football smile

the days turn into months and years

鉄の骨

2013-09-05 | book

池井戸潤
15 NOV 2011
講談社文庫
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「そして、最後に三橋が入室してきたときには、室内が水を打ったように静まり返った。業界に君臨し、天皇と呼ばれる男の威光を、このとき平太はまざまざと見せつけられた気がする。三橋はゆっくりと中央のシマへ歩いて行くと、そこにどっかと腰を下ろした。三橋のためにリザーブされていたといっても過言ではない、ど真ん中の特等席だ。」

という本を読みました。これもハードカバーを買おうか迷っていたのですが、横須賀へ行った帰りに品川駅でようやく文庫を購入。毎週「半沢直樹」を観ているので、それがきっかけです。どちらかというと、表現で読ませる小説が好きですが、これは物語で読ませます。ミステリー的な展開が盛り込まれていて、とても面白かったです。自分も同じ業界で働いているので、生々しいリアリティを感じました。ラストはちょっと出来過ぎだと思いますけどね。

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