道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

ristorante da massi in trastevere

2016年09月25日 | 食道楽

コルシーニ美術館を見終わったところで、もうくたくたです。

サン・ピエトロ寺院ですっかり疲れましたので、コルシーニを比較的軽めで見ても疲れました。

ということで、コルシーニ美術館の前にあるファルネジーナ・キージ荘は昼食後に行くことにしまして、トラステヴェレ地区を散策し、そこで見つけたレストランDa Massiで昼食をとりました。

 

外にパスタ類の展示までしてあり、鼻のきくねずみたちは誘われるようにして入りました。

 

 

最初はパスタの予定でしたが、他の客の頼んだ海鮮の炒め物の香りがとてもよく、食欲をあおられます。

いろいろみているうちに、OSSO BUCO alla Romanaというメニューを発見し、またもオッソ・ブーコを注文しました。

とその写真をアップしようとした今唖然としました(上の行を記載してから今まで3時間かかっています。)。

写真がありません。この日iPhoneで撮影した写真5枚のみどうやら消してしまったようです。まだ後で探してみますが、どうやらないので、このまま進めるしかないようです。

昨年食べたミラノのオッソ・ブーコより格段においしいです。

きちんと脊椎のまわりに肉もついているので、肉の味と油っぽい脊髄の味と両方楽しめました。写真を紹介することができないのが、本当に残念です。

 

写真が見つからないので仕方がないので、相方ねずみのTonnareli Romanaの写真を紹介します。

見た目はいまひとつですが、とてもおいしかったということです(私のOsso Bucoの写真もビジュアル的には今一つだったような記憶です。)。

 

さすがに一皿のみでは、若干足りないので、相方ねずみとともに1ねずみ1個でティラミスも注文しました。

 

 

 

その後、相方ねずみに発掘の協力をお願いしたところ、相方ねずみのハードディスクの中にお目当ての写真がありました。

これです。

やはり見た目がどうもよくないようです。

それでも、ミラノ風オッソ・ブーコは、リゾットにおまけについているオッソ・ブーコで、しかもリゾットが道端に落ちてそうなビジュアルだったのですから、それよりはかなりましです。肉のほかにグリーンピースがたくさん盛られており、肉とグリーンピースを一緒に食べます。

くどいようですが、味はとてもおいしいです。

 

結局、今回のイタリア旅行で行った店の中で一番おいしい店は、トラストヴェレ地区のDa Massiだったような気がします。

ねずみ属よりも後に来た人たちの肉料理の香りもとてもおいしそうでした。

 

 

 

 youtubeの動画にもDa Massiが紹介されているので、載せておきます。

ristorante da massi in trastevere


コルシーニ美術館

2016年09月23日 | 美術道楽

サン・ピエトロ寺院を後にして、トラステヴェレ地区まで歩き、コルシーニ美術館に行きます。

今回の旅の目的は、ローマ、ナポリにあるカラヴァッジョの絵を制覇しようということにありました。といいながら、Santa Portaに行ったり、野外オペラに行ったり、ポンペイ秘儀荘に行ったりと、いろいろ他のテーマも最終的には混ざったのですが、主要な目的は、カラヴァッジョです。

 

最初の目的は、コルシーニ美術館にある、カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》です。

サン・ピエトロ寺院からコルシーニ美術館までは、テヴェレ河に沿って歩きます。

テヴェレ河沿いのとおりに出る前にサンタンジェロ城が見えてきます。

 

 

テヴェレ河のほとりを結構歩きました。初日でしたし、日本は、ずっと梅雨のような気候が続いていたので、イタリアの太陽のまぶしさが特に感じられました。

写真にはありませんが、街に自動小銃を構えた兵士がまだいます。

刑務所の前を通り過ぎると、コルシーニ美術館です。

 

中に入ってみますと、貴重な絵画なのに無造作に配列されている印象を受けます。暑い気候の中、空調もかけずに窓を開けっ放しの状態で絵画を保存してあり、解説も各部屋ごとにパネルが置いてあり、それを見ながら確認するしかありません。

