football smile

the days turn into months and years

ボス

2006-10-08 | smile
そして、ボスがやって来た。

週末、妹夫婦が旅行に行くということなので、あずかることになったのだ。100%ネコ派な私にとってチワワと一緒の生活なんてありえないと思ったけど、彼はイヌというよりはネズミとかハムスターとかに近いような気がする。これならまあ大丈夫だろう。というわけで、2日分の食事とおやつと気管支炎の薬を受け取って、彼との同居生活が始まった。

基本的に手のかからないヤツである。1日3食の食事以外の時間は、大抵キッチンの隅に勝手に移設された彼の部屋のベッドで寝ている。実に気持ち良さそうなので、居心地はまんざらでもないようだ。トイレもここでする。家主が埼玉スタジアムで熱狂している間も、ここでおとなしく留守番をしている。

食事の時間になると、にわかに起き出してジッとこっちを見つめている。決して吠えたりはしない。でも、しっぽをブンブン振っているので、彼の言いたいことはよくわかる。食事が終わると俄然テンションが上がるようで、ピョンピョンと部屋中を飛び回る。ひとりでおもちゃで遊んでいるのを見ていると、何だかいじらしく思えてくるので、一緒に遊んであげる。

なぜイヌが苦手なのかといえば、それは拘束感を抱くからだと思う。首輪をつけてつながれていたり、檻に入れられていたり、彼に自由はあるのだろうか?と考えてしまう。キミはそれでいいのか?と。人間の都合で散歩や食事の時間が決められている。ペットとしては便利だろうけど、自分がそういうことをするのはちょっと耐えられそうにない。だから、どんなにかわいくてもイヌは飼わない。

彼は無口なので、この部屋で過ごした時間に果たして満足しているのかどうかわからない。でも、ボ~ス!と呼ぶと、タタタッと足元にやって来てこっちを見つめる。たった2日間だったけど、お互い気持ちは通じ合ったようだ。またひとりの生活に戻ると、少しの間は寂しくなるのかもしれない。

そして、ボスは帰って行った。

   
コメント (2)
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