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セル/クリーヴランド管弦楽団 - ブルックナー「交響曲第8番」(1969年スタジオ録音)

2011-06-27 17:34:01 | 交響曲

 かつて「ソニー・クラシカル」からリリースされていたジョージ・セル/クリーヴランド管弦楽団の名盤ーブルックナー「交響曲第8番ハ短調」(1969年スタジオ録音)も今では「CDショップ」で見かけなくなった。おそらく国内盤CDは廃盤なのだろう。写真は筆者が学生時代(1970年頃)に求めた当時の「CBSソニー・レコード」から発売されたその懐かしい国内盤初出LPレコードである。(CBSソニー/SONC10326-27/2LPステレオ)
 セル/クリーヴランド管弦楽団によるブルックナーの交響曲のスタジオ録音正規盤はこの「8番」の他は1966年録音の「第3番」が同レーベルにあるのみである。その後、「ザルツブルク祝祭音楽祭」における放送ライヴ音源による正規盤CDも発売されたが筆者は写真のスタジオ録音によるこの「第8番」を一番気に入っている。LPレコードの記録によれば録音はクリーヴランド管弦楽団の本境地「セヴァランス・ホール」で1969年10月3日・6日・10日・13日の4日間に分けて行われている。録音はオーケストラ各パートの音のバランスと透明感のある音質が素晴らしい。とりわけ約30分かけて演奏されているアダージョの「第3楽章」は指揮者セルの「音楽美学」が結集した聴き所である。またこの国内盤初出LPジャケットの渋いデザインも当時筆者の購買意欲の興味をそそった。