 

カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》

実はこの絵は、6月12日まで日本に来ており、2か月前に見たばかりでした。ですので、本当はコルシーニ美術館に行かなくてもよかったのですが、せっかくのカラヴァッジョの旅なので程度で「再会」を果たしてきました。

 

ほかの絵です。

ムリーリョ《授乳の聖母》

パネルではMadonna del latteと書いてあるので、授乳の聖母になると思います。

ただ、ドイツ語のサイトで、この絵がZigeunermadonna=ジプシー聖母???(Zigeunerbaron=ジプシー男爵ですので。)となって いるのを発見して訳が分からなくなりました。

 

 

 

ファン・ダイク《麦わらの聖母》

 

 

リベーラ《アドニスの死》

 

 

 

ルーベンス《聖セバスチャン》

 

 

クリスチャン・ブレンツ《ハエ》(the fly)

 

このほか、Psyche carried by the Zephyrsというタイトルの比較的新しい彫刻が、数少ない観光客の関心をひいておりましたが(単にこの部屋は空調があったからかもしれません)、この彫刻の写真は取り損なってしまいました。

 

他にもたくさんあるのですが、どの絵が誰の絵なのか、タイトルが何なのか、いちいちパネルを見ないとわからないので、見づらい美術館でした。絵の管理方法を見ても、あまりやる気がなさそうで、観光客もほとんどいませんでした。

 

美術館の内部の様子

 

入場券

 

 


サン・ピエトロ寺院-Santa Portaその1

2016年09月22日 | 旅道楽

およそ1年ぶりにサン・ピエトロ寺院を再訪しました。

昨年は、ヴァチカン美術館に何度も行き、結果としてサン・ピエトロ寺院はざっとしか回れなかったので、今年は真っ先にサン・ピエトロ寺院に行きました。

 

今年2016年といいますか、2015年12月8日から2016年11月20日までは特別聖年にあたっており、ローマにある4つの教会の聖なる門Santa Portaが開かれます。これらの門は普段は内側から塗り固められており、通ることができないのですが、特別聖年には開かれ、4つの門を全部くぐれば、ローマ巡礼者に特別な赦しが与えられるとのことです。

特別聖年は、基本的には25年おきということですが、不定期に特別聖年になることもあるということです。

さて、その聖なる門ですが、当然のことながらサン・ピエトロ寺院の門が含まれています。

という訳で、当然のことながらサン・ピエトロ寺院は例年に比べても多くの訪問者が訪れていました。

そして、7月にはフランスでテロもあったばかりでしたので、サン・ピエトロ寺院に入るためには、自動小銃を構えた兵士の厳重な手荷物検査を受けることになりました。カトリックの総本山なのですから、それはテロのターゲットになる可能性が高いだろうなと納得もいきます。20年前のドイツでも、連邦の機関の建物に入る際には自動小銃を構えた兵士に手荷物検査を受けることなど稀ではありませんでしたが、平和ボケの日本では全く見かけない風景です。日本でも必要に応じて実施してくれればいいのにと思ってしまいます。

 

閑話休題。

最初にサン・ピエトロ寺院のクーポラに登りました。最初はエレベーター(といってもエレベーターで昇ることができる部分はとても少ない)、次いで階段であがります。クーポラの中をらせん状に上がっていく階段は、クーポラのすきまの中にあるので、水平に立つことができず、自分の体まで斜めにしてあがっていく感じになります(大げさかもしれませんがこれが実感です。)。重力まで下ではなく、斜めにかかっているような錯覚を起こします。何だか、高校時代に物理で習った話のような感じもしますし、映像的には、自分がマックス・クリンガーの《手袋》の登場人物になったような感じです。

そして、最後は文字通りのらせん階段で上に上がり頂上に到達です。

サン・ピエトロ広場が見渡せます。

 

 

 

降りた後は、教会内部を見学です。

我々ねずみ属は、特別聖年という言葉だけは聞いたことがあったのですが、詳しく知らないままサン・ピエトロ寺院のSanta Portaを通り過ぎました。いつの間にか第1のSata Portaをくぐったことになります。

