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今、脚光を浴びるピアニスト - ペーター・レーゼル

2011-01-12 19:09:09 | 想い出の演奏会
 
 今、ペーター・レーゼル(Peter Rösel)というピアニストが脚光を浴びている。彼は1945年旧東独ドレスデン出身、初来日は40年前の1971年11月、クルト・マズア指揮ライプチイヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のソリストとしての同行であった。筆者も当時この公演に足を運び彼のべートーヴェンの第5番「皇帝」を聴いた。筆者の思い出に残るコンサートの一つでもある。因みにこのコンサートの模様はNHKFMでも後日オン・エアされその「エア・チェック・テープ」を現在も大切に保存している。その後「ベルリンの壁」が崩壊するまで日本国内での彼の知名度はそれほどではなかったと記憶している。筆者はその後彼が「ドイツ・シャルプラッテン」にクラウス・ペーター・フロール/ベルリン交響楽団と録音したベートーヴェンの「ピアノ協奏曲全集」(1988年~1991年録音)を聴き彼の底力を再認識した次第である。また昨年は「新日本フィル」10月定期にラドゥ・ルプー急病によるピンチヒッターとして登場、彼が弾くベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番の素晴らしさにも感動を覚えた。
 そして現在進行中の「ペーター・レーゼル、ベートーヴェンの真影」と銘打った「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集録音」(すでにその一部はリリース済み)は注目される。この企画は2008年より「紀尾井ホール=キング・レコード」共同プロジェクトで紀尾井ホールでのコンサート・ライヴとセッション録音を組み合わせた方式でのレコーディングで彼の「ベートーヴェン・ソナタ」の真髄に迫ることがテーマらしい。今年2011年に全曲全てが完了とのことでますます彼への期待が高まるところである。

(1971年ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団来日公演プログラム表紙)

 



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