football smile

the days turn into months and years

気概と予感

2006-02-25 | reds
今シーズンはゼロックススーパーカップのTV観戦でスタート。日テレとはいえ武田と北沢の解説ってねえ。レッズとガンバのタイトルマッチをヴェルディが解説するなんて、かつては考えられなかったこと。時代は変わり、そして歴史は創られていく。

歴史といえば、日本サッカーの歴史を見守ってきた国立競技場はスタンド改修工事中のため、ガンバのゴール裏にはサポーターが入れない状態。ホーム側サポーターなしっていうのもすごいことです。ガンバは抗議しなかったのかなあ。レッズサポーターがあんな扱いをされたらエライことになるよなあ。まちがいなく試合にならないでしょう。っていうか、そんな状態には絶対させないでしょう。ピッチで戦う選手のためにも。

レッズが小野、三都主、坪井、長谷部、都築の日本代表選手を全員先発出場させたのに対して、ガンバは遠藤以外ベンチスタートでした。別に代表選手が絶対とは言いませんが、なんかこうシーズン開幕に向けて主力温存というか戦略というか小細工というか、そういったものは一切なしで、とにかくベストメンバーでタイトルを獲ろうぜ!という潔さがレッズからは感じられて、それだけで非常に気分が良かったです。

ガンバに押される場面も多々あったし、決定的なシュートも撃たれていましたが、なぜか絶対負けない雰囲気がTVの画面からも感じられました。ポンテ、小野、長谷部のパス回しは圧巻で、ワシントンもキッチリ決める。それを支える啓太のプレーもすばらしい。ウウム、でもそいう技術的なことよりむしろ、クラブ全体の気概が随所に示されていたと思います。

例えばそれは選手交代を見ても明らかです。このままではヤバイとばかりに、ガンバは加地と播戸を投入しました。レッズは三都主に代えて細貝、ワシントンに代えて永井、小野に代えて酒井という何とも渋い選択。右サイドのキャプテン山田は最後まで外しませんでした。

普通に考えたら左サイドは相馬を入れてもいいんじゃないの?でもここで細貝を使うあたりにギドのセンスを感じてしまうのは私だけでしょうか。天皇杯でストッパーを務めた実績はあるものの、全国区ではまだ無名のこの選手こそ将来のレッズを背負う最右翼です。第二の長谷部になれる男だと思っています。その細貝をここで使う意味は大きいのではないでしょうか。

要は、どちらの選手交代にクラブのヴィジョンを感じられるか?ということです。

この日は出番のなかった岡野、内館、相馬に加えて、ベンチにも入っていない黒部、平川そしてエース達也もいます。まだまだいろいろなチームバリエーションが考えられるし、これから先もっともっとすごいことが起こりそうです。3-1でガンバに勝利してタイトルを獲得したという結果とともに、そんな予感をもたらした試合でした。
コメント (2)
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