ベルニーニ《聖ペテロの椅子》

 

ベルニーニ《ブロンズの天蓋》

 

ミケランジェロ《ピエタ》

 

それにしても、ものすごい人の数です。ゆっくり写真撮影をするような状態ではありません。「地球の歩き方」を見てもどれが本に載っている何なのかわからず、また、人が多すぎてゆっくり見ていられません。ここはガイド付きのツアーか少なくとも音声ガイドなしでは難しいようです。

 

最後に地下遺跡に入りました。

今回はいったん教会の外に出て、地下から入り込む形で見ました。歴代教皇の墓、初期キリスト時代の石棺などもあります。見どころは聖ペテロの墓ですが、訪問者が多すぎて、地下室はすし詰め状態で、あまりよく見ることはできませんでした。

聖ペテロの墓は写真撮影不可なので、写真はありません。

 

あっと忘れていました、これがクーポラに上がる入場券のチケットです。

 

 

 


ローマ・ナポリ旅行

2016年09月04日 | 旅道楽

久しぶりにブログを再開します。

8月にローマ、ナポリを旅行しました。

その前後は、旅行に行くための準備や後始末、それと休暇に伴う前後の忙しさもあって、すっかりブログを書く習慣を失ってしまい、夏前に行った美術展などすっかり記事にするのを忘れていますが、機会がありましたら書くとして、とりあえず旅行記事を不定期に書きたいと思います。

8月3日にスイスインターナショナルエアーラインズを使い、チューリッヒ経由でローマに行きました。

チューリッヒも昔、行ったことがある街で、シャガールのステンドグラスのある聖母教会や充実したコレクションのあるチューリッヒ美術館など見たいところもありますが、今回は残念ながらトランジットのみです。

 

出発前のラウンジ:去年と違う場所で、第一ターミナルの第4サテライトのラウンジで待ちます。頼めばおいしそうなそばまで出てきます。ホテルで朝食をとらずに、ここで食べたほうがよかったようです。

 

 

 

機内食

オードブル

北欧風サーモンマリネのクラブラックス、和風ゼリーソース寄せ、レッドペッパームース

 

メイン

鯛のソテー、ハーブバター添え、ガスパチョソース、季節の野菜、

 

チーズ

スイス及び世界各国のチーズセレクション

 

デザート

フルーツケーキのオレンジソース添え

 

 

チーズ以外は、四谷の「オテル・ド・ミクニ」のシェフ三國清三氏のプロデュースメニューということです。

メインには、選択肢として「シュペッツレ・プファンネ 根野菜とチーズ入り」というのもありまして、慣れ親しんだ、ドイツの垢ぬけない味、シュペッツレを敢えて頼むという選択肢もあったのですが、やはりおいしそうな料理にしてしまいました。

 

 

到着直前には、ナスのペンネアラビアータが出てきました。

 

ちなみに相方ねずみは、ファッロと野菜のサラダ ローストビーフの柚子クリーム添えです。

 

 

 

懐かしいチューリッヒに到着ですが、すぐに出発です。少しチューリッヒ到着も遅れましたので。自分のwifiが利用可能なことも確認し、安心です。

チューリッヒで待機中のこの飛行機でローマに旅立ちます。

チューリッヒではトランジットなのに改めて厳重な手荷物検査がされました。

また、入国手続もイタリアではなく、スイスですることになりました。

機内では、さきほど相方ねずみの食べたのと同じローストビーフとファッロが出てきました。道楽ねずみは、食べることにしましたが、相方ねずみはパスです(他にも女性の乗客は、トランジットのためかパスしていました。)。

生憎スマホ入りの荷物を上にあげてしまって、写真が撮れません。

それにしても、ここまで機内ではすべてドイツ語で話が通じるので、苦労もなく、ご機嫌です。

機内からの景色もアルプスの山岳からイタリアらしい、収穫後の赤茶けた大地へと変わり、1年ぶりにローマ到着です。