そしてまた松本です。
前日入りして、朝からえび造に写真を撮ってもらいました。普通は建物が完成してから竣工写真を撮ってもらいますが、今回の改修工事は、改修前後の写真を並列して構成したいという設計担当者のわがままを通してもらいました。というわけで、25年経った建物の質感を表現してちょうだい。と結構難しい注文を出しました。あと、天井裏をかっこよく撮ってねとか。
まあ、考え方は人それぞれで、毎回違う人に撮影してもらうという人もいますが、私の場合、この人と決めたら常に同じ人にお願いし続けるというスタンスです。こちらもおなじみSandちゃんのパースを見ながら、同じアングルを探しておりました。このコンビに協力してもらっているということが、すなわち私の仕事であるということです。
契約上の問題だったり、大人の事情だったり、いろいろなことを調整するのは結構面倒ですが、そういう労力は惜しまないように心がけています。そこは手を抜いてはいけないところだからです。
森博嗣
24 APR 2012
中央公論新社
Amazon.co.jp
「実のところ、相手を見切っていたのはこちらだった。この有利が、おそらくは、力の拮抗となった。したがって、勝敗は運としかいいようがない。もし、僅かに差があったとすれば、それは己を信じた者の遅れと、己を疑った者の勢い。古きに縋った者と、新しきに懸けた者の差か。」
という本を読みました。「The Void Shaper」に続くシリーズ第2弾。物語はより具体性を持ってきましたが、そのあたりは前シリーズと趣きが違うところです。わかりやすいと言えばわかりやすい。ただ、伝えるべきものの本質が明確になればなるほど、想像力は萎えていくものなのかも知れません。それとも今後予想しなかった展開が待っているのか。
古きに縋るか?新しきに懸けるか?
もちろん、表紙は2連覇を達成したスペインが飾っているけれど、今大会は誰が何と言おうとアンドレア・ピルロに尽きるというのが、私の個人的な感想。脱カテナチオを掲げた新生イタリアは、間違いなく未来へ向かって歩み始めた。それを牽引したのが、過去を知るピルロであったことが意義深い。イングランド戦のPKが、大会中もっとも印象に残るシーンとなった。あそこでチップキックって。近代サッカーが忘れかけているファンタジスタの姿がそこにあった。
Jリーグ・ディビジョン1 第17節
2012年7月7日(土)18:00キックオフ
埼玉スタジアム2002(TVS録画)
浦和レッズ 4 - 3 サガン鳥栖
豪雨の中で4得点の圧勝!かと思いきや、終盤に3失点という接戦になってしまったことを考えないといけない。勝てば良いというには、ちょっといただけない。鳥栖がもう少し早くエンジンをかけ直していたら、どうなったかわからないよ。追われる方が圧倒的に不利なんだから。
得点を決めた選手それぞれにドラマがある。どれも良いゴールだった。原口元気は浦和で輝く。それで良い。
明日はいつものようにTV観戦。
A組シングル
1 清水×川崎 1
2 鹿島×大宮 1
3 柏×名古屋 2
4 横浜M×C大阪 1
5 神戸×仙台 1
B組シングル
1 浦和×鳥栖 1
2 F東京×G大阪 1
3 広島×磐田 0
4 水戸×湘南 2
5 福岡×徳島 1
いつも通り200円の勝負。
今シーズンの成績 1勝28敗 +¥4684−¥2900=+¥1784
久しぶりのKSDです。とはいえ半年に1度は顔を出しています。近所だし、実家にも近いし。今日は竣工後2年目検査ということで、関係者一同が勢揃いしました。みなさん相変わらずで楽しかったですよ。一応契約上は2年検査までということですが、建物はその後もずっと使われ続けます。中長期的な視野でメンテナンスも必要になります。5年目、10年目という節目にはまたこうして集まりましょうということになりました。建物もそうですが、我々も歳をとるんだよね。という話をしてお開きとなりました。
手前味噌で恐縮ですが、改めてかっこいい工場だと思いました(笑)。とても上手に丁寧に使われています。金型や材料が置かれ、成形機が動き、製品が運ばれて行く。作業場は窓で囲われていて、ハイサイド窓からも光が差し込んでくる。そういう工場として機能している場面が、何しろ美しかったです。建築は使われてその真価を発揮します。自分が担当した建物は、死ぬまで面倒みる覚悟でいますので、5年後、10年後、さらにその先どうなって行くのか、今から楽しみです。
そうか、自分が死んだ後も建物は残るんだなあと思いました。
またまた真岡です。
今日は先方の工場長も出席されるという、いささか重要な打合せなので、久しぶりに上司を連れて行きました。今やこの方は会社の役員なのですが、フットワークの軽さは相変わらずです。そういえば、私がお世話になっている上司の方々は、みなさんフットワークが相当軽いです。「俺も行くよ」と言って、ひょいひょいとクライアントのところへ出向いてくれます。顧客に対するそういう姿勢は、自分も少なからず影響を受けているのだと思います。人を育てるというのは、実はこういうことなのかも知れないなあと、最近は考えるようになりました。
で、その上司ですが、打合せが少し早めに終わったので、帰りに益子の造り酒屋へ寄って行きたいということで、寄り道をして帰ることにしました。私はお酒を飲まないので、益子焼なんぞを眺めていました。当然のように、宇都宮駅で餃子を食べました。寄り道なんてせずに会社へ戻るという人には怒られそうですが、私は断然寄り道派です。仕事もするけど寄り道もする。いつだって遊び心を持っていることは、実はとても大切なんじゃないかと思っています。そういう上司に育てられているので(笑)。
UEFA EURO 2012 決勝
2012年7月1日(日)3:30キックオフ
キエフ(TBS録画)
スペイン 4 - 0 イタリア
今大会でベストゲームを選ぶとしたら、予選リーグのスペイン×イタリアを押す人は少なくないと思う。絶対的不利の前評判を覆すほど、新生アズーリの戦いは斬新であり見事であった。そんな好カードが決勝で再現されるとあっては、期待しない方が間違っている。
フットボールの神様は、いつだって極上のドラマを用意している。そして、誰も想像ができないような結末を演出する。強い者が勝つのではなく、勝った者が強い。もちろんその通り。ただ素直に納得できない状況も時に起こり得る。スペイン相手に2点ビハインド、かつ1人少ない状況を受け入れることができる国は、おそらく世界中どこを探しても見つけ出すことはできないだろう。イタリアも例外ではなかったというだけのこと。
それでもイタリアは最後まで立派に戦った。それはスペインも同じで、最後まで攻撃の手を緩めることはなかった。その結果が 4 - 0 という大差になった。アディショナルタイムの3分をどんな気持ちで戦ったのか?イタリアにとっては生涯忘れることができない時間であったに違いない。しかし、それは未来に繋がる時間でもある。
栄光は一瞬にして過去となる。未来はすでに始まっている。