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ひそかに人気を呼ぶ「香港フィルハーモニー管弦楽団」

2011-01-29 19:20:45 | 想い出の演奏会
 昨今、アジアのオーケストラで「香港フィルハーモニー管弦楽団」がひそかに人気を呼んでいるらしい。筆者もこのオーケストラを今から30年以上の昔の「1978年香港芸術祭」で生のコンサートを聴いたことを思い出す。このオーケストラの前身はなんでも1895年に創設された「中英管弦楽團」に遡ると言う。その後1957年に現在の名称に改名されプロのオーケストラとなったのは1974年のことである。従って筆者が初めてこの楽団に接した時はまだプロに転向して4年目ということになる。
 筆者が足を運んだ会場の「香港シティー・ホール」は「芸術祭」のさなか華やか賑わいをみせていた。指揮は当時のこの楽団の芸術監督ハンス・ギュンター・モマー(Hans Günter Mommer),ピアノにアメリカのアウグスティン・アニエヴァス(Augustin Anievas)を迎えてのコンサートであった。プログラムはモーツアルトの歌劇「魔笛」序曲で始まりアニエヴァスのピアノでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、最後はベートーヴェン交響曲第5番で締めくくるというポピュラーでスッキリとしたものだった。聴き終わって「なかなか演奏レベルの高いオーケストラだな」と感じたの覚えている。特にアニエバスのピアノは素晴らしかった。
 このオーケストラのホーム・ページをのぞいてみると2010/11年シーズンのプログラムも充実しており現在芸術監督を務めているエド・デ・ワールトをはじめ客演ソリストにも興味がわいてくる。あれからますますオーケストラも磨きがかかりそのレベルも30年前とは比較にならないだろう。また会場に足を運んでみたいと思っている。写真は当時のコンサート・チケットの半券だが座席番号の手書きがなつかしい。



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