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ベーム&ドレスデン国立歌劇場管ほか モーツアルト/歌劇「後宮からの逃走」全曲

2012-07-16 12:23:53 | オペラ

 写真のLPは巨匠カール・ベームが「ドレスデン国立歌劇場管弦楽団」ほかと1973年9月、ルカ教会(ドレスデン)で当時東独の「ドイッチェ・シャルプラッテン」の協力のもとで録音したモーツアルト/歌劇「後宮からの逃走」K.384全曲盤である。(DG国内盤3LP-MG8161-63/1977年発売) またLP第6面には同時に録音された普段はめったに上演されることがない歌劇「劇場支配人」K.486の全曲も収録されている。

 歌劇「後宮からの逃走」はドイツ語によるジングシュピール(歌芝居)で「トルコ風」の旋律が流れるのも特徴的である。歌手陣もソプラノのアーリン・オジェーをはじめとする当時のベスト・メンバーを揃えているところも魅力的だ。ただ台詞の部分は舞台俳優が担当しているところがレコードならではのユニークなところである。 このほか、ベームには1980年4月上演の歌手陣が異なる「バイエルン国立歌劇場」におけるライヴ映像がDVD化されているので聴き比べも興味深い。

 カップリングされた1幕ものの「劇場支配人」は序曲は単独でよくコンサートで取り上げられるが全曲を耳にする機会はほとんどない。ベームのこの全曲盤はその観点からも貴重である。こちらは台詞は割愛されている。