | 美術道楽
今年の初めに文京区水道のトッパンホールの中にある,印刷博物館で開催された「ドイツの美しい本2006」展に行きました。毎年開催しているようで,私は昨年も見に行きました。
基本的に本の装丁の美術展なので,なかなかいいと思っても記憶に残らないのですが,一つ記憶に残ったのは画家ホルスト・アンテスの作品展の図録です。
ホルスト・アンテスといえば,その作品だけではなく,北アメリカの先住民ホピ族が信仰をもとに作ったカチーナ人形のコレクターとしても有名です。3年前に葉山にある神奈川県立近代美術館で「アンテスとカチーナ人形」展をやったのですが,その際にはカチーナ人形も展示され,中にはゲゲゲの鬼太郎の目玉おやじみたいなものもありました。


桜咲く

2008年03月24日 | 日常の道楽
運動不足解消のため,週末に1回から2回,新宿コズミックセンターのプールで1キロ泳ぎます。スタンプラリーをやっているのですが,とうとう最後まで行きました。
この週末は首都圏でも桜が開花しました。写真はプールへの行き帰りに通る戸山公園の桜です。


ばらの騎士(二期会)

2008年03月23日 | オペラ道楽
昨日,神奈川県民ホールに出かけて,二期会のオペラ「ばらの騎士」を見てきました。
神奈川県民ホールとびわ湖ホールとの共同制作で,ベルリンのコーミッシェ・オーパーのプロダクションによる演出とのことでした。
コーミッシェ・オーパーといえば,ベルリンにある3つの歌劇場の一つで,現代的な演出をするという評判のところです。今回も,さぞかし・・・と思って出かけたのですが,現代に演じられるオペラとしては割と普通の演出でした。舞台が傾いているというのもそれほど珍しくはないと思います。
1幕目は変化が少なく,若干退屈でしたが,2幕目はテンポが早くて面白く,3幕目では登場人物相互の感情を読みとりながら,楽しむことができました。2幕目で,下品な男爵との結婚を拒むゾフィーが突然,衣装を脱ぎ始めたときは,おおっとこれはサロメのような展開か・・・と期待してしまいましたが,ここで脱ぐという必然性があろうはずもなく,下着姿になるところで終わりました。3幕目の最後では,オクタビアンとゾフィーを送り出した元帥夫人が,ここでも堅苦しい衣装を脱いで身軽になったところで,宝石箱のようなものをこっそり取り出したものの,その場に現れた子供がそれを持ち去っていくという謎めいた終わり方で,演出の意図が読めませんでした。何らかの機会にこの演出の意味を教えてもらいたいものです。

昨年は新国立劇場やチューリッヒ歌劇場来日公演,ドレスデン歌劇場来日公演等で,いずれも「ばらの騎士」が演じられましたが,昨年の前半は,転居後間もない時期で忙しく,後半にあったドレスデン歌劇場の公演ではタンホイザーを見てしまい,チューリッヒ歌劇場の公演も行けないままでなかなか見る機会がありませんでした。今回,ようやく念願の「ばらの騎士」を見ることができました。


海鮮市場めし兆-小田急物産展

2008年03月22日 | 食道楽
一昨日,新宿の小田急でやっている物産ベスト百選に行きました。特に地域の限定のない,実に幅広いというかテーマのない物産展ではありましたが,札幌の海鮮市場めし兆の1890円のデラックス弁当はとても良かったです。蟹,いくら,うにが文字通りてんこ盛りで,ふたができない状態。量が多いだけではなく,すべて本物のおいしさでした。彦麿呂さんだったらこういうのをどう表現するのだろうか等と考えながら,味わいました。

我が家では,諸般の事情があって,蟹を食べる機会に恵まれたので,相方も私も蟹の味には詳しいと自負しているのですが,ここの蟹はとてもおいしかったです。よそでは,蟹が有名な地域でも,冷凍の蟹を酢で強烈に味付けして,酢の味しかしなくなっているような状態で出していることも多い中,ここの商売は立派です。物産展が終わっても,小田急の地下でまだ売っているということなので,また買いに行きたいと思います。1890円ではとても安く思われますので,お勧めです。

