football smile

the days turn into months and years

白い巨塔5

2013-06-10 | book

山崎豊子
NOV 1965
新潮文庫
Amazon.co.jp


「そう云い、財前は瞬きもせず里見の顔を見た。油気のない髪をかき上げた広い額の下に澄んだ厳しい眼を見開いている。財前は、自分が一番信頼している人間は里見で、女として愛しているのは真紅の薔薇をことづけたケイ子だと思った。」

という本を読みました。ドラマなんかも一切見たことがなかったので、当然ストーリーもまったく知らずに読んでいました。いやはや、このクライマックスはすごいです。感動ものです。判決が出たところがクライマックスかと思っていたら、そうではないんですね。そこに物語の深みを感じました。素晴らしい傑作です。と、今頃言ってるヤツはいないでしょうけど。何しろ昭和44年11月刊行。まだ未読の人には是非オススメです。BOOK-OFFで105円で買えます。


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