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ウィルヘルム・ケンプのシューベルト「即興曲集」

2011-04-02 11:54:54 | 器楽曲

(ケンプ/シューベルト/「4つの即興曲」-DG国内盤MG2122/1970年発売)
 
 ウィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff/1895~1991)はベートーヴェンと共にシューベルトも得意にしており「ドイツ・グラモフォン」に「ピアノ・ソナタ全曲」をはじめとして数多くの録音を遺している。今回取り上げる写真の「即興曲集」も筆者の好きな演奏のひとつで昔から名盤としての定評がある。
 シューベルトの「即興曲」はいずれも作曲者の自筆譜がないため正確な作曲年代が不詳であるが最晩年の1827年、28年頃の作品ではないかと推測されている。作品はD.899(作品90)とD.935(作品142)の二つでどちらも4曲から成っている。作品はシューベルトの個性が余すところなく味わえる叙情的旋律で美しい。
 この録音は1965年のハノーファー、べートーヴェンザールにおけるステレオ録音でその後彼はこの作品を再録音しなかったのでこれが唯一の「即興曲(全曲)」録音になる。

 


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