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準・メルクルのメンデルスゾーン「交響曲第2番<讃歌>」(NAXOS新録音)

2011-06-24 14:51:16 | 交響曲

 メンデルスゾーンの「交響曲第2番変ロ長調作品52」は「讃歌」と呼ばれ3人の独唱者と混声合唱を要する演奏時間約70分前後の大作である。しかし1840年ライプチッヒの「聖トマス教会」における初演は好評であったようだが現在の人気度はそれほどでもない。とりわけ国内でのコンサートでこの作品が演奏される機会は滅多にないためレコードやCD演奏での鑑賞ということになる。筆者のこの作品の一番の愛聴盤は以前にも紹介済みのカラヤン/ベルリン・フィル盤である。(DG/1972-73年録音)しかしカラヤンでさえこの交響曲を実際のコンサートで演奏したことはなかった。(因みにカラヤンが実演でも取り上げたメンデルズゾーンの交響曲は「第3番<スコットランド>」のみである。)
 そして今回久々にCDで筆者好みの演奏に巡り合うことができた。写真は日本でもファンが多い準・メルクルが「MDR交響楽団」他と「NAXOS」に2008年8月に録音した新譜である。(NAXOS/8.572294)彼はこの大曲の管弦楽の部分(シンフォニア)と後半の大カンタータ(声楽部分)を実に巧みに美しくまとめあげている。オーケストラの「MDR交響楽団(中部ドイツ放送交響楽団)」はかつの「ライプチッヒ放送交響楽団」と「ライプチッヒ放送フィル」が1991年に合併して発足したものである。メルクルはフランスの「リヨン国立管弦楽団」音楽監督と共に2007年よりこの楽団の首席指揮者を務めている。