ルーブル美術館展と湯島天神の梅

2008年03月21日 | 美術道楽
3月初めに東京都美術館のルーブル美術館展に行きました。8時30分から並び,9時ちょうどに開館と同時に入ったのがよかったのか,それほどは混んではいませんでした。
絵画ではなく,調度品が中心の展覧会と聞いていたので,ガラスのショーケースに人が張り付いて動かなくなり,何も見えなくなるという事態を心配をしていたのですが,大きな展示物が多かったので,とりあえず全部見ることができました。
帰りは,漱石の小説の登場人物のように上野から湯島天神を経て,かねやすのある本郷三丁目の交差点まで歩きました。湯島天神は梅が真っ盛りでした。

数学と芸術:フィボナッチ数列

2008年03月20日 | 衒学道楽
ブログのタイトルと中身がずれてきたかもしれません。
今日はさらにずれます。
昨日は関孝和の展覧会の話を書きました。そのついでにという話なのですが,意外なことに数学の中には美術,芸術の分野とかかわりのあるようなものもあります。
例えばフィボナッチ数列です(この場に式を書くことは,私のキーボード操作の限界からできないことをお許し下さい。)。
フィボナッチ数列は黄金分割の配分比と密接な関係があり,それゆえ現代アートでも,フィボナッチ数列それ自体をテーマとするものもあります。例えば,以前に東京都現代美術館のポンピドゥーセンター展で見たマリオ・メルツの「フィボナッチ数列の鰐」といった作品です。

ということで,明日からそろそろ,本来のブログのテーマである文化面の方に戻りたいと思います。あるいは,食を初めとする日常生活の話になるかもしれませんが。

なお,画像はフィボナッチの絵と伝えられるものです。

関孝和と和算の世界

2008年03月19日 | 美術道楽
もう終わってしまった企画ですが,3月2日まで新宿歴史博物館で「関孝和と和算の世界」展をやっていました。
関孝和という名前は, はるか昔,高校生の時に知りました。江戸時代の数学者で,何でも微積分のレベルにまで到達したと聞いたような記憶があります。以前にマンションのMRを見学に出かけた際, たまたま外苑東通り沿いに関孝和の墓の記念碑を発見していたので,今回,この企画展に出かけてみることにしました。
関孝和は群馬県出身で,6代将軍徳川家宣にも仕えたといったことを初めて知りましたが,展示品自体はあまり興味をそそられませんでした。人物画や書物,コンパスといったもので,次々と想像をふくらませるほどの能力や知的好奇心が私自身にはないからでしょうか。

アートは心のためにある

2008年03月18日 | 美術道楽
先日,森美術館の「アートは心のためにある」UBSコレクション展を見に行ってきました。この美術展のタイトルは,展示されている絵の一つからとっており,その絵自体は個人的にはそれほどいいとは思いませんでしたし,またこのような美術展のタイトルの付け方が適切かといえば,疑問もあります。
それはさておき,写真,絵画等の現代美術が実に数多く展示されており,非常に盛りだくさんな内容でした。無料の音声ガイドを聞きながら見て回りますと,ぐったりするほどです。私は,ゲルハルト・リヒターやシュテファン・バルケンホールの作品を見られたことに大満足でした。
余談ですが,私はUBS証券のことを最近までUSB証券だと思っていました。何ともオトボケな話です。

ドイツ語会話力

2008年03月17日 | ドイツ語
今日は珍しいことにドイツ語を使う機会に恵まれました。昼間には私の職場に見学にきたドイツ人を案内し,夜にはドイツ人の集まりに参加しました。
でも,私もドイツにいたのは10年近くも前のこと。やはり覚束なくなります。自分の語学力によって,会話のテーマが限定されてしまい,情けない気持ちにもなります。
もう少し,ドイツ語を使う機会があるといいのですが。