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A.メリク=パシャーエフ&ボリショイ劇場管弦楽団の「悲愴」・「未完成」

2015-08-06 13:52:32 | 交響曲

 今日、紹介するグルジアの首都トビリシ出身の指揮者、作曲家アレクサンドル・メリク=パシャーエフ(Alexandre Melik-Pashayev,1905~1964)は日本はもとより西側諸国ではほとんどその名は知られてなかった。彼は地元のトビリシ音楽院で学んだ後レニングラード音楽院でアレクサンダー・ガウクの薫陶を受け1931年よりボリショイ劇場でオペラ指揮者となり、1953年には音楽監督に就任、以後10年間に渡り「ボリショイ・オペラ」の育成に努めた人である。また記録によれば1938年開催の「全ソ指揮者コンクール」で巨匠エフゲニー・ムラヴィンスキーに次ぐ「第2位」に輝いている。レコード録音はロシア・オペラ作品を中心に「ソヴィエト・メロディア」に数多く残しているが西側レーベルで出回ることはほとんどなかったと思う。写真のCD、「ボリショイ劇場管弦楽団」と入れたチャイコフスキー「交響曲第6番<悲愴>」(1960年モノラル録音)・シューベルト「交響曲第7番(旧・第8番)<未完成>」」(1962年モノラル録音)は2012年に「新生メロディア・レーベル」からリリースされた彼の貴重な管弦楽曲録音のひとつといえるだろう。ちなみに「悲愴」の音源はだいぶ以前に「独テレフンケン」からもLPで出ていたような気がする。録音も大変良好でどちらもじっくりと重厚で聴きごたえある演奏だ。(写真/ロシア・メロディアーMEL CD 10 02072)



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